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妊婦の夏

あの後、気になっていた『お母さんが病院へ勉強しに行った』話も聞くことができた。

お母さんが通っている病院がしていて、初めての出産をする人が受ける『お産教室』と言んやって。でもお母さんの場合は、看護師さんから『橘さんの場合、前の出産から十二年も間が開いているから、受けて下さいね』って言われたのが、きっかけなんだってさ~ 

「一度、出産経験したことがあるのに!」とか思っていたらしいけど、出産前に始る『陣痛の逃がし方』が十二年前と違っていたのには、驚いたって言っていたわ。その病院によって陣痛の逃がし方の呼吸法が違うのか、それとも十二年前の呼吸法から今の呼吸法に変わったのか、そこまでは知らんけど「お産教室、受けてよかった」とか言っている。

何でも私が生まれた時は、陣痛がきたら『ヒッヒッフー』って呼吸していたんやけど、今通っている病院では陣痛がきたら「ゆっくり鼻から息を吸って、口から息を長く出す」と習ったんやって。

お母さんが実際にやって見せてくれたから、私も一緒にやったけど・・・


「私がやっても意味無いよな?」


呟いたら、爆笑したお母さん。「いずれは由真も必要になるであろう呼吸法やから、一緒に練習しようや」・・・言われたけど、断った。


他に、旦那さんも参加している夫婦も何組かおって、看護師さんに


『参加してもらってる 全ての旦那さんに妊婦さんの体験をしてもらいましょう!』


と言われ、妊婦体型になる道具を身にまとい、横になってみたり立ったり座ったりしていたらしい。

その姿がなんとも言えないほど笑えたとか・・・

で、その人達の奥さんが 


「私の苦しみが分かった?!」 


って旦那さんに言ってはって、それが益々、笑いを誘ったってさ。

ちなみに、うちのお父さんは参加せず・・・


私にはよう分からん話やけど、お母さんが楽しく『お産教室』を受けたってのは分かったよ。

後ね、「腹が大きくなってきている為か、最近は腰痛いし、足はだるいから夜は中々眠れなくなった」とか、湿布は病院で出してもらってそれを貼っているけど(市販の湿布はインドメタシンが入っているのがあるから、使っちゃダメなんだって)それでも痛いと言っていたな。

そしてなにより、妊婦の夏は暑いんやって!

お母さんの場合、安静生活を過ごしているから外には出ないし、家の中は一日中クーラーつけているから、関係ないとは思うんやけど・・・

それでも暑いとか言っている・・・


私がおらん間に、色んなことがあったんやね。


『お産教室』と『検診』とはまた別やから、数日後にまた病院へ行くらしい。今度は検診でね。

『なるべく安静生活』は解除になるんやろうか?






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