表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/60

いつも通り学校へ行って、いつも通り学校生活を送る。


・・・ことはできなかった。


昨日の電話は何だったのか、まだ数人の子が聞いてきたから。

かと言って、ほんまのことは話したくないから、「何でもない」を言い続けていたら、そのうち誰も昨日の電話のことは聞かなくなっていったんだけどね。


親友の万理だけは、ほんまのことを言ったら、私が1人でお父さんが帰ってくるまで留守番するのを、ものすごく心配された。

大丈夫なのに。

だから昨日の夜お父さんが帰ってくるまで、どんなことをしていたか話したら羨ましがられた。

自分の好きなように過ごすことができるのは、ちょっとした自慢なんだ。




その日からは、学校が終わると一度家に帰り、着替えてからお母さんが入院している病院まで、自転車に乗って行くのが日課になった。

特に用事はないけど、お母さんの顔を見たくてね。後はお腹にいる赤ちゃんの様子を知りたいし。

病室に行くと、その日学校であったことや、家での出来事をお母さんに話したりするんだけど・・・

1つだけお母さんに言っていないことがある。


それは


お父さんの隣で寝ていること。


お父さんが帰ってくるまで、1人で留守番するようになってから、2日目。

それまでは自分の部屋で寝ていたんだけど、寂しくなってお母さんが寝ていた布団で、寝るようになった。

自分の部屋で寝ていると、お父さんが何時に帰ってきたのか分からへんし。

初めてお母さんの布団で寝るようになって、次の朝起きてもお父さんも何も言わなかったしね。

お母さんにそれを言うと笑われそうだから、お父さんにも「お母さんには、絶対言わないで!!」ってお願いしている。

だから・・・お父さんの隣の布団で寝ていることは、親友の万理にも言えない。


お母さんに会いに行くと家の様子はどうか、お母さんに会いに言った時に聞かれるんだ。


平日は学校が終わってからお母さんの顔を見に行って、その後友達と遊んで、お弁当買いに行って、家に帰るともう18時。だから掃除機掛ける時間が無い。


お父さんと2人で、「学校と、お父さんの仕事が休みの時に、家の掃除を2人で一緒にしよう!」ってことになっている。


黙って話を聞いていたお母さんが


「それまで、どんだけ家が汚す気なん?」


呟いてため息をした。


お父さんも、私も掃除が嫌い。2人とも出したら出しっぱなしだから今、家の中はぐちゃぐちゃだ。

とてもじゃないけど、お母さんには見せれない状態。

でも今の家の中の状態を、知っているんだろうな。

だって、今までも「出したら、片付ける!」って頻繁に怒られていたし・・・。


とりあえず、入院中のお母さんには笑って誤魔化した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ