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15:何故か絡まれました

 

「おいおい、坊ちゃんのこと無視してんじゃねぇよ!そこの銀と金の髪のガキども!」


 俺達は無視して帰ろうとしたが向こうのガラの悪そうな冒険者、護衛だろう。そいつがしつこかったので、ソウマに黙っているように目で伝えて俺が話しに応じる


「私達のことでしたか。これは失礼しました。貴族のご子息様が私たちにどの様な御用でしょうか?」


 恐らく、貴族だと思われるのでエクスナリアさんに仕込まれた敬語で応じる。ソウマはこういうことが苦手だから黙っていてもらう


「うむ、お前達は強いそうだな。この私が使ってやるから私の下につくがよい。私の様な偉い貴族に仕えれるのだ光栄に思うがよいぞ」


 貴族の子供が上から見下す様に、それが当たり前で俺たちが雇われるのは決定事項のように言ってきた

 そんな様子を見て俺は思った


 お手本の様な傲慢貴族の子供が現れた!


 ソウマはもう既に我慢が限界そうだ。そういう俺もちょっとイラッときている

 というか、お腹が空いたので早く帰宅したい


「お言葉はありがたく思いますが、私達は修行の身ですので断らせて頂きます」


 そう言って去ろうとするが、やはりお手本なのだろう。


「そうか、この私の言うことを断るとは良い度胸だな。お前達、やってしまえ」


 そうやって周りにいた5人の冒険者に命令した


「クウガ、俺にやらせろ」


 ソウマが笑いながら俺に言う。笑っていると言っても楽しくて笑っているわけではないが


「いいよ。でも殺しちゃ駄目だからね」


「んなもんわかってるよ」


 そう言い残してソウマは1人の冒険者の懐に一瞬で移動して、鳩尾に拳を叩き込み気絶させた

 

「「「「な!」」」」


 残りの4人は今の動きが見えなかったのだろう。呆然としている。


「お前達!何をやっているんだ!さっさとやれ!」


 貴族の子供が馬鹿なのか案外大物なのか、指示を出す


 その後、冒険者は破れかぶれでソウマに突っ込んできたが、ソウマが1人ずつ鳩尾に攻撃を当てて気絶させていった。


「な、なんだと?」


 貴族の子供は信じられないといった顔で突っ立っている

 俺達はもう終わったと思ったのでその場を立ち去ろうとするが


「待て!その力、やはり私のために使うべきだ!今謝れば先程までの事は水に流してやろう!」


 それを聞いて俺も流石に我慢できなくなってきたのだが


「うるせぇな!お前みてぇな強くないし、頭の悪いやつに時間を使うのが勿体ねぇんだよ!もう俺らに関んな!」


 そう言ってソウマが貴族の子供の顔面に拳を叩き込み吹き飛ばした。


「もう行こうぜ」


「そうだな」


 吹っ飛ばした貴族をそのままに帰宅するのだった


 ~~~~~~


 クウガ達が去った後のダンジョンの入り口ではソウマに殴られた貴族の子供が報復の方法を考えていた


「お前ら!あんな子供に負けるなんてどういう事だ!金を払ってるんだぞ!」


「そんなことを言われましても」


「言い訳は聞かん!あいつらを痛い目に合わせる方法を考えろ!」


「それなら人質を取ればいいんすよ」


「ふむ、人質か。ならあの金髪の奴のを明日までに連れて来い!わかったな!」


「「「「「へい」」」」」


「このマリウス子爵家のアルジャー様を侮辱したことを後悔させてやる!」


 ~~~~~~


 貴族の子供と揉めた日の夕飯を食べた後、師匠の家にお客さんが来た


 その人は


「私はソウマの婚約者のナキア アルメキアです。一応このアルメキア王国の第2王女です。よろしくお願いしますね」


「よ、よろしくお願いします!

 って!ソウマの婚約者で王女様!?」


 俺が驚きのあまり、絶叫すると


「そうだよ」


 ソウマが照れているのかそっぽを向きながら答える


 俺は改めて王女様を視界に入れる。金髪で縦にクルクル髪の毛がなっている。確か縦ロールだった気がする。顔は可愛いと言うより、凛々しくて綺麗といった印象を与える。


 ソウマはとんでもないやつだったようだ。何がとは言わない


 そうんな風に俺が呆然としていると


 王女様とソウマがイチャイチャし始めたので自分の部屋に退散してなんでかよくわからない敗北感に包まれながら寝た


 翌日はソウマと王女様がデートをするということでダンジョン攻略は休みにして1人でひたすら鍛錬をしていた。

 休憩の時にラキアが色々世話をしてくれて、なんかラキアがいつにも増して綺麗に見えた


 てな訳でデートに行ったソウマ達がトラブルに巻き込まれているなんて知らなかったんだ。


 ~~~~~~


 俺は今ナキアとデートをしている


 ナキアとは俺が5歳の頃、父さんが城に呼ばれた時について行って、その時にたまたま知り合った。

 しかも、その知り合った時というのはナキアが城の庭で貴族の子供に乱暴されそうになっている所をその子供をぶっ飛ばして助けたのだ。それでナキアは俺の事を好きになったみたいで、ナキアがその事をナキアのお父さん、つまり国王様に伝えると父さんとか母さんとかもノリノリで婚約者ということになってしまった。

 トントン拍子で話が進んでいったことに驚いたが俺もナキアの事は一目惚れしてしまったから助けたみたいな所があったからすごい嬉しかったんだが


 今は雑貨屋などを冷やかした後に昼食を最近人気のお店で食べて歩いているところだ


「ソウマ、あそこのベンチで少し休憩しましょ。少し疲れてしまったの」


「ああ、いいよ。じゃあ、飲み物でも買って来るから先に座ってて」


「ありがとう」


 そう言って笑うナキアの顔はとても綺麗でこの笑顔を守りたいと思った




 魔道具を使って冷やされた飲み物を買ってナキアが座っているはずのベンチへ向かうと、ナキアの姿がなかった


「ナキア!?」


 攫われた!?でも今のナキアは王女とバレないように服は普通のを着ているのに?いや、奴隷としてなら関係ないか。ナキアはとても可愛い、贔屓目なしで。なら急いで探さないと!


 俺は鼻に感覚を集中し、ナキアの匂いを思い出して、それを辿る。獣人で大体の種族は鼻が利く。


 見つけた!


 身体強化を使って全力で追いかける。追いつくと冒険者が5人おり、その1人にナキアは担がれていた。


 そして、気づいた。こいつらは昨日絡んできた貴族に雇われていた冒険者だと


 俺の怒りのメーターが振り切れて、逆に冷静になっていく


 背後から来た俺にはまだ気づいていないようだったので4人に周りを守らせナキアを担いでいる奴に【縮地】で近づき、反応させる間も与えずにナキアを取り返し、次いでに頭を蹴飛ばして離脱する。


 ナキアを縛っていた縄と猿轡を外して下がらせる


「お前ら、覚悟は出来てんだろうな」


 俺がそう言うと冒険者達は逃げ出そうとしたが、俺が既にアースバインドで拘束していたので逃げられない


「ッ!いつの間に!」


「眠っとけ」


 1人ずつ顔面を思いっきり殴って気絶させた


「ソウマ~、怖かった~」


 と泣きながら言いナキアが抱きついてきたので頭を撫でて落ち着けてやる


「ごめんな、もう絶対に怖い想いなんてさせないから」


「約束だよ?」


「ああ、約束だ」


 そのあとは冒険者達を詰所にもっていき、事情を説明したら遅くなってしまったので帰った


 貴族の子供の件は父さんに頼んどいた。詰所じゃ不安だったから


 後に話を聞いたらその貴族の子供は勘当されて、冒険者5人と一緒に犯罪奴隷として、鉱山送りだとさ


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