プロローグ
神様と言うものはいるのか、またはいたら会ってみたいだろうか?
僕、鳥羽 辰馬はそんな事を思いながら今、旅客機トラブル遭遇していた。
ざわめく機内女性の悲鳴、男性の怒声、赤ん坊の鳴き声がこだまする。
僕たちの乗っている飛行機は現在落下中だ。
それは突然起こった、国際空港から飛び立って一時間と少し修学旅行の為に乗った旅客機はいきなり重力を感じさせない浮遊感から下に叩きつけられるような圧迫感に変わり「あ、落ちてる。」とどこか現実離れした感覚に飲まれ一気に周りは阿鼻叫喚につつまれた。
そんな騒がしい機内で僕は1人「これで死ぬんだ」と諦めの境地にいた。
両親は産まれた時に行方不明に、そこから母方の祖父母に引き取られ高校にまで行かせてもらえたが、祖父は病で一昨年に、祖母は数ヶ月前に天寿を全うした。
そんなことがあったにもかかわらず修学旅行などに行くなんて、と思うかもしれないがこれにも理由があるが今は置いておこう。
そんな命がなくなってしまう経験をしたせいかどうにも僕は命とゆうものを軽く感じてしまう傾向のようだ。ただ「僕も死ぬのか」と、周りのクラスメイトが慌てる様子をどこか他人事のようにただみているそんな時間が1、2分経ったその時窓の外が突然光に包まれた。
・・・
気がつくと、僕は1人淡い光に包まれている部屋?空間?のような所にいた。
「ここどこ?...」
周りには何もなく乗っていた旅客機内でもなく、クラスメイトや他の人もいない。
すると、
「やあやあ、よく来たねボクの世界にようこそ」
ビクッ、、、
いつの間にか背後に布一枚で作ったローマ時代の人が着ている服を纏った10歳くらいの男の子がいた。
「あのどちら様でしょうか?」
17歳になる男子が年下に見える子供になんとも言えない気弱な言葉を口にする。
「あははは、なになに何でそんなに怖がるの?こんな子供に何を怖っがているの?何で顔を逸らすの?ねーねーなんで?」
などと質問を返されてしまった。
「え、、、えっと、あの、僕あまり人と話すのが得意じゃなくって、だから例え、年下でもあまり目線を合わせれなくて、だ、だからあんまり見つめないで下さい。」
と、あまりにグイグイ迫って質問をしてくるものだから若干涙目になりながら説明をした。
そう僕は、若干対人恐怖症の傾向が強い。その為クラスには馴染めずハブられイジメの対象になったりと人生終わってね。と自分で自分を卑下する一生を過ごしていた。
そんな僕に例え子供でも遠慮なく質問ぜめしてくる子にはどうしても弱腰になってしまうのだ。
「ふ〜ん、そうなんだ。」
と、あまり興味がなさそうに答えた。
「あ、そうそうさっきの質問ねボクね神様してるアルエルエ、気軽にアルって呼んで。」
と簡単に言い放つ子供、もといアル君は神と名乗った。
「あ、え、あの、えっと、初めまして僕は辰馬、鳥羽 辰馬です。」
と何とか絞り出した言葉と、神様ならばと敬う形を示そうとお辞儀をするのがやっとであった。
「うん、はじめましてと言いたいけど実はボク君の事前から知ってたんだよね。」
と、意味がわからない事を言い出した。
「え、えっと何でですか?」
と理由を尋ねる。
「実はね、…」
と、神様アル君は語り出す。
何でも自分の世界に17年前勇者召喚をおこなった国があるらしいその世界は俗にゆう剣と魔法のファンタジー世界だとか、そこで呼ばれたのが自分の両親だと、その際両親は産まれた僕をすごく心配し何とかならないかと何度も元の世界に戻して欲しいと頼んだのだがそれは無理だと断ったそうだ、そこで無事成人するまで健やかに育つまで守って欲しいと頼まれたのだとか。
「あれ?じゃぁ何で僕はここにいるんですか?」
「え、だって成人って15歳だよね。」
「・・・・」
なるほど、アル君の世界では15歳が成人なのか、なるほどなるほどって何じゃそりゃぁぁぁぁ、と脳内で人生初になるツッコミにもなっていないツッコミをす。
「どうしたのだいじょーぶ?」
「あ、はい、えっとまー何とか、はは、、、」
と、力なく答える。
「それでね、成人したから後はただ見てるくらいはしようと思っていたんだけど、また僕の世界で勇者召喚をした所があってそれに巻き込まれた君を見て慌てて僕の所に呼び寄せたって訳」
と、これまでの経緯を説明してくれた。
「じゃぁ、僕の両親は生きているんですか?」
「うん、今も元気にしているはずだよ。確か呼ばれた国で王様なんて事してるかな。」
「は、、、?」
これまでの何度も思ったが突飛な話過ぎてついて行けずにフリーズする。
「いやー面白っかたよ。君の両親を呼んだ国が騙して軍事利用目的で呼んだっぽいんだけど逆に敵勢力と協力して縦横無尽の大活躍国の膿を出して自分達がその国の王様になっちゃうんだもん、面白かった〜。」
「あ、そうなんですか。」
と、現実逃避しかけてる頭でそんな言葉しか返せなっかた。
「さて、じゃぁこれからの話をしようよ...」
その言葉でどこかに飛んでいた意識を戻し話に戻ると、何でもアル君はチートスキルをくれるのだとか、そして自分の世界でこれからの人生を生きてほしいだとか、何でも両親のお詫びも込めてサービスするよと言ってくれた。
「それでどんなのがいいかな。」
「えっと、じゃぁ、、、」
これはあれだよな流行りのラノベ展開だよな、ど、どうしようあまり強いちかっらって何かしらのトラブルの元だよね、でも、僕みたいなのが戦いが日常の世界に行って普通に暮らせるわけでもないし、ど、どうしよう、、、
「ふーん、そうゆうラノベってのがあるんだね、じゃぁ今心の中で思っていた力あげちゃうよ。あはは」
「え、ちょ、ちょっとま、、、」
とまたとんでもない事を言い出したアル君は、指を何度か振って、僕の体が淡く光った。
「さぁ、準備はできたね、かなり話し込んじゃったけどそろそろ行くよ。また何かあったら神託とかしちゃうかもだけど、後あっちについたら案内人も手配しておくから大丈夫さ、ま最後は君の頑張り次第さガンバ」
と、サムズアップする。
「え、ま、まって、、、」
言葉ができきる前に意識がとうくなってくる。その最後にアル君は気になる事を言って僕は意識を手放した。
「じゃあねタツマ、いい遊び相手が出来てボクも楽しみだよ」と、、、