賢者は確認する。
「ウワ〜、足音ガ迫ってクル〜」
絶望に満ちた顔してるな。あの威勢の良い青髪の子も。
「おいガキ、縄解け! ガキでもそんくらいは出来んだろ! 早くしろ!」
おや、青髪ちゃんは精神の復帰が早いな。他の子等はまだ絶望にどっぷりと浸かってるのに。
「ヤレヤレ、少シ、ゴブリンノ扱いガ雑じゃナイカ?」
「先に雑に扱ってきたのはそっちだろ!」
御尤もだ。ごめんよ。
「何ボケッとしてやがる! 急げよ!」
「少シハ落チ着キタまえヨ」
俺は言われるが侭に縄を解き始める。
「ヨシ、解ケタゾ……アガッ!?」
スキル【解放Ⅰ】【物理耐性Ⅰ】【魔法耐性Ⅰ】を取得しました。
何だよ。解いてやったのに殴り飛ばすって。しかも魔力も殺意も籠っていた。風評被害って怖い。
俺が起き上がった頃には既に少女達の縄は解けていた。
「ナァ、御前達はドウスルつもリダ?」
「あ? テメェにカンケーねえだろ!」
バタンッ、そう力強く閉まる音が聞こえ少女達は去った。
だが、本当にどうするつもりなんだ? 眼を見たら解る。六人中三人は間も無く自殺するだろう。四人目は自殺こそしないが、精神、肉体に相当な負担がかかっている。直に栄養失調で死ぬ。青髪と白髪はこの事に関しては大丈夫だろうが、友人と思われる他の子等が四人も死ぬ。自分も相当なショックを受けている時に友人を四人も失うとなると、精神がイカれるだろう。
この間約0.2秒。
スキル【速考Ⅰ】を取得しました。
「ギャギャ!」
「チッ! 来てやがる」
「逃げるんなら早く逃げた方が良いよ」
「逃げさしてもらうね!」
ゴブリン達が来た道とは真逆の方向へと走っていった。
俺が来た方と今ゴブリンが来てる方は同じか。じゃあ、あの時のゴブリンか。
「ふぅー。取り敢えず現状の実力の確認をしようか」




