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性別

お父さんと時々、言い合いながらもお母さんが安静生活を過ごすことができるように、家事を頑張っています。

最近のお母さんは薬の副作用にも慣れてきたみたいで、以前のように息切れはしなくなりました。

だから、万理に「お願い」されている件を話したらお母さんは了解しれくれたよ。ただし!安静生活が解除されてからなんだって。 

それから、お母さんは妊娠6ヶ月になりました。最近のあーちゃんは益々、動くようになって話掛けなくても、お腹に手を当てるだけですぐに蹴ってくれるの。あーちゃん、ほんまに可愛い。

1日4回服薬していた薬も、1日3回服薬すればいいことになったし、お母さんの安静生活は解除されていないけど、少しずつ体調は良くなってきている。



この日はお母さんの検診日だった。学校から帰ると居間で横になっているお母さんが


「あーちゃんの性別分かったで、教えて欲しい?」


にやにや笑いながら聞いてきた。

知りたいような、知りたくないような・・・

私が無言で考えている様子をお母さんはじっと見ている。


「・・・教えてほしいかも」


私が小さい声で言うと


「男の子やねんて」


お母さんの一言で私は固まった。絶対に女の子やと思っていたから。


「お母さん諦めたらあかんで、間違いということもあるしな」


お母さんの側に慌てて行き、お腹に手を当てあーちゃんに話しかけた。


「な、あーちゃんは女の子やんな?男の子とは違うやんな?」


あーちゃんは答えてくれない。

それを黙って見ていたお母さんが、私を見て笑いながら


「動かへんやん」


言ってきた。

がっかりや・・・ほんまに女の子やと思っていたのに。


「お母さん言っとくけど、女の子なら可愛いと思える。でも、男の子は可愛くないと思う。ってか、私は男の子やったら面倒一切見ないからな」

「そんなん言われてもな、男の子という証拠がばっちり見えたし、こればっかりは仕方がないで。男の子でも可愛いと思うけど」


困った顔をして言われたけど、私はまだ女の子だと信じたい。


「でも、生まれたら性別が違っていたということもあるんやろ?前見たテレビで、そう言っていた人がいてるんやからまだ分からんで」

「由真はどーしても女の子がいいんや?男の子と認めたくないねんな?」

「うん」


当然だ。


「あーちゃんは女の子やで。女の子として生まれてくるんやで」


私が必死になって、あーちゃんに話しかけるのを見ていたお母さんは厭きれていた。

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