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間話「異世界転生〜普通のサラリーマンの俺が、普通の一般市民に生まれ変わってマジ最悪〜

 転生一日目


 気づいた時には未知らぬ森の中で目を覚ました。

 記憶が曖昧だが、終電に乗っていたことまでは覚えているが……その後に何があったのか全く覚えていない。

 これって異世界転生ってヤツなのか!驚きと共に、この世界に期待した自分がいた。

 どんなチート能力を持っているのか?どんな冒険が待っているのか?

 普通のサラリーマン生活に疲れ飽きていたタイミングでもあり、降って沸いたこのチャンスは僥倖だ!


 ……と思ったのだが、生まれ変わった自分は……何か普通の格好をした村人っぽいな……と嫌な予感がしていたのだけど、やっぱりただ村人でした……最悪


 近くの村にたどり着いた。俺の姿を見た村人たちは、どうやら俺のことを(正確にいうと俺の魂が入ったこの身体の持ち主のことを)知っているようだった。

 彼らの話を聞いてみると、この身体の持ち主は三日前に森に入ったまま行方不明になっていたらしいのだ。

 恐らく、男はあの森で何かあって死んでしまったのだろう。その死んだ村人の身体に俺の魂が入り込んだのかも知れない。どうせならどこかの貴族様にでも生まれ変わりたかったなぁ〜。


 色々と聞かれたが、俺に聞かれてもわからないし、この男のことも知らない。

 というか彼らの言葉が理解できるのは驚いた。何らかの能力が備わっているのかも知れない。翻訳みたいな?でも、言葉は分かってもこの世界のことなどは全く理解できない。

 さてどうしたものか?


 ここは「記憶喪失」ってことにしておいた。この効果はテキメンだった。

 みんな心配してくれるし、分からないことばかりの異世界のことも聞き放題だし、怪しまれない。何て便利な設定なのだろう。


「森で何かとんでもなく怖い思いでもしたのだろう。」と、大半の村人が心配してくれたが、その中の一人だけが何故かホッとしたような表情をしていた。あれは何なんだろうな?


 転生一月後


 村の生活にも大分慣れた。今日もありふれた毎日の繰り返し……と思っていたのだが、何か騒がしい。村の入り口に人が集まっている。何だろうと思って俺も近づいた。どうやら村から山二つ越えた所で火事があり、かなり広範囲の森が焼け野原になったらしい。死の山とかいう物騒な名前がつけられていた場所だそうだ。


 この大陸の支配者のドラゴンが住んでいる場所に近いらしく、みんな不安そうだった。俺はドラゴンって聞いて興奮したし一度は拝んでみたい気はするが……

 折角ファンタジー感溢れる異世界に来てるのに……村人になるって……


 転生三月後


 見たことない人影を見かけた。エルフだ。長い耳があるので間違いない。すごい美人だ。腰には剣を帯びているので剣士なのだろう。村長と話てすぐ立ち去ってしまった……残念だ。いや、折角だからちょっとお話ししてみたい。興味本位で後をつけることにした。村の生活に退屈していたからだ。

 彼女は山を越え、山火事があった森へと向かっているようだった。


 気づかれないように距離を取りしばらく後をつけていた時だった。

 突然、体が震え出したのだ。何だこの感覚は!?恐れ?恐怖!?


 エルフが大声を出した、「そこのドラゴンよ!」と。


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