五週間
自宅に帰ってきてから、詳しい話をしてくれた。
お母さんは今31週と4日目で『妊娠十ヶ月に入るまで、後1.6cm下がったら入院だから』と先生に言われたんやって。
十ヶ月に入るまで約五週間、長いな・・・
でも後五週間を乗り切れば、生んでもいいことになるから、楽しみだ。
一週間後の検診はもう夏休みが終わっていて、学校で授業が始っているから私は病院に一緒に行くことができないけど、万が一入院となったら学校に電話するって言ってくれた。
その日、仕事から帰ってきたお父さんにあーちゃんが男の子だと断言できる、エコーの写真を見せたら喜んでいた。
それからすぐ本格的に、男の子の名前をお父さんが色々考えて言うんやけど・・・私とお母さんが全ての名前にダメ出しをしている。
私も名前考えて言うんやけど・・・お父さんにダメだしされていて中々決まらない。
名前に使う漢字までは決めようと思っていないんやって、使う漢字はあーちゃんが生まれてから決まるらしい。
生まれた日時によって、名前に使う漢字が限られてくるらしいねん。神社に見てもらうとか言っている。
一生使う名前やし、大事やからそうすんねんて。
ちなみに私の『由真』とういう漢字も名前を鑑定する人に見てもらったって教えてくれた。
お母さんが友達から借りてきた、赤ちゃんの名付け本の中に『ゆま』って書いてあるのを見て、お母さんが気に入ったらしく、『どーしても、その名前を付けたい』と言って、その名前を反対しているお父さんの意見を無視していたらしいわ。(やるな、お母さん)自分の意見を曲げないお母さんに、お父さんが『名前に使う漢字をちゃんと見てもらうなら許す』ということになって、見てもらったら『由真』に決まったんだと。
私の名付けしてもらった紙を、お父さんが出してきてくれて、初めて見たよ。
その紙には、生まれた日時、字の画数、名前に使われた漢字の意味が書いてあった。
すごいなぁ・・・私の名前はこうやって決まったんや。
ちなみに・・・お父さんになんで『ゆま』という名前を反対したのか聞いたんやけど、なんでも『お父さんが小学生の時に『ゆま』という同級生の女の子がいて、その子に対して余りいい思い出が無かったから嫌だった』んだと!
そんなん言ったら、きりが無いわ!!
お父さんが名前を考えるにあたって、こだわりがあると教えてくれた。
それは・・・・誰でも読めれる名前にすること。
最近は何て読むのか分からない名前を子供につける人が多いらしく、それは嫌だと言っていた。
まぁ、私はお父さんが考えた名前は全部、反対するから『誰でも読めれる名前にする』ってのは特に何も思わへんけどな。
それにしても名前・・・中々決まらへん。
生まれるまで、まだ日にちがあるから急いで決めなあかんことと違うしな!
そんな感じで夏休みが終わり、授業がある日々が始った。
そして前回から一週間後の検診日、私が通っている学校にお母さんから電話が掛かってきた。
お母さん、入院。




