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第13話 魔王カミラフィギュア爆誕! せず

 その後も色々と換金化に対する案を話し合った。


 流通しても世界を変えない、壊さないような物などを。例えば刺繍とか絨毯などの手芸品的な物とかはどうだろうか? とか。しかしこの案は一介の高校生には流通のツテなどがないのでボツになった。


 次に異世界の家具などの調度品を売る案や、ドワーフに日本でも使用している日常品などを作ってもらうなどの案も出たがやっぱりすぐに現金化するには難しいのでボツになった。


 最終的に僕がアルバイトで稼ぐか…などと思いもしたが、自分で働いて稼いだお金で食材を購入し、なおかつ毎日学校→バイトと働いた後に自分で調理して、魔王と勇者を肥やすという悪夢のようなサイクルが完成してしまい、ただただ自分が自分の身をすり減らし続け、肥えるニート二人を養っていくだけの未来しか見えなかったのでその悪夢のサイクルは断固として拒否しておいた。


 そんな数ある収益化案の中、僕の一押しアイデアは…


 魔王カミラさんのキャラクター化だ。


 聞けば魔国には魔王様の下に魔王11将軍という称号があるそうだ。11人中5人女性だというので、そこから可愛い女性だけを集めて無理矢理4将軍にして魔王カミラと魔国4将軍(仮)としてフィギュア展開していったらどうだろうか? 実物が可愛くなくても問題なし。こちらで都合のいい容姿に改編するのでよく考えたら実在する必要もないな…名前さえ貸してもらえればと。


 でも一番のキモは超絶美人でナイスバディの魔王様が中心なんでどうですかねと提案してみたら…


 「そ、そんな我なんかが異世界なんかで…でもまあ、こう見えても我は魔国では民衆には絶大な人気を誇っているのだがな。ふふふ」


 などとまんざらでもないご様子。しかし僕のフィギュアの案ではカミラさんはナイスバディの素材を活かした、露出多めのボンテージ的くいこみ上等なハレンチ衣装で女王様な風体…魔王なのに女王様なのかよ! 的なのを提案した。


 そんな美少女フィギュアを熱く語る僕も恥ずかしかったのだが、カミラさんからは思っていた扱いと違うと難色を示された。


 我をそのような辱めに…しかしユウタの食の為にぐぬぬぬ…などと葛藤している様子だ。よしあともう少し押せば堕ちる!


 そこで僕は攻めに出る! 地球では露出が多め…いやむしろ素っ裸の様な性的に振り切ったフィギュアが大人気なのですよ! カミラさんなら天下取れます! と鼻息荒く説得したのだが、逆に軽蔑の眼差しで見られた。


 その冷たい目…女王様の貫禄十分だ! そっち路線に変更だ! もちろん4将軍は丸裸だ。むしろ4将軍には性的に振り切った路線しか道はない。


 …却下されました。


 魔王カミラフィギュア計画が頓挫したのを見計らってレオンさんが勇者レオンパーティーフィギュア化案を主張してきたが、男フィギュアに需要はないので3秒で断った。


 勇者レオンはorzの体制でうなだれていた…勇者レオンorzフィギュアを作れば売れるかもしれないな…異世界で。そう提案したら


 …却下されました。


 そんなこんなで3人でわいわいと収益化の話をしていると、急に僕の頭の中でスイッチがの音が鳴り響いた。


カチッ


「うわあああああああああああああああああああ」

「何だ? どうしたユウタ。」

「お主大丈夫か? いきなり叫びだして。」

 唐突に叫びだした僕を二人が心配してくれたがそれどころではない。


 なぜなら…


「何がなんだか僕にもわかりませんが今、急に啓示が降りてきました。」

「「は?」」

 啓示と聞いて二人も驚く。


「収益化の問題が全部解決したんです。」

 僕の一言に二人は信じられないという顔をしてお互いを見合った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なぜ? どうして? という問題は置いておいて、啓示にあった収益化の話をしますね。」

 僕は目の前に座った二人に1枚づつ黄金のカードを渡す。


「これはあなた方の貯蓄カードです。カードに触れてオープンと唱えてください。」

「「オープン」」

 二人は素直に従って唱える。


 すると黄金のカードに数字が浮かび上がる。

「10万円と表示が出ている。」

「我もだ。」

「オープン記念として特別に初めだけ10万円が付与されたらしいです。それではそのカードをこの箱のこの隙間に差し込んでください。」


 そういって僕は横10cm×縦20cm×奥行10cmの小さな箱を取り出す。これももちろん啓示と共に現れた。その表面にはカードを差し込む隙間が空いていた。その隙間をまずはレインさんに向けて差し出した。


「こうか?」

レインさんは全く躊躇せずにカードを差し込むと…


“ピピピッ♪”

という音と共にカードが一瞬ふわっと光った。


 カードを抜いてまたオープンと唱えると6万円と表示されていた。

「4万円減っている。これは?」

「これはどうやら、この4日間の僕の料理を食した支払い代金のようです。1日1万円という事ですかね。」


 僕は箱の中身を開けるとちゃんと日本銀行券の1万円札が4枚入っていた。透かしも通し番号も全部ある本物だ。…すごいなこれ。だけどいちいち箱っていうのもなんだから名前をつけようかな。まあ…ATMでいいか。


 そして同じ様にカミラさんにもATMにカードを差し込んでもらい4万円いただきました。4日分で合計8万円か…貧乏から一気に金持ちになったな。


「お二人とも一食一万円という高額なのに不満が出ませんでしたね?」

「えっユウタの料理が一万円なら安くないか? めっちゃ食ってるし。」

「そうだぞ! 我はもっと払ってもいいぐらいだぞ!」


 やっぱり二人は勇者、魔王だけあってセレブなのであろうか? 異世界の食事事情は知らないけれど一般市民には高すぎる値段設定じゃないかな思う。一応啓示で細かい料理の値段設定、なぜ一万円なのかを解説してもらっているのでその説明も二人にしておいた方がいいかな?




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