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点滴

お母さんが入院してから色々あったけど、やっと三十六週に入った。

で、お母さんが点滴を抜く日のことを相談してくれて、先生と話し合った結果。


『三十六週に入ったし、お腹の赤ちゃんの推定体重が三千グラム近くあるし、この病院で出産することができるようになったから、三十七週目に入る前日に点滴を抜きましょう』


って言ってくれたんやって!

やった!!

でもそのまま、退院できへんと出産になるかもしれへんから、お母さんから出産時に必要な物と、その後入院中に必要な物が書かれている紙を渡されて、準備してほしいって言われたんや。

田舎のおばあちゃんが送ってくれた荷物の中に全部入っていたから、一度全部洗い直して鞄の中に入れるだけやから簡単やったわ。

出産後に着るパジャマや下着は、十二年前と変わらへんねんな。まぁ、お母さんの体型が変わっていないから使えるってのもあるんやろうけど。

それから、あーちゃんが着る肌着や服なんかは、そろそろ出産する時期やからってことで、お母さんの友達が病室にたくさん持ってきてくれたんや。だからあーちゃんの服は何も買わなくていいんやって。


でもなおばあちゃんが、退院時に着る赤ちゃんの服はお古じゃなくて新品を着せたいからって言って、帽子もそろっている服を三着も買ってくれて、お母さんに渡したんやって。ちゃんと洗ったし、お母さんが特に気に入った服を着せて退院させて欲しいって言われたらしいわ。

お父さんが仕事休みの日に、それらを家に持って帰ってきたから見たけど、全部可愛い服ばっかりやったで!しかも靴下なんか小さすぎて、可愛らしすぎたから、たまらんかった!!それから魚の形をした水温計も入っていたしな。

その他にあーちゃんが使う物で、ベビーベッドとベビーバスはレンタルにしたんやって、これも近々届くらしいお父さんが教えてくれた。

あーちゃんが使う物がどんどん増えてくる、あーちゃんに会えるのもうすぐなんやな。


そして迎えた点滴を抜く日、お母さんと、あーちゃんが心配やったから学校帰りに病院へ行ったんや。

今んとこ陣痛もないし、破水もしていないから大丈夫やと教えてくれたんやけど、それでも不安は残る。今夜か明日の朝に陣痛が始まるかもしれないし・・・


「明日、退院できるといいな」

「そうやな、明日退院したらお父さんにドラックストア連れて行ってもらって、あーちゃんが使うベビー用品を買うんよ。赤ちゃん用の爪切りや石鹸、それから綿棒も見たいし、それが終わったら家の用事して、その次の日は由真の運動会見に行くから」

「うん、見にきてな」

「お母さんが見に行けても、おばあちゃんとおじいちゃんも由真の運動会みに行くって言っているから頑張んなあかんな」


その言葉に驚いた。


「えっそんなん聞いてないし!お母さんが見にこれるんなら、おじいちゃんもおばあちゃんもこなくていいのに!!」

「そんなん言ったらあかんで、由真にとって小学生最後の運動会見れんの楽しみにしているんやから」


少し怖い顔をしてお母さんに言われたけど、皆が見にくるのすごいプレッシャーや・・・

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