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封印されていた最古の魔王。――外伝――  作者: 斉藤一


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グレートオークキング

魔物の大群が居た場所は深いクレーターになっていた。そして、その周りはほとんど魔物の死体ばかりだ。ただ、空中に居たガルダは吹き飛ばされてはいたものの、致命傷を負った者は少なかったようで、思ったよりも生き残っていた。そして、地上部隊で生き残っていたのは後方に居た上位の魔物、オークキングとグレートオーガだけであった。それも、ほぼ瀕死で。


「ぐはっ、がはっ、ばかな……我々が一撃で……それも、ブラックドラゴンの裏切りだと……」

「ぐふっ、もう立つこともできねぇ……。オーガの中ではかなり強いと自負していたんだがな……」


空中へ攻撃できるものはガルダを攻撃し、近接職は倒れている魔物が生きているのか気絶しているのか分からないため、すべての魔物に止めをさしてまわっていた。


「人間が来やがった。……オークキング、俺を食え」

「……分かった。もう、それしか無いようだ」


オークキングには特殊な能力があった。それは、食った相手の力を得る事だ。ただし、それにも条件がある。パワーアップするのは自分と同等か、それ以上の魔物を生きたまま食った時だ。つまり、格上でも死体だったり、雑魚をいくら食べてもパワーアップしない。グレートオーガは、オークキングと同格、単体の戦闘能力であれば格上のため、条件に当てはまる。


「おい、まだ生きてる魔物が居るぞ! オークとオーガか? よし、俺が止めをさしてやる」


見た目がボロボロのため、それがオークキングとグレートオーガであるとはすぐには判断できない。だから、冒険者は自分の手柄にしようとオークキングとグレートオーガに近づく。魔石を取り出せば、それが自分の褒賞金に上乗せされるため、死にかけを見て他の冒険者を呼ぼうなどとは考えていない。


「って、味方を食おうとしてやがる。さっさと死んどけよ!」

「ぐっ、があ!」


冒険者はオークキングの腹を刺す。しかし、オークキングはそれを我慢してグレートオーガを食う。食い始めると、オークキングの体が再生し始める。


「なっ、再生だと! ただのオークじゃ無かったのか! おら、さっさと死ね! 死んでくれ!」


冒険者は、何度もオークキングの腹を刺すが、それはすぐに再生して塞がる。そして、グレートオーガを食べ終わる頃には、とうとう冒険者の剣では刺さらなくなった。そこまできてやっと冒険者は危機感を覚える。


「やべぇ、仲間を呼ば――」


冒険者が後ろを向いた瞬間、グレートオーガを食べ終えたオークキングは、冒険者の頭を食べる。しかし、不味かったためすぐに吐き出した。


「べっ、不味い上に雑魚か。……グレートオーガ、お前の力、無駄にはせんぞ」


そこには、全身が金色になったオークキングが立っていた。それはもはやオークキングの上、グレートオークキングと呼ばれる存在になった。

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