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4:実は師匠は……

 

「・・・」


「おおきいね~」


 師匠の家を見た父さんとリンガの反応である

 

「父さん?」


「お、おう、行くか」


 歩いて玄関扉までいく


「師匠~」


 師匠を呼んでちょっとすると


「はいよ~。お、クウガか。それと、クウガの親父さんと弟だっけか?」


「はい、ラウルと言います。こっちはリンガです」


「ん?ラウル?鍛冶師のラウルか!?」


「はい、鍛冶で生計を立ててますが」


「本当か!?会えて嬉しいよ!あんたの作った装備には冒険者に成り立てからかなりお世話になったんだよありがとう。俺は冒険者のアイト コウヅキだ」


 師匠が手を差し出して、父さんと握手する


「そうなんですか!って、え?アイト コウヅキって言いました?」


「あ、ああ」


「そ、それってあのアイト コウヅキですか?」


「多分そのアイト コウヅキだな」


 父さんが急にオドオドしだした。師匠は苦笑いだ


「あ、あの!ランクSSS冒険者の《魔闘士》アイト コウヅキですか!?」


「あ、ああ、そうだ」


「・・・」


 師匠は口の端しがヒクついていて、父さんは口を大きく開けて固まってしまった。なんで驚いてるんだろう


 父さんが復活してから父さん達は話があるそうで僕は師匠の家のリビングでソウマとアスカにリンガを紹介してソウマと喋っていた


 リンガはと言うと


「リンガの髪サラサラだし綺麗ね~」


「あ、ありがと」


 アスカに抱きかかえられ照れている。アスカはリンガのことを凄く気に入ったみたいだ。リンガも照れているけど嫌では無さそうだ


 ~~~~~~


 アイトさんに促され、書斎らしき部屋に通され、ソファーに座って対面した


「話があって来たんだろ?」


「はい、住み込みで修行を付けてもらえるとクウガから聞きましたがなぜそこまでしてくださるんですか?」

 

「理由はいくつかあるんだが、まずクウガは普通の竜人ではなくてその上位の龍人だ」


「え?上位の龍人?優秀な戦士の中で才能ある者しかなれないあの龍人のことですか!?」


 私は予想外の言葉に仰天しました


「そうだ、その龍人だ。〈称号〉に先祖返りと出ていたからそういう事なんだろう。それと、あいつは〈称号〉がつくほどのスキルを持っていた。これがどういう意味か分かるな?」


 アイトさんが真剣な表情で龍人に驚いていた私に問いかけます


 〈称号〉がつくほどのスキルというのには2種類あり、物凄い厳しい鍛錬の末に獲得できるスキルを獲得することと、生まれ持った特別な力の時に着きます。クウガは後者なのでしょう


 そして、アイトさんが言っているのは特別な力と言うのはそれだけで価値があり、それによって危険が降り掛かる可能性があるということを言っているのでしょう


「ええ、わかります。ですが、アイトさんは何故そこまでしてくれるのですか?」


 確かにクウガに危険は降り掛かる事でしょう。しかし、アイトさんは他人なのです。そこまでしてくださる理由がわかりません


「そんなに難しく考えなくてもいい。俺はあいつに期待してるんだ。俺が助けに行ったとき、あいつは母を殺され心が折れていても仕方がなかっただろう。弟を庇いボロボロになり抗う術がなくてどうしようもなくて諦めていてもおかしくなかった。だけど、俺が駆けつけるまであいつは立っていたんだよ。体も心もボロボロになっていたはずなのにだ」


 知らなかった。クウガがそんなになるまで傷つきながらも頑張っていたなんて


「しかもだ、あいつは俺が魔物を倒して去ろうとしたら、引き止めて弟子にしてくださいと頼んできたんだ。俺は復讐するためなのか知りたくて理由を尋ねた。そしたらな、あいつは大切な者を守りたいからと答えたんだ。そして俺は思ったんだよ、あの確固たる意志を宿した青色の瞳を見てこいつは俺よりも強くなるとな。だから俺は修行をつけてやることに決めたんだよ。あん時は基礎だけだと思ったが、〈称号〉付きのスキルに先祖返りとあいつの未来が心配になった。俺は戦いの中で何人か見てきたんだよ。特別な力を持つが抗うことが出来なくて使い潰されてくやつをな。それに、俺も子の親だし。子供が好きなんだよ。理由はこんなとこだな、納得してくれたかい?」


「ええ、理由を教えてくださりありがとうございます。ですが私には子の親という理由で充分でしたよ」


 そういって私は笑います


「そうか」


 アイトさんも笑みを返してくれます


「ではクウガのことよろしくお願いします」


「ああ、任しておけ。ああ、ついでだ勉強を教えるんだがリンガも参加させな」


「いいんですか?」


「ああ。あと飯も食ってけうちの嫁さんの飯はうめぇぞ」


「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」


 そうして立ち上がり書斎を後にする


 廊下を歩いているとアイトさんが何かを思い出したように振り返り


「ああ、それとなリンガなんだがな。しっかりお前の技術を教えてやったらいいと思うぞ」


「鍛冶ですか?」


「そうだ。俺は他人のステータスを見ることができるんだが、リンガに【鍛冶】と【構造理解】に【生産の嗜み】が出てた。あいつもきっと凄い奴になるぞ」


 そういってアイトさんは笑う


「そうですか!ですが本人がやりたいようにやらせますよ。好きじゃない事やらせても意味がありませんからね」


 自分の過去を思い出ながら言う


「そうだな、それが1番だ」


 その後も子育てについて話ながらリンビングに向かう。私達家族は素晴らしい出会いをしたようだ


 ~~~~~~


 話が終わったようで師匠と父さんが戻ってきてみんなでご飯を食べた


 ご飯の後は勉強だ。リンガも一緒に教えてもらうらしい。父さんは終わるまで師匠が持っている武器などを見してもらうそうだ


「じゃあ、勉強を始めるわよ」


 勉強はエクスナリアさんが教えてくれるみたいだ。


「まずは、これを見ながら聞いてね」


 そう言って巻いてあったかみを机に広げた


「これはこの世界の地図よ。真ん中の大きな大陸が中央大陸。周りにたくさん島があるけど今はあるってことを覚えて」


 あと、この世界は丸いらしい。よくわからなかった


「次は種族ね。種族には人族、エルフ、ドワーフ、獣人、魔族よ。アスカが人族でリンガがエルフ、ソウマとクウガは獣人ね。他種族との子供の容姿はどちかになるけど、特徴はどちらも受け継がれることが多いわ。ここまでわかったかしら?」


「多分わかったと思います!」


「うーんうーん」


「なんとなく~」


「ちよっとわかった~」


 上から僕、ソウマ、アスカ、リンガだ。ソウマは勉強が苦手みたいだ


「まあ、これからしっかりと覚えていけばいいわ」


「次は神様についてよ。神様っていうのは私達に力や加護を与えたりしてくださる凄い方達よ」


「人間じゃないの?」


 アスカが聞く


「見た目はそう変わらないらしいわ、あたしはお会いしたことはないけどアイトが言っていました」


「父さんは会ったことがあるって事?」


「ええ、そうよ」


「すげ~!」


 師匠ってやっばり凄い人なんだな~

 あ、そう言えば!ランクSSS冒険者ってなんだろう?聞いてみよ!


「エクスナリアさん、ランクSSS冒険者って凄いんですか?」


「え?ああ、アイトのことね。ランクSSSは凄いわよ~。何てったって、この世界に5人しかいないのよ!世界には人が沢山いるのだけど、その中の5人だけというのはとても凄い事なのよ」


「ほへ~」


 しっかりと分かったわけじゃないけど、とにかく凄いという事はわかった


「戻るわね。神様は何柱かいるのだけど、その中には悪い神様もいて、その神様の事を邪神というの。邪神は悪人に加護や神託で悪い事をするのを手助けしたり、眷属の魔王や魔物が何の理由もなく戦いを他の国に仕掛けているわ。魔王のいる所とか、魔物のことはこれからしっかり覚えていきましょう」


「「「「はーい」」」」


「次はお金についてよ。お金は1キラが銅貨1枚 銅貨→銀貨→金貨→白金貨→黒金貨になってて100枚で1つ上の1枚になるのよ」


「もう遅いから今日はここまでにしましょうか。明日からは勉強はお昼ご飯の後にしましょう。リンガ、お昼ご飯の時間にラウルさんと一緒に来てね」


「はーい…」


 リンガはちょっと眠そうだ


 リンガと父さんが帰ったあと、自分に割り当てられた部屋に行って柔軟をして寝た

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