賢者は突き刺す。
【魔力の流れ】を使い、刃長は1mを優に超える刀を作る。そして、それを構えながら歩く。
「シトリー! 交代だ!」
「あ、はい! 分かりました!」
シトリーが撤退する為に俺に注意を向かせる。【威圧】をサイクロプスへ使用。
スキル【挑発Ⅰ】を取得しました。
使用した瞬間体の向きを変え、その丸太を振るってきた。
俺はその丸太を刀で受け止める。魔力が籠っているのか、刀の魔力と反発して弾かれた。奴は無理矢理体の向きを変えて攻撃したことと、互いの武器同士の魔力の反発が原因で体制を崩した。
今、この機会を逃さぬ為、攻撃を叩き込む。狙いは右足の踵骨腱。
「喰らえッ!」
緑色の血飛沫が舞う。刀に熱属性魔法を纏わせておいたお陰か、少し焦げ臭い。
奴はもう体勢を持ち直すことを諦め、俺に一度でも攻撃を当てようと、蹴りを繰り出す。
「ふっ、隙だらけ」
刀で奴の脚を弾き飛ばす。奴は倒れた。
スキル【パリィⅠ】【刀術Ⅰ】を取得しました。
魔力の刀を生身で弾けた。先程は熱属性魔法を使っていたから、刃が通ったのか。
と云うか、そうか。その巨体に尋常ではない量の魔力が纏わり付いている。纏わり付き方があの世界で禁忌とされている型と似ている。
「この型にはあの型をぶつければ相殺できるか」
昔の癖でつい考えてしまう。いや、待てよ。もしかしたらできる可能性は十二分にある。【魔力の流れ】を発動。
「ふぅ、ここをこうして、こっちをああして、あれをそうして、それをこうして……」
奴は痛みに悶えている。立とうとしているが、痛みで体を支えることに集中できていない。
そうして、数秒後に完成した。
「よし、後はぶつければ……いや、先に殺しておくか。今暴れられたら手に負えない」
俺は数m上に跳び、奴の後頭部に狙いを定めて落ち、刀を突き刺す。耳を裂くような断末魔の叫びを上げ、漏らしていた魔力も落ち着いた。
そう、奴は死んだ。
「後はこれをぶつければ……。お、相殺できたじゃないか。これで心置きなくサイクロプスを喰える」
「そんなの食べて大丈夫なんですか。御主人様」
「まぁ、大丈……」
Lvが137上がりました。
ステータス上昇しました。
スキル【牙術Ⅰ】【爪術Ⅰ】【俊敏上昇Ⅰ】【物理攻撃上昇Ⅰ】【魔法攻撃上昇Ⅰ】【物理防御上昇Ⅰ】【魔法防御上昇Ⅰ】を取得しました。
称号【怖いもの知らず】【赤子の手を捻る】【大躍進】【矛盾】【早熟】を取得しました。
進化候補が複数あります。進化者の意思に沿った進化先を選びます。
「あ、倒れ……」
バタン。意識が途絶える。




