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お疲れ様

陣痛中も出産後も点滴をしなくちゃいけないんやって。


「お母さんが切迫流産や切迫早産で入院している時に、していた点滴とはまた違うんやけどな」


って言っていた。


出産後にしていた点滴が終わる頃に看護師さんが病室に点滴を抜きに来た時、看護師さんがお母さんに色々聞いてきた。

その中でも、今までお腹にいた赤ちゃんがいなくなったから、大きくなった子宮が妊娠する前の大きさに戻るんやけど、人によっては我慢できないくらい痛みがあるらしい。後陣痛というねんて。強い痛みがある場合は飲み薬を出すこともできるから、我慢せずに言うようにってお母さんに言っていた。

それから、出産してから初めての授乳が明日の朝やから、時間になったら新生児室隣の部屋に来るようにも言っていたな。

点滴が取れたらお母さんは直ぐにベッドの上で仰向けになった。


「疲れたから横になるわ」

「ああ、うん。かまへんけど、お母さん眠い?私もう帰った方がいい?」

「いや別に、眠くはないからまだおってもいいけど、でも外が明るいうちに家に着くように帰らなあかんで」

「うん、分かってる。じゃあまだここにいてる」

「そっか、そんならジュースでも買っておいで」


財布が入っている鞄を出すように言われ、その鞄ごとお母さんに渡すと財布を取り出し一人分の飲物代をくれた。


「お母さんのは買ってこなくていいん?」

「お母さんはな、おばあちゃんが持ってきてくれたペットボトルのお茶がまだ残っているからいらんわ。あ、さっき冷蔵庫に入れてくれたお茶出してくれる?」


お母さんに言われるまま、お茶を渡し私はジュースを買いに部屋を出た。




ジュースを買って部屋に戻ると、お母さんは携帯を触っていたんや。


「お帰り。今あーちゃんが生まれたことを、お父さんや田舎のおじいちゃんとおばあちゃんにメールしたんや。あーちゃんの写真付きでな」


携帯に保存してある、生まれたばかりのあーちゃんの写真を見せてくれた。


「これが生まれて最初に撮った写真、でこれがそれから十分後の写真」


一番最初に撮った写真は、病院の服を着ていて顔が真っ赤で大きな口を開けて泣いているものだった。

次に見せてくれたのは、もう泣いていなくて目が開いていて眉間にしわを寄せていた。


「ほんまに生まれて直ぐの写真は、使い捨てカメラで撮ってもらったからな。お母さんが撮ったのとはまた違うねんけど・・・可愛いやろ!」


食い入るように写真を見ている私にお母さんは続けて言う。


「でもな・・・生まれて直ぐに眉間にしわを寄せるあーちゃん見て、お母さんびっくりしたわ。お父さんのひいおじいちゃんの写真をだいぶ前に見せてもらったことがあるけど、孫を抱っこしているのに眉間にしわをよせていたんや。えらい気難しい人やったって聞いているし、あーちゃんのその表情を見て思い出してん。あーちゃんも気難しいんかな?そうならんことを願っているんやけどな・・・」

「ふ~ん。なあ、それよりもあーちゃんいつになったら抱っこできんの?早く抱っこしたいんやけど」

「病室に連れてくるのは、明日の朝の最初の授乳が終わってからになってんねん。でもずっとはあーちゃんこの病室にいてないで、夜は新生児室で見てもらうようお願いしているし、その外にもお母さんがしんどくなったら新生児室に連れて行くことにしたから」

「ええ!!ずっとお母さんと同じ病室じゃないん?!」

「家に帰ったら嫌でもずっと一緒におるわけやから、病院にいる時位は少しでも楽したいわ」

「じゃあ、明日学校が終わってお母さんの病室にきても、あーちゃんおらんかもしれへんの?!」

「いや・・・明日はまだ大丈夫やと思うけど」


お母さん曰く、この病院で出産した人は個室じゃないとお見舞いに来る人は自由に部屋に入れないようになってんねんて、個室以外の病室(五人部屋とか六人部屋)やったら赤ちゃんのお父さんしかその病室に入れないとか・・・それ以外の人がお見舞いに来た場合はナースステーション前の広場でしか赤ちゃんを触れないようになっているらしい。

個室料金は別に掛かるけれども、私があーちゃんと接したいやろうからと思ってわざわざ個室にしたんやって。

早くあーちゃん抱っこしたい!

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