おでん
「長いこと家におったら、ゆっくり寝てられへんやろう」
って言われ、あれから直ぐに帰って行ったおばあちゃんとおじいちゃん。
二人が帰った後、ちゃんと玄関の鍵も掛けた。
台所へまた戻り、おばあちゃんが持ってきてくれたスポーツドリンクだけ持って、寝るために布団がひいてある部屋に戻る。
布団に入ると大きなため息が出た。
しんどかったな・・。でもスポーツドリンクを持ってきてくれたのは嬉しかった。りんごも切って持ってきてくれたし、それにしても病人に、おでんって・・・おでん好きだけどさ、食欲ないし食べたい気にはなれへんのやけどな。
あ・・・もしかして、お父さんの今日の晩御飯のために持って来てくれたんやろうか?
それにしては量が多すぎるな・・お鍋ごとだもんな
まぁいいか。明日になったら食欲も出るやろうから、そん時に食べればいいかな。
なんて思っている間に自然と眠くなくる。
次に目が覚めたら夕方になっていた。
起き上がって、スポーツドリンクを飲み、おばあちゃんが持って来てくれたりんごが食べたくなってきたので、台所へ移動する。
りんごを二切れ食べただけでお腹がいっぱいになったから、それが晩御飯になってしまったよ。
薬を飲み、おでこの冷却シートを換え、冷却枕を冷凍庫から出して布団が敷いてある部屋に戻った。
体が気持ち悪いけど、今日もお風呂入られへんから下着だけ新しいのに替えた。
熱を計ると、まだ三十八度ある。
眠るのもしんどくなってきたから、布団の中には入るけれど、横になってテレビを見ることにしたんや。
普段なら面白いと思える番組も、今日は全く面白いと感じることができずにいる。
次に目が覚めて、部屋の壁に掛けてある時計を見たら夜中の一時になっていた。
テレビを見ながら、いつの間にか寝てしまったんやな・・・
テレビは電源を消されていて、隣の布団を見るとお父さんが寝ていた。
ちーっとも気が付かんかった・・・
いつの間に帰ってきたんや?
なんて思っていると、体が楽になっていることに気が付き、上半身だけ起こして布団の横に置いてある体温計を取り熱を計ってみたら、三十七度五分に下がっていた。
「おお~」
かすれた声が小さく出る。喉も痛くはない。
体調がよくなっていることに気が付くと、今度はお腹が空きはじめた。
りんご二切れ食べただけだもんな・・・
おでん今から温めて食べようか・・・
でもなぁ夜中だしな・・・台所まで行くの面倒だしな
なんて色々考えた結果・・・
現在、おでん食べています。
いやぁ・・・お腹空きすぎて眠れなかったんだよ。お腹がグーグー鳴るしね!
ご飯はレンジで温めて、おでんは鍋ごと温めてた。
おでんの卵食べたかったから、レンジでおでんを温めるのは止めたんや。
だって卵温めすぎちゃうと破裂するんやろ?
前、テレビでやっていたのを見たから。
それにしても・・・おでん美味いわ!
『おばあちゃん、病人におでん持ってきた・・・』とか思っていたけど、おばあちゃんに感謝する。
このおでんの量やったら、後3回分位いけるな!




