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異世界の語り部~僕は主人公じゃない  作者: 時雨
第2章 研・修・期・間!
13/111

第2ー2話 彼らの新しい1ページ

今回は少々ネタ回風味です

 僕はギリアムさんに「ヘタレ」というあだ名を付けられ、その日は丁寧に手入れの入った空き部屋の整理に入っていた。

まぁ荷物など殆ど無いのだが。

「ここが…僕の部屋、かぁ」

 布団は座るととてもふかふかで、王族が使うような高級感の有るベットに、一つの引き出しも空で真新しい木製の勉強机だけの、こじんまりとした小さな部屋だった。


 着替えはクローゼットに入れ、少し屋敷を探検していると事件が起こった。


そう…、迷子だ。

「ここ、どこ…」

 近くには誰も居らず、通路は薄暗く清掃はされているが、お化けなどが出そうなただならぬ雰囲気を醸し出している。


 辺をキョロキョロ見ながら、突き当たる角を順番に曲がっていくと突き当りの部屋に出た。

重そうな鉄の扉に、鍵が固く閉ざされており、上の部屋を示すプレートには「禁忌の間」と書かれている。


 あまりの迫力に腰を抜かし、後ろに2.3歩進むと何かにぶち当たった。

ゆっくりと顔を上げると「何をしているんだ」と言わんばかりの、赤岩さんの表情が浮かんでいる。周りの雰囲気も相容れ、とても恐ろしいもののように見え僕はその場で失神する。


~~~仁・自室~~~

「やぁ、仁君目を覚ましたかい?」

「はっはい」

 赤岩さんはいつも通りの爽やかな笑みを浮かべ、僕の肩を軽く叩き何処かへ案内する。

「さっ、仁君夕食の時間だぜ。ミアの料理は腰抜かすじゃあすまない程美味いからな!」

「そんなに美味しいんですか?」

「あぁ一口食べればこの世の天国が見えるぜ!」


 とても楽しみだという気持ちが先走り、赤岩さんはスキップ混じりで鼻歌を歌い廊下を歩いて行く。

「こっこれが「最強ザ・ワン」の私生活…」

奥さんの手料理を楽しみにし、誰よりも深く愛し、家族のために働く。


 最強だ何だと言われているが、彼も一人の男だったのだと認識し、憧れ混じりでもほんの少し親近感が湧いてきた。


~~~赤岩家・食堂~~~


 ここは…異世界…ですよね?


 出された食事は、「鯖?の味噌煮に、豆腐とわかめの味噌汁、それにほうれん草のおひたし」等のに、その他の日本食数点が大きな机にずらりと並べられていた。

「さっ!ジンさん温かい内に召し上がってください。お口に合うと良いんですが」

今だに箸を取らず仰天している僕に、ミアさんは眩しいばかりの笑み、赤岩さんは「食わないと殺す」と言わんばかりの鬼の形相で此方を見つめる。

 食事の前から胃が痛い…


「い…頂きます」

 箸を取り鯖の味噌煮を口に運んでいくと、「はい、天国来ました」


 口には魚の旨味に加え、決して主張しすぎない味噌の独特のふんわりとした身を包む幸せの匂い、だが上に乗せられたミョウガをひとかじりすると、これはもう日本人の性なのか「白米がほしい」

 そして出されている、炊きたてのモチモチふっくらに炊かれた暖かい白米を、口一杯にかきこんでいく。

 その一杯になった口に流し込むように、味噌汁を流し込んでいく。塩加減は日本人好みに調整され、深い味わいを醸し出しているが、喉越しを邪魔しない。

 それどころか、味噌煮と一緒に食べることまで見越していたのか、W味噌による味わいの集中砲火、あぁ旨さのあまりに自分の罪を数えたくなる。そんな味だ。


「幸せ…」

 僕の口が意志とは無関係に呟き、それを聞くとミアさんは大層嬉しそうに微笑み、赤岩さんは箸を進めていく。

「ミア…」

「はい、なんでしょうジュンさん?」

「また腕上げたな」

あぁ、赤岩さんの背景にお花畑が見える。物凄い幸せそうな顔をして食を進めている。


 僕等から少し離れた所に座り、食事をするギリアムさんは悔しそうな顔をし「悔しい、でも食べてしまう」と言いたげだ。

厳しそうな見た目の面影はもう無く、ただ食事を進めていく。

「では、私はリィナちゃんに食事持っていってきますね。」

「あぁ頼んだよ」

 赤岩さん達の会話が終わり、銀盆に乗せられた食事を持っていこうとした時、ギリアムが口を開く。

「おい戦乙女ヴァルキリー、薬はいつもの戸棚に入れてる。それを食後にきちんと飲ませてくれ。それと部屋の温度は適切かrt…」

「もうわかってますよ。貴方は本当にリィナちゃんの事になると過保護なんですから」

 ミアさんは少し呆れた顔をし、ギリアムさんの話しを聞かずに食器を持っていく。

「おいっ!戦乙女ヴァルキリー!まだ話しは終わってねぇ!聞けぇ!戻ってこい!!」


 ギリアムさんの言葉はどこ吹く風、ミアさんは食堂を後にしリィナさん?の部屋へと向かっていく。

「赤岩さん…リィナさんて誰なんですか?」

「ん?アイツの妹だ」

 箸でギリアムさんを指差し、味噌汁を飲み干していく。

後から聞いた話だと、リィナさんは3年前はかなり病弱で、部屋から一歩も出れない生活だったらしいんだが、最近はここのメンバーの「リューコさん」の甲斐もあって、体調が良い日は外出出来るほどまで強くなったという。

 

 リィナさんの病状を克服するのに全面協力する代わりに、ギリアムさんの力を貸すと言う契約でギリアムさんはこの屋敷で働いているらしい。

そのために彼は自身の屋敷を引き払い、日々事務作業やものによっては依頼をこなし、この赤岩探偵事務所の屋敷内でリィナさんと過ごしている、。


 所々お茶を濁された様な言い方だったが、ギリアムさんの経歴はこんな感じという事を知った僕は、彼の「ただの怖い人と言うイメージ」を少しだけ払拭できた。



 明日の明朝みょうちょうから開始される、訓練の為に仁は食事をし彼らとの会話を楽しみ英気を養っていく。


To Be Continued

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