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71:さあ、ダンジョンを攻略するぞ

 

 騒動が終わった後の後処理に関しては楽に終わった


 というのも、倒したドラゴンやらの解体などを学園長に頼まれて生徒達の練習台としたのだ。別に俺達にとっては面倒が無くなって嬉しい事だし、別に今更中級クラスのドラゴンの素材など要らないので学園に寄付する事にした。その一部が生徒に報酬で与えられることとなったので生徒達の張り切りようは凄まじく、俺達がやんなくても良くなり楽になった終わった次第だ


 今回の件で学園の生徒達に実力が知られてしまったが、選抜試合でもそれなりに見せていたので今更だろう


 今回の件での周りからの反応は様々だ。俺達が見せた強さに憧れる者、恐れる者。敵とはいえ、人を簡単に殺した事への不信感や、それに付随する恐怖。特に反応が大きかったのはS~Aのクラスの人達。それなりの実力が有るだけに、開きが分かってしまう。まあ、その結果一部の問題児が大人しくなったので、その点に関しては良かったと思う。その代わり魔法やらそっち方面に関して聞かれたりすることがあったが、説明しても出来ないので丁重にお断りしている


 で、襲撃のせいでゴタゴタしてしまったが騒ぎも落ち着いたのでフレッドとソウマと一緒にまたストーンパレスに来て攻略している


 道中をフレッドが暗殺者のような感じで背後から魔物の急所を攻撃してどんどん下へと降りて行く


 最初はフレッドのレベルが100を超えたら一旦終える予定だったが、フレッドが攻略も一緒に行きたいと言ったのでどんどん下へと向かう


 フレッドのレベルは既に90を超え、後少しでエクストラスキルを得るための最低条件である100レベルに到達する


 最初のエクストラスキルだけは100レベルにする以外にも条件が存在する


 その条件は


 本当の己を知り、自分が本当に望んでいることを知ることだ


 まあ、これには幾つかの方法がある。大抵は瞑想。そしてその他は死の淵に立った時の渇望。この場合でエクストラスキルの優劣が決まるわけではないが、昔はこの条件が分からず後者によって発現していた為わざと死にそうになったりしていたそうだ


 因みに何故、俺が100になって直ぐにその条件を満たしてエクストラスキルを発現しなかったのかと言うと、単純に師匠が伝えるのを忘れており俺が知らなかったからだ。師匠の言い訳は「昔すぎて覚えてなかったわ」と言っていた初めての魔術がどうのこうの言ってたのに忘れてたなんてあり得ないと思ったんだけど師匠は教えてくれなかった


 フレッドの手際が良すぎてする事が周囲の警戒をして進むだけだった。探知や罠解除なんかもフレッドが出来るので本当にやる事が無くて考え事しかすることがなかった


 たまーに数が多くて危険だったり、苦戦したりするが、ここぞとばかりに前に出るソウマに全て取られてしまっている。その時に見せるドヤ顔がうざ過ぎて4回目で殴ってしまった


 まあ、そんなこんなで進み着きましたよ10層。ボス部屋だ


 階段を降りた先にある扉を開けて中に入る。ボスに対してはフレッドの戦い方である死角や不意をついての奇襲などは出来ない為ボス部屋には俺、ソウマを先頭にしてフレッドが続く


 今回は何だろうな~と思いながら入ってみれば、天井はとても高く、部屋の奥には3つの巨大な影


 その影は3体のゴーレム。片膝をついて横に並んでいる


「でっけぇ~」


「うわぁ」


 ソウマとフレッドが感嘆の声を上げる


 確かに物凄いデカさだ。ガーゴイルの時のように入ってすぐのこの場所では向こうに動きはない。ガーゴイルと一緒で一定の距離まで近づくと動き出すのだろう


 3つの影は大きいこととゴーレムということ以外異なっている。素材が岩、鉄、魔鉱石で岩が横にも大きいのに対して、鉄が少し細身になり、魔鉱石でもっと細身になっている。凝縮されたと言った感じ。まあ、例えるならデブからいい肉体への変化の過程みたいなものだ


「フレッドいける?」


 流石にこいつらの相手をさせるのは酷だろう。やろうと思えば出来るかもしれないがそこまで危険を冒す必要はないしね。俺は師匠のように鬼では無いのだ


「無理無理!流石にあれは1人じゃ無理だよ!」


 顔と手を振りながら必死に拒絶するフレッド。無理やりなんてやらせないのに。俺のことなんだと思っているんだろうか


「分かった分かった。でも遊撃はきちんとこなしてね」


「それなら大丈夫」


 安堵の息をつくフレッドを見ていたら横から声がかかる


「なあなあ~、俺ファイオスの戦いっぷりが見てぇ」


 じーっとゴーレムを見ていたソウマだ


「ん?何で?」


「ファイオスはでっかくも成れるんだろ?でっかいの同士のドンパチが久々に見てぇな~って思ったんだよ。あと、例のスキルも気になってんだよ」


 あー、どっちかというと後者の方が本音だな?

 前者の方も嘘では無いだろうけど


 確かに俺もスキルに関しては気になっていたので良いのだがそれだとフレッドのレベルが上がらないんだよなあ


 いや、なにも3体ともファイオスに任せなきゃ良いだけか


「分かった。じゃあ、魔鉱石のゴーレムの相手をさせよう。他の2体は俺たちでやるよ」


「よっしゃ、流石クウガ。ならとっとと始めるか!」


 気持ちの高揚が伺われる声音で、ゴーレムの戦闘範囲に向かうソウマ


「ファイオス、聞いてたな?」


 俺がそう声を掛ければ召喚獣として契約したファイオスが召喚される


「ああ。任せロ」


 そう返事をするファイオスの言葉は出会った時よりもかなり流暢なものとなっている。これは色んな知識と共に完璧にとはいかなかったが、発音の仕方を教えた結果だ


 元から人の物に声帯を変えれることも出来ていたので簡単だったのだ


 ファイオスが分かっているのを確認できたので直ぐにソウマを追いかける


 フレッドが2回目だと言うのにファイオスを見て若干怯えてた。まあ、見た目はかなり厳つい上に異形だからしょうがないと言えばしょうがない。その割には顔は整っていて美形だ


 先行するソウマがゴーレム達まで30mをきった所でゴーレムの目が光り、動き出した


 高さは3体とも20mくらいはあるだろうか。こういった巨大なタイプのゴーレムは2種類に分けられる。その2種類の違いは核の数だ。1つ目は普通の大きさのゴーレムと同じ1個の場合。もう1つは核が6つ以上の場合だ


 1つの場合はその核はとても大きく、大抵は頭か胸部にある。更にその核はとても硬く、破壊が手間になる時もある程だ


 対して6つ以上の場合だが、核の大きさはばらけている。その理由がその核の使われ方にある。1つの場合は魔力の供給をして、その魔力で動く。だが、こちらの6つ以上ある方は魔力を供給する核は無く、それぞれが魔力を持っていて、大体が各関節に存在している。その核が基点となってゴーレムが動くようになっている


 まあ、つまりだ。核が多いゴーレムって言うのは全身を吹き飛ばす以外の方法でやると面倒くさいと言うことだ


 それで今回はその面倒くさい方。正直吹き飛ばしてしまいたいが、それではフレッドのレベルが上がらない、だからここは我慢だ。幸いと言ってはなんだが、俺には【龍の眼】という魔力を見る事ができるスキルがあるので面倒くささは半減している


 ゴーレムが片膝立ちの体勢から起き上がる。その動きはかなりスムーズで、岩や鉄なんかで出来ているなど到底思えないほどだ


 そんなゴーレムの動き出しに合わせて俺の斜め前を走るファイオスも準備を始めた


「ガアッ!」


 とファイオスが獣のような雄叫びを上げればその体が変化していく


 筋肉がうねり、蠢き、膨張していく。その大きさはどんどんと物凄い速さでおおきくなり、瞬く間にゴーレム達と同じ大きさになった。大きさだけを変えたのでその姿は変わっていない


 ファイオスはそのまま走り続け、ソウマを追い越して魔鉱石のゴーレムに突進した


 ファイオスの突進を受けて、ズドォーンと音を立てて壁に激突する魔鉱石のゴーレム


 デカいのと戦ったり、自分がデカくなって戦いはしてもデカいの同士の戦いを見た事は無かったのでなんか新鮮だ


 ファイオスは4本の腕と兇悪な尻尾を巧みに使って追撃をかける


 そんなファイオスの戦いを見ていれば、他の2体のゴーレムに動きがあった。ファイオスが危険だと判断したのだろう、2体ともがファイオスに向かおうとしている


 まあ、そんな事はさせないけどね


 俺とソウマが加速し、俺が鉄のゴールムに、ソウマが岩のゴーレムに攻撃をぶちかました


 ズドドォォォォォン!


 俺とソウマの蹴りによって先ほどの魔鉱石のゴーレムと同じ様に吹き飛ばされ壁に激突した2体のゴーレム。攻撃が当たった場所にはヒビが入っていた


 結構力込めて蹴り飛ばしたのにヒビだけというのには少し驚かされた


 そんな感じで吹き飛ばされたゴーレムは壁に激突しつつもしっかりと立ち、反撃の拳での叩きつけを繰り出してきた


 ゴーレムは物凄い大きいので多少の距離があっても攻撃範囲に入っているのだ。しかもその拳自体も大きいので避けるのが大変だ


 まあ、俺たちはレベルがかなり離れているので特に問題ではない


 駆けて拳の範囲から抜け出すと、ファイオスの姿が目に入る


 ファイオスは2本の腕で相手の腕を掴み取って残った2本の腕でタコ殴りにしていた


 ドゴン、ドゴン、ドゴン、ドゴンとファイオスがゴーレムを殴るたびに鈍い音がこの大きな空間に響く。ファイオスには殴り方のレクチャーなんかもしたのでかなり良いパンチがゴーレムにはいっている。殴り方は教えたがゴーレムの核の話なんかはしていなかったので手当たり次第に殴っている。動かなくなるまで殴り続けるのだろう


 そんなファイオスの様子を確認しながら移動して鉄のゴーレムの左足に到達。この間でフレッドがようやく、戦場に到達し、ソウマの相手取る岩のゴーレムに向かった


 俺の方は取り敢えず手足を破壊しとくかね


 今現在いる左足の人間で言う足首にある核目掛けて剣を一閃。キーンっという気持ちの良い音を立てて足首の部分を切断し、そのせいで足がずれ鉄のゴーレムは体勢を崩す。こちら側に体勢を崩してきたので素早く移動。鉄のゴーレムの背後に抜ける


 ゴーレムは倒れまいと左腕をついて体を支えた。その一瞬の静止の間を狙い、ゴーレムの肩目掛けて跳び上がる。途中の空中で【空歩】を使って更に加速し、肩の付け根を斬りながら通り抜けた


 支えとなった左腕を切り離した事で胴体が地面に落ち、ゴーレムは横に寝転がった様になった


 そこで岩のゴーレムを倒したフレッドとソウマが追撃をかける


 ソウマの突進の勢いを乗せた突きで胸部に穴を空け、フレッドの連続の斬撃で首の核が破壊された


 フレッドの攻撃でトドメとなった様でゴーレムの目から光が消える


 ファイオスの方を確認してみれば、まだ殴ってた


 しかもちゃんとゴーレムの目に光があるので倒せていない様だ


 まあ、ゴーレムに関しては核を破壊しきらないと死なないし、修復していくので仕方ないか


 倒し方をファイオスに教えてやり、やっとのことでファイオスがゴーレムを倒した


 しっかりと教えてやるべきだった


 さあ、ファイオスのあのスキルを試すぞ


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