木のカトラリーと 長い黒髪と 乾かす手
すずめ (Piano Ver.) 『すずめの戸締まり』より
を 聴きながら
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日本の女の子 彼女に20歳のお祝い って 言葉では少し そういうものにふさわしくない贈り物かもしれない 木のカトラリーをラッピングしたものを贈ったら喜んでくれて 、彼女のイメージの水色のラッピング 、結局 刺繍は間に合わなかったの それでも 喜んでくれたから よかった 喜んでくれて 嬉しくてまるで 私が 嬉しい を 頂いたみたいね
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ネパールのおねえさんとは、ほぼ毎日 お仕事終わり温泉に通って 彼女の綺麗なウエーブのかかった長い黒髪をドライヤーで乾かしてあげるのが日課になりつつあって すごく喜んでくれるの
彼女の長い柔らかな黒髪に触れる度に 何故か 先輩の言葉を思い出すから だから 彼女の髪をかわかしてあげようなんて思ったのだろうな って思うの
一度くらい先輩から髪を乾かして貰えばよかった 意地なんて張らないで
、きっと 先輩に対して出来なかったこと やらなかったこと 拒否したこと そういったそれ を 今になってしておけばよかった って 思い返して 、それを 思う度に 私は それを 何かに追悼するみたいに 先輩の言葉を辿って 別の誰かに 代わりに してあげている ような 気がして
、どうしようもないな って しようがないな って
、そう思うの 先輩のお誕生日も 何かの記念日も 全部 どうせ離れる方だからって 自分から 距離を置こうとして しようとしたことがなかったから 、しておけばよかった な って 今 思うの
しなかったから 余計思うのだと思う 、だから かえって 思ってしまうのかもしれない
、ね、 人って 本当に しょうがない ね