表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

0.5

「う……ん……」


彼女の意識は薄闇の中で引き戻された。


辺りを見渡すと、パソコンの電源が付けっ放しだった。


己の記憶を遡ってみる。


確か、大好きな作家さんのweb小説の新作を読んでいた筈だった。

その時は確かにあの、パソコンデスクにしっかりと座っていた筈だった。

どうやら自分は襲いくる睡魔に勝てなかったらしい。


そしてふと、先程まで見ていた夢に思考を馳せる。


よく覚えていないが、何か、こう、かなりハードな夢を見ていたような気がする。

そう、例えて言うならば、


「血湧き肉躍る、的な?」


口に出してみると、自然と口元が緩む。


じわじわと、脳内にフラッシュバックする夢の断片。


「ふ…ふふふ…ふふふ…」


心の底から湧き上がる歓喜。


「ふ…ふははは!!!…っげほっえふぅっ…!!!」


「ちょっと!今何時だと思ってんの!!」


ドン!!


壁から響く衝撃に彼女は盛大に肩と心臓を跳ねさせた。


どくどくと脈打つ心臓を抑え、待つこと数分。


訪れた静寂に彼女は腹の底から息を吐いた。

そして、ふつふつと、腹の底から湧き上がる怒り。


「お、おのれ…親とは言え、仮初めの分際で、闇の女王たる妾に壁ドンとは…!!」


怖いのでボソボソと小声なのはご愛嬌だろう。


「やはり…やはり…、妾は『闇の女王』の生まれ変わりであったのだな…!!」


よしっ!よしっ!と、何度も布団の中で握り拳を作る。


「ふっ…やはり、クズは妾の周囲の人間共だったのだ…!!」


彼女は小声で叫び、拳を突き上げた。


「早く寝なさい!!」


ドン!


彼女は母からの壁ドンに再度身を竦ませた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ