2話 アベリア
今トシは東に向かっている。いちばん近い国が東にあり、そこで食料を集めたり仲間を作って世界一強い人と戦いたいからだ。なぜ自分が住んでいた国で食料を集めなかったのかって?それはお金がなかったからさ。魔力が出たことで昨日パーティーをしちゃったからね。全財産使っちゃった。最強の仲間には幹部もいるだろうし絶対に強い仲間を集めたいと思っている。
トシが道を歩いていると、最近見ない3人組のチンピラに出くわした。そいつらはトシに向かってこう言った。
「そこのおじさん、金目の物を出せ。嫌な目に遭いたくなかったらな」
「誰がおじさんだ。まだまだ若いんだ(・へ・)」
トシはこぶしを握りしめた。チンピラ1が
「どう見てもおじさんだし、俺達とやる気か?負けても知らないぞ」
と戦闘態勢に入った。
トシはチンピラ1に向かって大きな火を放とうとしたが火花しか出なかった。
「あれ思ったように火が出ねえ。どういうことだ?」その1が
「やっぱりお前はおじさんなんだ。衰えたな」
とトシを攻撃した。
「いたぁ。くそまだ魔力の制御ができない。とりあえず武力だぁ!!」
チンピラ1のお腹にパンチをし、チンピラ2には頭に蹴りを入れた。2人は気絶し、チンピラ3はビビって逃げてしまった。
「金を巻き上げる力がないならチンピラになるんじゃない!」
とトシはその背中に向かって叫んだ。
チンピラを倒したあと、トシは東にある国、アベリアに向かった。
「くそ…さっきので傷が増えちまった。あのチンピラ今度会ったら…」
とりあえずトシは魔力が全く出なかったので練習することにした。数分後、火の出し方もだんだん分かってきて色々な事ができるようになった。例えば剣に炎を纏わせることや広範囲で炎を生み出すことだ。だがこの広範囲の炎は街や国でやると怒られるのでやめておこう。
そろそろ着きそうだ。見るとその大きさからそこそこ発展しているようだし強い仲間も期待できるだろう。
だが国の入口に兵士がいた。兵士は
「なぜお前みたいなおっさんがこの国に来るのだ」
と言った。いきなりおっさんと言われて失礼だなと思ったが、ここで兵士に喧嘩を売ってしまうと後々面倒だ。なのでその事に触れずに要件を言う。
「食料確保と仲間を作りに来た。兵士さん、どうかこの国に入れてください」
兵士は
「パスポートはあるのか?あるなら入れてやってもいいが」
「ないです!!!」
兵士はその勇気ある返事に驚いて
「そうか、パスポートが無いやつは信用ならん。1週間ぐらい監獄でお前の話を聞く。いいな?」
なんだよ…パスポートが必要なのか誰一人教えてくれなかったじゃん。しょうがない。入れてくれるなら一週間ぐらいならいいと思い、
「分かりました(T_T)」
と答えた。
そして監獄についていくと人が来た。
「私はこの国の東の騎士団長をやっているさつきという者だ。さあお前の事を教えてくれ」
「俺は旅をしていて世界一強くなるという目標を持っている。俺はここで食料や強い人を仲間にしたいと思っている」
「なるほど、だがこの国に強い人は騎士団長か国王しかいないぞ?騎士団長たちは仕事もあるからこの国で仲間にできるかどうかわからないがな」
という話を聞いて
「え〜お前とか仲間にならない?いいやつそうだし強そうじゃん」
すると突然さっき聞いたような声が聞こえた。
「おいおい強いやつを探してるのか?なら俺が最適だ\(^o^)/」
「お前はチンピラ3。何してるのお前」
実は、チンピラ3は逃げるために不法侵入をし捕まって牢屋に入れられたのだ。
「トシの仲間だといえば1週間で出れるんだろ」
それを聞いたさつきは、
「お前はもっと刑が長いから仲間だと言っても出れないぞ。私達が仲間になることもだめだ。私は1週間お前の面倒を見なきゃいけないし」
「それ以外さつきは仕事無いの?暇そうじゃん」
とトシが言うと
「うるさい」
と言うが心の中で(最近私の仕事は減っているが、いたほうがいいに決まっている)
トシは手錠をつけてから魔力が出なくなったことに気づいて
「分かった。まあ探してみるよ。じゃあこの手錠外して。魔力使えなくなるからいざというときに対処できないよ」
さつきは怒って
「外すかボケ!!お前出たらだめだぞ」
「ケチ…」
文句を言ってその4日後…
突然外で事件が起きた。爆発音が聞こえる。さつきが
「あそこの街は…私の警備する地域だ。やばいぞ」
走り出そうとしたとき、トシが
「俺も連れてけ。お願いだ」
「まあいいが手錠はつけたままだぞ」
急いでるせいか、すぐに認めてくれた。
「分かった」
といい、その場所に行った。チンピラ3が
「あれ忘れられてる?」
そこにいた男に向かってさつきは叫んだ。
「そこのお前何をしているのだ。それ以上暴れるな、お前を捕まえる」
「お姉ちゃん、自信あるのかい。俺はめちゃくちゃ強いからな」
と言い、両方戦う体制に入った。暴れていた男が攻撃してきた。相手のスピードは速かったが、さつきは刀で守りに入った。刀は折れてしまった。さつきは折れた瞬間に後ろに戻ってパンチを避けたが怒涛の攻撃が来た。さつきは最後の一発は避けられないと確信した。(これはやばい…)すると横から敵の顔に蹴りが入った。蹴りを入れたのはトシだった。
「世界最強の仲間になに手を出しているんだ!」
この言葉を聞いたさつきは、密かに
「こいつかっこいいな」
と呟いた。




