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第82話 男子会

●あるある① おばちゃんはノールックで交差点から出てくるよ! 気をつけろ!


○解説=信号のない細い道から出てくる車は、歩行者や自転車などを全く考慮しず一かバチかで飛び出してくるよ。

 そんな時運転席を見ると、一切左右確認をしていない…自分の進む方向しか見ていない年配の女性が多いように感じるよ。


 まあ運転にいっぱいいっぱいなのは分かるけども…いつか事故を起こすから安全確認はしてくださいと伝えてあげたいよ~。


●あるある② 学生は歩道を横いっぱいに広がりがちだよ。自転車が通るスペースもないくらい横一直線に広がっているよ!


○解説=歩道を広がって歩く女生徒は向かいから自転車が来ても避けてくれないよ! 逆に立ち向かってくるスタイルだよ! 逆に男子学生の方がすぐに避けてくれる感覚。


 まあ、あくまでも個人的な経験に基づく偏った意見なので、へ〜ぐらいでスルーしてください。もちろんこの限りではありませんので悪しからず。


 何で自転車の話をしたかというと、今日の休みに僕とコウジとタケシで隣町のカラオケで男子会を開く事になったんだ。その途中でコウジが2回車に轢かれそうになって憤慨してた。


 わかる、わかるぞ〜その気持ち。まあ轢かれそうになったのはコウジだけだったので、まあまあぐらいの軽い感じで慰めておいたけど…。


 別に僕の部屋に集まって男子会をやっても良かったけど、カラオケでご飯も食べれるし歌って踊っても安いから久しぶり隣町へと繰り出すか! という勢いで行く事になったのだ。


 まあ、カラオケの前にはゲーセンでコインゲームで遊んだり、コウジの趣味のおもちゃ屋さんを巡ったりして遊んでからカラオケで打ち上げだ! ジュースは飲み放題だしね。


 アラカルト的な食べ物を注文して食べたり飲んだりしながらカラオケをして過ごした。コウジは安定のアニソン、イケメンタケシは流行りの曲が中心。僕は…一昔前のヒット曲かな。懐かしい〜、そういえば昔流行ってたな〜などの賛辞をいただきました。


 まあ、僕の歌唱力じゃなくて曲に関しての賛辞ですけどね。安定の70点代を叩き出してやりましたよ。…本当にこの採点を100%信じていいのか? こんな機械に採点された無機質な数字の羅列に一喜一憂する僕たちはなんて浅ましいんだ! 


 と訴えても80点代後半〜90点代を連発する2人は全く響かず…歌うまカーストとして底辺をさまよう僕であった。コウジの野郎が上手いのがなんか納得いかないというか…悔しいです。


 そんなこんなで2時間以上歌い続けてきたらさすがに、歌い疲れてカラオケルームは徹子のルーム状態へと変わるのです。


「いらっしゃいませ、本日のお客様は田中コウジさん17歳、高校2年生です。なんとこの方は…特にプロフィールに特筆したものはありませんね…では次に」

「おい、徹子! 俺にだってなんかこう、得失とくしつしたものだってあるだろう! もっと俺に興味を持て!」


「誰が徹子やねん! あと、特筆の文字間違ってるで、得失になってる。成功と失敗って意味では失敗ですやん。」

 僕のツッコミもなんのその…


「とうとうこの間、二次元アニメの三次元フィギュア、通称フィギュアコレクションが30個の大台になりました〜、わ〜ぱちぱちぱち。」

「プロフィールを自ら公表して褒めたたえるスタイル!(粗品風)」

とうとうタケシのツッコミが入りました。


「タケシは彼女作らないの? あんなにモテるのに?」

 僕は素朴な疑問を聞いてみた。タケシは運動神経抜群でサッカー部でも1年生から主力として活躍しているのだ。それにイケメンだ。なのに僕みたいな平凡な友達をしてくれる心優しい男なのだ。


 コウジなんていうフィギュアオタクにも分け隔てなく接してくれる心優しい男なのだ。そんな誰に対しても人当たりの良いイケメンで女子にもモテモテなのに…まあ、妹(血は繋がっていない)の事が好きだったけど振られたんだから、もっともてもて高校生生活を謳歌してもいいぐらいのスクールカーストの頂点なのに…。


「モテるのと自分が好きになるのは別物だよ。だから自分に嘘をついてまで無理して付き合う事はその人に対して失礼だと思うんだ。」


 カッコイイ〜〜〜〜〜。普段の僕なら、レインさんがこんなセリフを吐いたらめっちゃ毒づいてしまうんだけどタケシが言うと惚れてまうやろ〜。


「コウジは彼女作らないの? あんなにモテるのに?」

 僕は素朴に嘘の疑問を聞いてみた。


「ユウタなめてんの?」

 コウジにめっちゃ怒られた。ギャグなのに…まあ、自分も言われたらめっちゃムカつくけど。


 本当ならこんな話なんてボツにするところなんだけど…僕の高校生活の日常、男友達との日常を知って欲しかったからあえて平凡な中身のない会話を取り上げてみました。


 非日常の代表であるあの二人は今日はどんな風に過ごしているんだろう。たまの休みにもついあの2人の事を考えてしまう僕であった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「やっぱり魔王も来てるじゃねーかよ。」

「っていうお前もユウタの休みなのに部屋に来おって。」

 今日はユウタのご飯がない日なのだが、勝手にレトルトのご飯をチンして食べてお金を払って帰るシステムが構築しているのだ。俺を非難した魔王なんて昼から部屋でゴロゴロしてるんだからな。


「魔王も飽きないな…どうせ昼から食っちゃ寝してるだけだろ!」

「な、何を言う! 我は、そのこちらのエンターテイメントの勉強だ! そうだ勉強をしているのだぞ!」


「勉強もいいけど、食べたものの後片付けはしとけよな。またユウタに怒られるぞ。」

「丁度今から片付けようとしておったのだ、本当だぞ! まあついでに勇者が片付けてくれてもいいんだぞ。」

 魔王はそんな細々《こまごま》した事は苦手だろうから、片付けぐらい手伝ってやる。ちらかしたままにすると前みたいにユウタが怒って俺のシュークリームまで減らされる恐れがあるからな、しょうがない。


「それにしても、この間のゴブリンジェネラルを倒したユウタをもっと褒めてやっても良かったんじゃないか? 魔王。」

「ふん、たかが剣に纏わした魔力に属性を付与して飛ばしたスラッシュを覚えたぐらいで大げさに褒める事か?」


「いや、十分すごいだろう。あんな短期間でスラッシュを覚えるだけでなく属性を付与したんだぞ! それだけでもすごいのにあの風魔法のキレ具合すごくね? ゴブリンキングが瞬殺されるぐらいのキレ具合だなんて…それこそ第三界ぐらいの威力はあるだろう。」

「確かに、教えてもいないのに第三界魔法並みのスラッシュを使えたのには我がユウタの頭をひとなでしてやる値はあるだろうが…そんな事よりお前こそユウタに本当の事を言ってやったらどうだ?」


「えっ本当の事って? ナンノコトカナ。」

「…わざとらしくトボけおって。あの剣はなんじゃ! ユウタには一般的な当たり障りのない剣だと言っておいてめちゃめちゃ魔力が通りにくい魔法使い殺しの剣ではないか! まあ、我がちょっと手本を見せてやったらその後は易々と扱っておったがな。それこそお前がもっと褒めてやれ、その方がユウタも喜ぶだろうて。」


 …やっぱり魔王は気づいていたのか。あの剣は魔力を通しにくい素材で出来ている。そして魔力を通せば通すほど剣が重くなり扱いづらくなる。そんな剣を扱って最後の方はそのマイナス要素を補って余りある魔力を使いこなしていた。なかなか育てがいのある素質だ。


「まあ、それは…追々とな。それにユウタを褒めると調子に乗りそうだからな…このままの教育方針で行くとしようじゃないか。な? 魔王」

「ふん、そうだな。あいつは褒めずに伸ばす事にしよう。ほんのちょ~っとだけだが将来が楽しみだぞ。」


 くくくく、ふふふふと俺たちは笑いあった。確かにユウタの将来はほんのちょっとだけ楽しみだな。

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