表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/60

不安

「あれ?おばあちゃん」

「由真、お帰り」

「え?なんでここにおるん?」

「由真、家の鍵持っている?持っているんなら家の中で話そう」


それもそうだと思い、玄関の鍵を開け、おばあちゃんに家の中へ入ってもらった。



「学校の先生から、おばあちゃん家に電話があってな、由真のお母さんが入院したことで『家に1人になりましたけど、大丈夫ですか?』って言われて、お母さんが今回も入院したことも知らなかったし、最初学校の先生とその人は名乗ったけど、疑ってもたわ」


台所に置いてある椅子に座り、私が出したお茶を飲みながら、おばあちゃんは苦笑いしながら話してくれた。


「なんで、おばあちゃん家の電話番号が分かったのか不思議やったけど・・・『緊急連絡先として書いてある』と言われて信用したんや」


それから、急におばあちゃんは真顔になって


「お母さん入院して大変やろう。どうする?お父さん帰りが遅いし、1人でそれまで留守番できるか?おばあちゃん家から学校へ通っていいけど・・・おばあちゃん家から駅までの時間と、電車に乗ったり、駅から学校まで歩いた時間を考えると、片道1時間ぐらい掛かるしな・・・」


そう言って、おばあちゃんはため息をついた。


「もう6年生になったし、お父さん帰りが遅くても1人で留守番できるから大丈夫や」


私が言っても、おばあちゃんはまだ、不安そうな顔をしている。


「ほんまに大丈夫やって!」

「由真がそう言うんなら・・・でも何かあったらおばあちゃん家に電話するんやで!」

「うん、電話するから」


やっと、おばあちゃんは笑顔に戻ってくれた。


「じゃあ、今からお母さんが入院している病院へ行こうか?」

「うん、行くわ。着替えてくるから待っててな。」


自分の部屋に入るとため息がでた。本音を言うと、今夜から1人になることに対して不安なんだ。


でも大丈夫。留守番ぐらいできるよ。

自分にそう言い聞かせる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ