電子の海でまた会えたなら
あらすじ 先生同士の戦いで終了した能力祭。その最中で【直岡 修里 なおおか しゅうり】たちは、【花守 檸檬 はなもり れもん】と出会った。
桜舞い散るこの季節。今は春休みの真っ只中。春休みかと言ってどこに行く訳でもなく、道場でひたすら腕を磨き続けていた。
酒井田「おっ!今日も来たのか!練習熱心で感激だ!」
直岡「ええ、まあ特にやることもないので…。」
酒井田「ほほう、気になることがあるのだがちょっといいか?」
直岡「はい?なんでしょうか?」
酒井田「直岡は『推し活』はしないのか?」
直岡「推し活ですか…。そうですねぇ…。」
僕はゲームやVTuber等の趣味はあるが、それでも誰かを推してる訳ではなく自分が興味のあるゲームをやっていたらその人の配信を観ている程度。
直岡「まあ、特にいないですね。」
酒井田「なるほどな…。これは俺の勝手な押しつけになるが、この人が俺のオススメでな、良かったら見てみてくれないか?」
直岡「この子…名前なんて読むんですか?」
酒井田「ああ、この子は【戌又 ミブキ いぬまた みぶき】だ。」
直岡「なるほど今日観てみます。」
今日の夜…
チャンネル概要を見た感じ、彼女は個人勢でチャンネル登録者数は500万人…500万?!僕が知ってるVTuberは大抵どこかに所属しているが、それでも多くて400万人くらいだったはず。凄いなぁ。配信のアーカイブを見るとゲーム実況を始め、アニメの同時視聴、歌枠、雑談それに毎週金曜日の夜にラジオ配信をしているようだ。さらに調べると、グッズの販売やオリ曲、案件によるネットCM出演と幅広くやっているようだ。試しに一個動画を観てみることにした。面白い…!面白すぎる!ゲームの実況も、ふとした時に出るトークも、面白い!師匠がおすすめする理由もよくわかる!
4時間後…
配信一本をまるまる観てしまった…。今は25時。風呂に入らなくては…。
風呂場にて…
バスタブからなみなみとお湯が溢れる。ふぅと一息ついて外を見る。外には常夜灯と静かな海が見える。この1年色々なことがあった。大切な友人や幼なじみとも出会い、様々な敵と戦い、いつも死と隣り合わせだった。でも、大事な仲間がいるからこそ戦って生き抜くことができる。そんなことを考えながら、ふとバスタブの縁に置いてたスマホを起動させ、戌又ミブキのオリ曲を聞いてみることにした。そうでもしないと涙が溢れだしそうだったから。曲名は『Life twilight』サビの歌詞は『この一瞬の煌めきを忘れないように、キミとの思い出を沢山刻もう!』何故だろうか。ありふれた歌詞なのに、心をギュッと締め付けてくる。きずいた時には、画面はぼやけて見えなくなってしまった。そろそろ出なくては。
そうして僕は床に就いた。
後日ボーリング場にて…
直岡「ねえねえ!鋼くん!」
鋼「なんだ?」
直岡「この子観たことある?」
鋼「あー、VTuberってやつだろ?俺そういうの疎くてよぉ。」
直岡「この子オススメだから観てみて!」
花守「なんの話してるんですか?」
直岡「あ、檸檬ちゃんはこの子知ってる?」
花守「あー、あっ、えっと知らないですねぇ…。」
直岡「あんま知らないのか…。あ、そうそうこの曲とかオススメでさ。」
僕は昨日聞いた『Life twilight』を再生した。
花守「いい曲ですね〜。」
鋼「なあ、直岡。」
直岡「どした?」
鋼「この声どっかで聞いた事ないか?」
花守「ギクゥ き、気のせいじゃないですかねー!?」
直岡「うーん、あんま聞き覚えの無い声だと思うんだけどなぁ。」
鋼「もしかしたら知り合いにいたりして!」
直岡「そんなまさか。」
花守「そそそそうですよ!知り合いにいたらもうとっくにバレてますよ!」
桜「ちょっと!あなたたち私の2連続ストライク見てなかったの!?」
直岡「あ、ごめん。」
桜「ごめんじゃないわよ!もう!」
鋼「次は俺の番か。」
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バレてないよね?鋼くんたち勘付いてたようだったけど…。この活動のことは隠さないと…。
人物レポート001
名前:鋼 鉄織 Hagane Tetuo
誕生日:10月2日
見た目:髪型はふんわりとした坊ちゃん刈り。
髪色は銀髪。
目つきは鋭い。
手足その他もろもろがロボ化。
私服は機能性重視の服が多い。
趣味:機械の組み立てや、バラすこと。
好きなこと:運動、ゲーム、機械いじり
嫌いなこと:釣り




