あたしは ごくつぶしであり 世捨て人
自覚はあるのですよ。
あっけらかんとした顔でうなずこう
あたしは ごくつぶしであり 世捨て人だ
汗を流して まめをにぎりしめて
ようやく手に入れたものではないもの
与えてもらった椅子に座っていたら
いつのまにかころがりこんできたものに
しめた! なんて顔をするまでもなく
あくまでしれっとして
あたりまえの我がもの顔でありついてるんだ
そこに感謝はあれ うしろめたさはない
ころがりこんでくるさきに
椅子を用意してもらえなかったり
座って いつまで待ってても
ころがんこんでくる気配のしない
そんなひとたちが世の中は大半で
たくさんなのもよぉく知ってる
だけど だからって
あたしがいまのこの状況を恥じてみたり
変にもてあましてみても
たぶん誰かが幸せになることは
あまりないだろうし もしできたとしても
うまいやりかたを選んでだとは思えないんだよね
だから だからこそ
あたしにうしろめたさはいらない
あたしとて いくらかは境遇に感謝はしている
そして自覚だってある
あたしは ごくつぶしであり 世捨て人だ
それゆえにどっかの他人から
いい気なもんだと呆れられはしても
羨ましいと妬まれることはない
あるかもしれないけど めったにないか
控えめに言ってもわりと少ないはずって願う
そして そのかわりと言っちゃ なんだけど
いまあるじぶんに誇りをもてないで
かるい失望感をかかえたまま
汗を流して まめをにぎりしめてるひとたちとは
肩をならべようとはせずに
行軍からは はずれて歩こう
つまりはあたしの身のほど
手に入れたものではなく
ころがりこんできたもの
それに生かされて それをむさぼるために生きてる
それがあたしなのだって
自分でも忘れないようにもう一度だけ言うよ?
あたしは ごくつぶしであり 世捨て人だ
だから、自戒します(苦笑)




