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賢者転生。  作者: 愸亂
17/20

賢者は或る物を喰らう。

 進化後は異様に腹が減る。だが、幸運だ。目の前に大きい肉が在る。

「食べるか? ハイドフェイス。シトリー」

「いや、僕はお腹減ってないので……」

(わたくし)も以下同文です」

 人間のシトリーからしたら、亜人の肉は少々難易度が高いか。

 熱属性魔法で腹部を焼く。【熱属性魔法】のLvがⅣに上がったことや、【魔法攻撃上昇】の取得に等のお陰か、あの時より容易かった。


スキル【部分焼Ⅰ】を取得しました。


「では、頂こう」

 魔力で生成した小刀で、魔力で生成した皿へと乗せ、頂く。味は……まぁ、何も言わないでおくよ。

「二人は何か食べたのか?」

 太陽の場所が進化する前と後で結構変わっている。

「先程倒したあの蛇を食べました。まだ残っています」

 あの蛇意外と美味しかったんだよな。

 サイクロプスを食べ進めていると、何か硬い物に当たった。

 バキッ、バキッ。砕いて飲み込んだ。歯が欠けたが、【照属性魔法】で直した。


スキル【ミニヒールⅠ】を取得しました。


 魔力の使い方さえ解っていれば、回復専門の魔法やスキルが無くても回復は可能だ。まぁ、それらが無い分難しいがな。

「御主人様、今、何食べました?」

「さぁ? 骨じゃないか?」

 次の瞬間、五月蝿い程に鳴り響く。


条件を満たしました。

輝喰変化(キショクヘンゲ)を行います。

貴方は【魔石喰らい(ルーンイーター)】へと姿を変えました。

ステータスの変化を行いました。

Lvが50上がりました。

ステータスが上昇しました。

スキル【光蝕掌(コウショクノテ)Ⅰ】【朧響一閃(ロウキョウイッセン)Ⅰ】【赫天顕現(シャクアマケンゲン)Ⅰ】を取得しました。

称号【(アカ)(ノロイ)(マト)(モノ)】を取得しました。


「ご、ご主人様! 姿が随分と変わったけど、どうしたんですか!?」

 骨。いや、骨じゃないだろ。じゃあ、何を喰らった? うーん、輝喰……魔石喰らい……魔石……。

「あー、成程な」

 確かに魔石は魔力が豊富に含まれている。魔石を体内に含むことで、魔力総量が増える為、試みる魔術師は多かった。だが、個体によっては純度が低過ぎたり、生物からしたら毒になったり、魔石の魔力と己の魔力の反発で死に至ったり、良い結果に進めた者は数千年の間で一人も見てない。俺自身も試みたが、悪い結果に成った。

 漸く合点が行った。試みた者は残らず人間だった。だが、今の俺は? そう、魔物(ゴブリン)だ。

「なぁ、シトリー。俺の体は如何観える?」

 俺から腕や脚、腹部に赤色の紋様が連なっている。

「肌の色が少し薄くなって、赤い模様があって、髪と耳が伸びました。あと、角? が生えてます」

 へぇ、結構体の形は変わったんだな。この姿、人から更に離れてないか?

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