賢者は名前を弄る。
「偽名、ですか」
ハイドフェイスは少し悩んでいる。シトリーは、
「じゃあ僕は、ゼルカ・リヴェナス=ナーダンにする!」
即決した。
「私はアレナ・セイヴンと名乗りましょう」
ハイドフェイスも案外すぐ答えた。
うん。二人が考えている隙に俺も何か考えておこうと思っていたのに、何も思いついていない!
「御主人様は考えないのですか?」
考えないも何も、御前達が速すぎるんだよ。
前世の名前を弄るか。
「ノウク・レフェニル=グラズエルムスだ」
少し長いな。
「呼ぶときは偽名で呼ぶように。良いな?」
念の為に言っておく。二人は大丈夫です、と頷いた。
「ご主じ……ノウク、さん?」
「どうしたんだ? ゼルカ」
別にご主人様でも良い気がするけど。
「門前通過検査があるんですけど、それでゴブリンってバレちゃうかもしれません」
ゲートスキャン?
『通るだけで、呪いや病、魔獣因子、そして幻術等の異常が検知される魔術結界です。精度は百発百中です』
ここまでやって無理とな?
「それなら、私の魔法で無効化できますよ。と、言うか心配すべきなのは御主人様の溢れている魔気です」
俺は自分に指を指し確認した。ハイドフェイス、改めアレナ・セイヴンは呆れたように自覚無いんですか、と呟いた。
「御主人様、貴方相当な魔気を放っていますよ」
抑えていた積もりだったんだが。
魔気を引っ込めるようなイメージをする。
「おー、大分引っ込めれたね。ノウクさん」
そして、タイミングを図ったかのように後ろから馬車の音が聞こえた。その馬車に乗せてもらい、数十分揺られて街に到着。その間俺はステータスを眺めていた。
不気味な仮面に真っ黒なローブを深く被っている三人組。要するに俺達を怪しみ、値段を高く要求された。しかし、それをシトリーが説得した。お陰で疑いが晴れた。彼は謝罪の意を込め、正規の値段から2リル引いてくれた。その代金は10リルだ。
この世界には価値が高い順にオルム、ディア、セラ、リルの四種類の通貨がある。
10リルで1セラ、20セラで1ディア、50ディアで1オルム。
降りたのは門前通過検査を通った後の、タラメインの中だ。衛兵にも止められなかった。そう、バレていないのだ。
称号【最高峰の検査を欺いた者】を取得しました。
――――――――――――――――――――
【魔石喰らい】
ヴァラ=ノゥグ・アルザリエル・レイ (名無し)Lv401
HP: 6,015 6,015/6,015
MP: 18,045 17,592/18,045
SP: 5,012 5,012/5,012
STR: 4,010
VIT: 4,010
AGI: 6,015
INT: 14,035
スキル【鑑定Ⅹ】【威圧Ⅵ】【投擲Ⅲ】【暗視Ⅶ】【繁殖Ⅱ】【鳴き声Ⅱ】【魔力の流れⅩ】【軽やかⅦ】【聴力強化Ⅶ】【走力Ⅳ】【脚力Ⅳ】【身体強化Ⅶ】【隠密Ⅵ】【解放Ⅳ】【物理耐性Ⅲ】【魔法耐性Ⅵ】【速考Ⅶ】【受け流しⅣ】【拳速Ⅳ】【二拳Ⅳ】【魔力節約Ⅷ】【腕力Ⅶ】【筋力Ⅶ】【魔力吸収Ⅶ】【魔力Ⅵ】【本能Ⅳ】【野生の勘Ⅳ】【精力増強Ⅱ】【熟練度取得力強化Ⅶ】【経験値取得力強化Ⅶ】【二度目の魔力Ⅱ】【テイムⅢ】【過食Ⅵ】【貪欲Ⅲ】【悪食Ⅶ】【大物殺しⅣ】【毒耐性Ⅳ】【性技Ⅱ】【遠隔投擲Ⅱ】【索敵Ⅱ】【電光石火Ⅳ】【熱属性魔法Ⅳ【部分焼Ⅱ】】【照属性魔法Ⅳ【ミニヒールⅢ】】【挑発Ⅱ】【パリィⅡ】【刀術Ⅱ】【牙術Ⅲ】【爪術Ⅱ】【俊敏上昇Ⅱ】【物理攻撃上昇Ⅱ】【魔法攻撃上昇Ⅱ】【物理防御上昇Ⅱ】【魔法防御上昇Ⅱ】【光蝕掌Ⅰ】【朧響一閃Ⅰ】【赫天顕現Ⅰ】
称号【この世界の適合者】【転生者】【セイヴァー】【同族殺し】【非人道的行為】【同族大量虐殺】【同族テイマー】【希少種】【上位種】【名付け親】【同族喰らい】【ジャイアントキリング】【性犯罪者】【奴隷所有者】【狙撃手】【皮剥】【仕立て屋】【怖いもの知らず】【赤子の手を捻る】【大躍進】【矛盾】【早熟】【赤銅級】【赫キ呪ヲ纏ウ者】【最高峰の検査を欺いた者】
――――――――――――――――――――




