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16話 ボス 現る

 トシたちはそれぞれ幹部を倒して奥に進もうとした瞬間、前から緑色の壁が迫ってきた。皆、当たったらやばいと感じて後ろに逃げた。オダマキはおもらしをしながら後ろに下がった。カタクリはオダマキを支えながら緑の壁から逃げた。さつきは緑の壁を切りつけながら進んだ。だがその攻撃は全く効かなかった。

「なんでこんな固いのよ」

さつきは文句を言った。カタクリは

「なんで緑の壁がこっちにくるんだ?」

オダマキが考察をし

「これ植物の茎みたいな感じしてる。もしかして誰かの能力かも」

 するとトシは思い出したかのように

「てかこれ逃げなくていいじゃん(^◇^)」

前に手を出した。トシは吸収の力でその植物のような壁を止めた。その瞬間植物は消え道が再び現れた。

「なんだったんだ。しかも消えるしよ…」

トシは疑問に思いながらも前に進んだ。進んでいくとカタクリはオダマキを下ろし

「先に行ってるよ」

といい杖に乗って上を飛んで行った。

 カタクリは一番奥の部屋まで飛んで行った。途中敵がいたけれど全員地上にいたので相手にしなかった。敵はカタクリを見かけた瞬間かたくなに攻撃してくるが、カタクリはそれを無視して奥の部屋に向かった。敵はそこまで強くなかったがたくさんいた。

 トシとさつきとオダマキは、カタクリに追いつくように頑張って追いかけた。だがみんなは走って追いかけているため、敵を倒していかなきゃいけなかった。トシは少し面倒だった。

「あいつめ、先に行くのはいいけど後から来る俺たちのこと考えろよな。さすがに面倒だ( ;∀;)」

 さつきが急に刀に魔力を入れ始めた。

「トシとオダマキちょっと下がってもらっていい?今から斬撃を飛ばすから」

と本気モードに入っていた。だがトシは反対した。

「おい!もう魔力ないじゃんか。今の魔力で全員倒せるかわからないし、あとのこと大丈夫なのか?」

さつきは冷静に返した。

「大丈夫よ。だって魔力がなくなっても最強のトシがいるもん」

自信満々に言い、刀を振った。トシはさつきのやる気をすげえと思った。

 カタクリは奥の部屋に着いた。今まで来た道は長かったがカタクリはそのことは気にもしなかった。カタクリは奥の部屋についたとき、意外に重い空気と魔力量にびっくりした。ここまで来る途中に会った敵とは少し違うとすぐに分かった。そいつには背中に四つの植物の茎が刺さっていた。何も言わずにその植物の1本をカタクリに向けて放ってきた。

 だがカタクリはその1本の茎を避けた。(流石ボス。魔力も多いし今の攻撃も速い、全部避けれるか?)ボスは次に全部の茎で攻撃してきた。カタクリはそれを避けるがずっと追いかけてくる。

 カタクリは自分の姿を隠してボスに近づくために煙技をだした。

雲煙過眼うんえんかがん

部屋が煙で埋め尽くされた。タイムリミットがあるため早めに攻撃しなければならない。

紫電清霜しでんせいそう

いい感じの攻撃が入ったような感じがしたカタクリだったが、ボスは茎に守られていた。

「まだまだだな」

ボスは言う。

 さつきは斬撃を飛ばし切って魔力が切れた。さつきの斬撃はカタクリのいる部屋まで届いておらず敵は少しまだ残っている。トシはさつきのことをオダマキに任せて残りの敵を倒す。さっき吸収した茎の威力と炎の攻撃を混ぜる。その結果先ほどの幹部を倒した時よりも強い炎で、魔力を使わずとも強力だ。以前敵を倒した時の魔力を多く使う強力な炎よりは弱めだが、今度はカタクリのいる部屋まで炎が届いた。

 カタクリがボスと戦っている時、通ってきた道から急に炎が出てきた。そっちを見た瞬間カタクリは不意を突かれ、ボスは

「隙だらけだぞ」

と言い腹に攻撃をしてきた。カタクリは、こんな速い攻撃を見たのは初めてだった。心の中で(さっきよりも攻撃が早い。何かしたのかこいつは。そうじゃなきゃかわせたはずだ)そう、こいつは何かをした。カタクリが認識できないことを。カタクリは倒れながらも攻撃をしようとしたがもう動けそうにない。するとボスが

「これで終わりだ。もう負けるわけにはいかない」

と言い、攻撃してきた。その瞬間カタクリの後ろから誰かが出てきた。そしてボスの出していた茎を切りつくした。

「待たせたな。カタクリ。絶対に倒してやる」

飛んできたのはトシであった。

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