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封印されていた最古の魔王。――外伝――  作者: 斉藤一


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変身

「なるほど、話は分かったよ」


エリザはローランドにクエストについて伝える。依頼は調査であったが、なし崩し的に戦闘になり、結局四天王討伐という快挙を達成していた。


「私はこう見えてもAランク冒険者だ。少し前にクエストを受けていて、今から王都へと戻るところだよ。近くに村があったことは知っていたから、ここで休もうかと思ってたら、戦闘音が聞こえたんでね」


「一人なの?」


「ああ、今はね。パーティメンバーは何故か、私と別のクエストを受けたいと言ってきてね。調査だけだからと了承したんだ」


実はローランドの仲間は、事前に魔王軍の侵攻を知らされ、魔王側に引き抜かれていた。だが、ローランドの仲間は、性格的にローランドは魔王軍の誘いは受けないだろうと別行動を申し出ていたのだった。ただ、ローランドに王都に残られても困る為、別のクエストは受けさせられている。


「私達も、この村での調査は終わったから王都へ帰るつもりよ。思ったよりも楽しめたし。明るくなったら出発するつもりよ」


「それなら、私も一緒に行こう。君の様な美しい女性だけで帰るのは危険も多いだろう」


ローランドの頭の中からは、すでにレランの存在が数に入っていない。それどころか、エリザしか見えていない。


「遠慮しておくわ。それに、あなたに合わせていたら、王都へ着くまで時間がかかるもの」


「それは大丈夫だよ。村の外に、相棒の名馬、シルバーが待機しているからね。並の馬なんかよりもずっと早く、体力があるから平気さ」


「私の移動手段はドラゴンよ」


そう言われて、ローランドはレランの存在を思い出す。しかし、ローランドは、レランには翼は無かったと記憶している。


「あのドラゴン、そんなに早く走れるのかい?」


「? 空を飛んで行くに決まっているじゃない」


「あのドラゴン、怪我か何かで翼が無いだろう?」


「私達が乗るドラゴンは、この子よ」


エリザはポンとクロンの頭に手を乗せる。


「どう見ても、子供にしか見えないけれど。いや、よく見たらドラゴンの様な尻尾があるね。まさか……」


「そう、変身できるのよ」


正確にはエリザの呪いなのだが、説明がややこしくなるのでクロンの変身能力だと誤解させる。


「まさか、2匹もドラゴンを従えているなんて……。ますます君の事が魅力的に見えてきたよ。是非、結婚を前提として私と付き合って欲しい」


ローランドは、鏡で練習した、自分を一番かっこよく見せる角度と笑顔でエリザに告白する。


「お断りよ」


それを、エリザはあっさりと断る。ローランドは、笑顔のまま固まる。


「先に寝るぞ」


マオは、寝室へと向かう。四天王が寝ていた場所だが、一番綺麗に掃除されている場所だったのでそこを選ぶ。クロンもマオに着いて行き、エリザはレランを人化させるために外へと向かった。

クロンは、マオに血で汚れていると風呂場へつれて行かれ、ヒールを受けたのちに魔法で沸かしたお湯で血を洗われる。


「死ぬかと思いましたよ……。ほらっ、まだ血が出ています」


「ふふっ、あれは危なかったわね。マオの治療を受けると良いわ」


エリザがレランを連れて戻る。エリザを見てローランドが再起動する。


「君は? あの場には居なかったと思うんだけど」


「あたしはずっと居たわ。あんたに殺されかけたドラゴンよ!」


「君が……」


レランが怒りを露わにする。ローランドは、自分が傷つけた首の位置と同じ位置に怪我をしているので、レランがあのドラゴンだと理解した。何より、クロンが変身できると聞いていたので、レランも変身できるだろうと納得する。


「この子はレランよ、今度は攻撃しないでね? レランも、攻撃しちゃだめよ」


「……はい、分かりました」


レランは、やられ損だと思ったけれど、エリザの命に逆らうわけにはいかないので我慢する。レランも風呂場へと行き、マオにヒールで治してもらい、血を流した。マオは、翼と爪も治す事もできたが、今はまだいいかと治さなかった。




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