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ひだまりの君  作者: 瑠璃亜
現在
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現在 2

片瀬(かたせ) 美羽(みう)

それが私の名前。


身長は低くはないけど、そこまで高くもない。

明るい茶色に染めたセミロングヘアー。

猫目のせいか、キツく見られがち。

それが私の特徴。




私は現在ひとり暮らしをしている。

高校卒業とともに、家を出た。

あんな家に一秒でも長くいてたくなかった。



大学にも行かず、ただ毎日を過ごしているだけ。


何かをしたいこともなく。


でもお金は必要だから、コンビニでアルバイトをしている。



そんな私はこの春で20歳を迎えた。



しばらく歩いていると、店のウィンドウが目に付いた。

マネキンに着せられている服は、すっかり春服になっている。


春物のコート欲しいんだよなぁ。

でもお金に余裕がない。

言ってもコンビニのアルバイトだけでは、正直なところ暮らしていくだけでいっぱいいっぱいだった。


やっぱりアルバイト掛け持ちしようかな…。




ぼぅっと眺めていると、風が吹き付けてきた。

春になったと言えど、まだ少し肌寒い。

髪が顔に流れて、手でそれを押さえる。




手ぐしで髪を直すと、ふと指に桜の花びらが付いていた。



季節はちゃんと、春になっていってるんだな─。



何だか嬉しいような、切ないような気分になって。

フッと笑った。



桜の花びらを少し見てから、ふっと吹き飛ばした。




さぁ、帰ろう。

iPodの曲をお気に入りに変えて、家へと歩き出した。

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