表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/60

勝太郎

お母さんが退院する前日は土曜日やから、お父さんと一緒にお昼から病院へ行ったんや。

病室に入るとすぐに紙おむつのが二箱と、赤ちゃんのおしり拭きが一箱、ソファーに置いてあったのが目に入った。


「これ、前言っていたやつ?友達が持ってきてくれたん?」

「そうやねん。由真覚えていたんやな、ついさっきまでお母さんの友達が来ていたんやで。メールで勝太郎に会うことができなくなったこと伝えたんやけど、それでも『約束やから』って言って持ってきてくれてん。友達に紙おむつのメーカー何がいいか聞かれたから、欲しいメーカーの紙おむつ言ってん。そしたらそれに合わせておしり拭きもそのメーカーを持ってきてくれたわ。おしり拭きはメーカーにこだわっていないから、どこのでもよかったんやけどな。でも嬉しかったな、ちゃんとおしり拭きの本体まで用意してくれてあったわ」


これで、しばらく紙おむつも、おしり拭きも買わんでいいから助かる。


お母さんが笑いながら言った。



「これ、今日全部持って帰ってくれる?」

「由真も手伝えよ、それお父さん一回で車に詰めることできないから、帰る時おむつ一箱ぐらい持てよ。軽いから大丈夫や」


それまで黙っていたお父さんが言った。


勝太郎の物やから文句言わずに手伝うわ。

・・・なんて言葉にせずに黙ってうなずいた。


「それからな、今日の朝に勝太郎の黄疸数値を計ったらしいねんけど、昨日の数値と比べてもあんまり下がってないらしいねん。そやからまだ光治療しているから、明日ほんまに一緒に退院できるか今んとこ分からんわ。それでもな、田舎のおばあちゃんが明日の夕方にこっちに来てくれて、二週間泊まり込みでお母さんと勝太郎の世話をしてくれるって言っているから。で、田舎のおばあちゃんが帰った次の日からは、もう一人のおばあちゃんが通いで一週間世話しに来てくれんねんて」

「そうなんや、お母さん明日の何時ごろ退院する予定なん?」

「昼前には退院する予定やけど、勝太郎も退院できそうなら勝太郎の入浴の練習してから退院すんねん」

「勝太郎お風呂入れんの?」

「そうそう、お母さんは新生児を入浴するのは十二年ぶりやからな。希望した人だけ看護師さんが教えてくれる言うから、迷わずお願いしたわ」

「勝太郎が退院できへんかったら?」

「その時は勝太郎が退院する日にお母さんが病院に行ってから、入用方法を教えてもらうことになってんんねん」

「そうなんや。私も待っているから、明日一緒に退院して欲しいな」

「お母さんもそう思うけどな・・・勝太郎の体全体がまだ黄色いし、何とも言えんな」



「そうそう、粉ミルクな二缶買っておいてくれる?」


お母さんの病室を出る時に言われた。病院が使っている粉ミルクのメーカーと商品名を言われたから、家に帰る前に薬局へ行って買って家に帰ってきた。

車に積んであった荷物を全部降ろすと、お父さんはチャイルドシートを車に着けた。


「これを着けないと、勝太郎を車に乗せることはできへんからな」


明日、勝太郎も一緒に帰ってこれたらいいな。




お母さんが退院する日、朝お父さんの携帯に送られてきたメール。


『勝太郎も一緒に退院できるよ。でもまだ黄疸の数値が気になるから、三日後にまた赤ちゃん連れて来てと言われたけどな。その時にもう一度採血検査するからってさ』


お父さんはお母さんと勝太郎を迎えに行っていて、私は家で待っている。

玄関のドアが開く音がした。急いで玄関に向かう。

そこには寝ている勝太郎を抱っこしているお母さん。


「お帰りなさい」

「ただいま」


お母さんが笑顔で言ってくれた。


勝太郎、この家が皆で住む場所。

これからよろしくね。

この話はやっと終わりました。

他は番外編として、別視点を考えています。

それから、これとは別に、赤ちゃんが家にきてからの話も書こうかなと・・・

これまで読んで頂き、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ