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封印されていた最古の魔王。――外伝――  作者: 斉藤一


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戦闘後処理

ウオオォォォ!!!


平原に傭兵、冒険者、兵士の歓声が響き渡る。


「すげーな、嬢ちゃん!」

「生きてる、俺は生きてるぞ!」

「馬鹿者! まだ完全に終わったわけではないぞ、動けるものは動けないものの救助を、また魔物の死体の回収や他に敵が居ないかの索敵などもある!」


浮かれて隙だらけのみんなに、隊長が指示や注意をする。実際、死者はほとんど居ないものの、重傷者は多く、無傷なものもほとんど居ない。そして、比較的元気な者たちは、クロンの近くに集まり喜びや感謝を伝える。


「私は、自分の出来る事を精一杯やっただけだ」

「そのおかげで俺達はこうして生き残れた。感謝する」

「ああ、街に帰ったら是非メシをごちそうさせてくれ」

「だから、まだ敵が居るかもしれないと――」

「大丈夫だ、近くには敵はおらぬ」


マオは、安心させるためにすでに魔法で索敵を終わらせていた。隊長は怪訝な顔をするが、マオの強さは戦う姿で見ていたので信じる事にした。


「よし、それでは怪我人を連れて街まで戻るぞ。余った者はアイテム袋やアイテムボックスでできるだけ魔物の死体を回収してくれ。食料や武器、防具に使う」

「死体はギルドの方へ持ってきてくれ。今回に限り、無償で解体を請け負うぞ。ただし、成果はここにいる全員で分配するから怪我して動けないやつも心配するな」


隊長に続き、ギルドマスターも発言する。さすがに、誰がどれだけの魔物を回収したかは分からないが、そこは信用するしかない。仮に盗んだことがバレ、ギルドマスターや隊長に顔を覚えられていたら、街を追い出されるか、最悪投獄されるだろう。


「けが人は我が治してやろう。エリア・ハイヒール」


マオは、集まっていた怪我人たち全員に範囲回復魔法を使う。ハイヒールでは欠損は治らないが、大抵の切り傷や骨折までは治る。


「ば、馬鹿な! ハイヒールは神官の中でもエリートしか使えないはず! それに、範囲だと? 一体どれほどの魔力量を持っているんだ……まさか、聖女か?」

「うおぉ、痛くねぇ、痛くねぇぞ! 治った奴らは魔物の回収だ!」

「ご主人様、ありがとうございます」


マオは、すべての怪我人を治したが、治す気になったのはクロンの怪我を治したいと思ったからだ。人化中は治りが遅く、放っておけば失血死もありえる。何より、最後の捨て身の攻撃で満身創痍にしか見えない。


「私の出番が……。そうだ、それならアイテムボックスですべての魔物を――」

「エリザ、やめておけ。どう見ても魔法使いではないおぬしが大容量の収納魔法を使えるのは違和感がありすぎるぞ。それに、それがバレたら称賛よりも商人などの勧誘でめんどくさいことになるぞ」

「それはそうね……。分かったわ。今回はクロンの活躍に免じて我慢してあげるわ。ただ、今回だけよ」


エリザにとっても、今回のクロンの頑張りは褒めたいところ。しかし、自分の出番を取られたのも事実なので、我慢という言葉になる。それに、心配しなくてもガルダの大群討伐という功績は、皆の脳裏にキチンと焼き付いているのだ。クロンの活躍で薄れたように見えるが、もし飛行できる魔物であるガルダを逃したとなれば、簡単に街の中が蹂躙されていた事だろう。それが分からない者はいなかった。

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