表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強竜殺しの弟子   作者: つぶれたアンパンみたいな顔の人
第一章 いざ、竜狩りへ!
24/57

第024話 キャンプ

 境界線のある開けた草原から少し森へ寄ったところで、銀色の集団は簡易テントを組み立てていた。ネルビスの指示で、戦士たちが休息できる簡単なキャンプ場が出来上がっていく。


 ザックスは薪を集めて来てキャンプ場へ置くと、空を見上げた。

 雲ひとつない青空が広がり、よく晴れた天気だった。

 日は頭上へ昇り、世界を明るく照らしている。


「いい天気だな。絶好の竜狩り日和だぜ」


 ワイバーンが来るのを待つ間に、ザックスはガン・ソードを取り出して魔力莢を装填する。


「ここらへんなら、コイツも問題なく使える、よな?」


 試しに、ザックスは魔力弾を空へ向けて一発放った。

 小さな光の球はガン・ソードの射出光を離れ、上空へ静かに飛んでいき、消えていった。


「うし、問題なさそうだな」

「あまり、やたらと魔力弾を撃つな」


 キャンプの指示を出していたネルビスが、ザックスの元へやって来てしかめっ面を見せる。


「試射だよ。ダークマターの影響範囲を確かめるのも大事だろ?」


「それは必要な事だが、空に向けて撃つのは良くない。ワイバーンに見られたら、魔力弾を使う奴らが居ることを悟られるだろう。そうすれば、奴らは巣から出てこなくなるぞ」


 ザックスは面白く無さそうに舌打ちすると、おもむろにガン・ソードをホルスターに戻し、再び空を見上げた。


「なぁ、奴らは歩いてやって来るってことはあるか?」


「歩けはするが、基本的に空を飛んでくる。わざわざ視界の狭い地面を歩いて来るメリットは殆どない。アホなことを言ってないで、黙って空でも見張っていろ」


「いちいち、うっせぇんだよ、クソチビ」


「貴様が聞いたのだろう。文句を言われる筋合いは無いな」


「一言多いんだって言ってんだよ、てめぇは。口を開けば――」


「旦那ぁー! 火の準備が出来ましたぜぇー!」


 ザックスの言葉を遮るようにネルビスを呼ぶ声がし、ネルビスは振り返る。

 茶髪の男が、ネルビスへ向けて手を振っていた。


「火の用意が出来たようだ。昼の作戦行動へ向けて、早いうちに食事を済ませておくぞ」


「ってめ、人の話を聞けよコラ」


 ネルビスはザックスへ一瞥をくれてやると、「ふんっ」と鼻を鳴らして立ち去る。


「てめぇの鼻は、病気か? ずっとフンスカ鳴らしやがってよぉー?」


 ザックスは嫌味を吐きつけるが、ネルビスは無視を決め込んだまま独り歩いて行ってしまった。


「おーい、聞いてますかー?」


 腹の虫がおさまらないザックスは、なおも嫌味ったらしく声を投げかけながら、ネルビスの後を追いかけた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ