表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/60

入院準備

家に帰り、私がお父さんの携帯に送られてきたメールに書かれている物を、旅行バックに入れていると


「お前、よく分かんな。お父さんはパジャマがどこにあるとか、お母さんの下着が入っている場所も、知らんかったから助かるわ」


お父さんに感心された。

それから、お父さんはお母さんが入院した事を、お母さんの両親とお父さんの両親に電話で、話し終わったと教えてくれた。



「由真、お父さんの実家に、春休みの間だけでもおばあちゃんに、由真の事を見てもらうように頼んだから、自分も荷造りしなさい。」

「え。どういうこと?」

「お父さんはお母さんが入院している間、ずっと会社休む事はできないんや。だから由真は、おばあちゃん家に泊まるように。」

「いやや!なんで勝手に決めるん?1人で留守番ぐらいできるわ」

「あかん。お父さんが帰ってくる夜遅くまで、由真を1人だけにさせるのは心配やから、それはできひん」

「行かへん!絶対に嫌やかな」

「もう決まったことやから」


怒りで涙が溢れて。病院へ行くまでお父さんの顔を見るのも嫌で、喋りたくもなくてずっと無言でいた。



お母さんに頼まれた物を、お父さんと2人で病院へ持って行って、お母さんにお父さんに言われた事を言った


「そっか。その方がお母さんも安心やわ。学校も休みやし、長い時間、由真1人だけになるのは心配やから。」

「ほらな、言ったとおりやろ。お父さんは明日もう1日仕事休むことにしたから、おばあちゃん家に送っていくし」


お父さんが、どうだと言わんばかりの顔で、私を見るのが気に入らない。


「・・・・・・・」

「由真おばあちゃん達に迷惑かけたり、わがまま言ったらあかんよ。」


お母さんまでお父さんと同じこと言ったから、ショックだった。1人でも留守番できるのに・・・・。


「それはそうといつ退院できそうなんや?」

「それがなぁ・・・ さっき回診に先生が来てくれた時に聞いたんやけど、出血が完全に止まったのが2日間続かないと、退院できないらしいわ。さっきトイレに行ったときには、まだ出血していたし・・・」


ため息を吐きながら、お母さんが話してくれた。


「由真、お母さんが入院している病院は、おばあちゃん家からも来れる距離なんやから、会いたくなったら、おばあちゃんに言って連れてきてもらい」


お父さんが教えてくれた。


「え、ここまでこれるん?」

「知らんかったの?乗り換えなしで電車でこれるやんか」


お母さんが笑いながら言って


「だからもう拗ねんとき」


私のほっぺを軽くつまんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ