3話 さつき
暴れていた男は何が起きたか分かっていない。トシはさつきに頼んだ。
「この手錠を外してくれ。それと出撃許可をくれ」
「いいわよ」
すぐに認めてくれた。そして暴れ男は攻撃された事に気づきこう言った。
「誰が俺を攻撃したんだ!」
「俺が攻撃した。俺の名はトシ・トリオ。有名じゃないが世界一強い男を倒すんだ。まず俺はお前を倒す」
「へぇ〜。じゃあ倒してみろよぉ」
男は魔力を開放しみるみる筋肉が大きくなる。
「俺の魔力は自分の体を100倍にする魔力だ」
「でもその魔力は長く持たないだろう。俺も魔力を開放しよう」
トシは刀を兵士に借り炎を纏わせた。
「いくぞぉ」
暴れ男は攻撃してきた。だがトシは瞬時に刀で攻撃した。
「があぁ!あちいい!!」
と暴れ男が叫んだ。体が燃えた。
「100倍になっても、元が強くなきゃ意味がない」
と言って刀を兵士に返した。
「くそ…あの悪魔最強の人が許さんぞ」
「俺は世界一強くなるんだぞ。どんなやつが来ても関係ない」
そう言って暴れ男を逃がした。さつきは
「ありがとう」
と恥ずかしそうに言った。
「だが俺は勝手に出てきて勝手に暴れた。だからここの王が罪に問われるかもな。それにさつきも共犯になるかもしれない。どうする?」
さつきはトシが逃げないことを確認した。
「逃げないのか?」
「ああ逃げないさ。」
王がいる城に行った。国の前に兵士がいたがさつきがいるので入れた。王に会った。王はとてもいかついので子供がみたら泣きだしそうだ。
王は言った。
「さつきお前はなぜこの男を出し、勝手に暴れさせたのだ。下手すればこいつが国民を殺害する可能性があるだろ」
「いいえ。4日間一緒にいましたがこの男は安全だと思ったので解放しました。これは私の責任です」
トシは言った。
「大きな戦いになると予想しました。この王国を助けたい、さつきも救いたいと思いました。処罰を受けるのは俺だけでよろしいのです」
トシはさつきを守りたいと思った。王は
「いいやつと仲良くなったな。お前はまだ未熟者だからそいつと旅をし強くなってこい。一緒だと楽しそうだしな」
「つまり…ありがとうございます」
トシはどっちも処罰されると思っていた。
「罪は無いんですか?」
「お前ここに居ても逃げるだけだろ?それにさつきを誘拐してまでも仲間にするだろ?」
「確かに逃げるかもな。それにさつきも誘拐するつもりだしな」
「そうだ。あいつを倒したんだお前らに褒美をやろう」
王がご褒美をくれるというのでトシは
「じゃあ俺はすごい刀が2本ほしいかな。2刀流かっこいいし」
「じゃあ2本やる。多分すごい刀だと思いたい…多分」
王から刀をもらった。軽いくて切れ味がすごく良さそうだ。
「ありがとうございます。さつきが使っていた刀も折れてたから貰ったらどうだ?」
「いいえ。私のお気に入りの鍛冶屋があるからそこで壊れた刀を直してもらうんだ。では王様、私に沢山の食料をください」
とさつきは求めた。
「いいだろう。沢山の食料をやろう」
王が最後にお願いしたいことがあると言った。
「あるチンピラが5回も牢獄を出てすぐ見つかるやつがいる。そいつを引き取ってくれ」
トシは(もしかしてあのチンピラ3?)と思った通り、出てきたのはチンピラ3…
「ようトシ。脱獄を5回して監獄の外ですぐに捕まった男オダマキだ」
トシは
「やっぱりお前か。馬鹿なんじゃないの?なんで5回も失敗してるの?カッコ悪」
オダマキはがっかりして
「そんなに…言わなくても…これでもたくさん情報持ってるんだぜ」
そうして、トシそしてさつき、オダマキと一緒に城を出た。さて無罪にもなったしこの国でひとまず自由にできそうだが、すぐに旅に出て仲間を増やさないと。そうだ、また違う国に行ったときパスポートが必要そうだから作っておこうかな。
パスポートをつくるところに行くと、窓口にいた男に
「お前は暴れていたあのおじさんか。なにしに来たんだ。俺はお前と戦うつもりはないぞ。帰ってくれ」と言われたが、トシは
「俺は暴れに来たんじゃなくパスポートを作りに来たんだ」
と言った。そこに鍛冶屋に行っていたさつきの声が聞こえてきた。
「大丈夫だ。この男は安全だ」
パスポート屋は
「さつき様この男を怖がらなくていいのですか?」
「ああ、こいつはこの国を救ってくれたんだ。だからそこまで怖がらなくても大丈夫。私が保証する」「本当ですか?」
トシはさつきのお陰でパスポートを作ることができた。
トシはさつきに刀のことを聞いた。
「よし、パスポートもできた。それにしてもさつきは刀を直してもらったんだよね?なんか普通のよりも長いな?」
急にオダマキが出てきて
「この刀は太刀と言って刃長が長いんだけじゃなく反りが深いんだ」
さつきは太刀にした理由を話した。
「長くしたのは私の魔力にあるのだけど、戦ったときに分かるわ」
「さつきの能力気になるな。ここで模擬戦するわけにも行かないしアベリアを出て広い平野でやってみないか?」
「いいわよ。回復薬も貰ったし、行くか。旅に」
「魔法使いがいれば回復薬いらなそうだから仲間にしたいな」
「そうね。じゃあ出発するわよ」




