15話 四神相応 朱雀
トシと戦っていた土の妖精は、限界に近付いていた。トシが
「さすがに幹部だな。かたい」
土の妖精は
「こんなもんじゃない」
と言い、上に土の球をたくさん飛ばした。球が爆発して土の粉がたくさん舞った。
「くそ目に土が。だが魔力探知がある」
とトシは魔力探知だよりで土の妖精を探した。だが土の粉にも魔力があって土の妖精が探せない。
「オダマキ離れないで」
トシはオダマキに指示する。オダマキはトシの声がするほうへ近づいた。だが土の妖精はトシの視界が見えないことをいいことに腹を殴ってきた。トシは腹を殴られて少しムカついていた。
「おい。お前は少し嫌いだ」
カタクリは地底人相手に新しいものを出そうとしている。それは魔法の杖だ。それも特別な魔法の杖だ。
「これでお前は終わりだ」
と言いカタクリは杖を出した。カタクリは心の中でこう考えていた。(5分以内に倒さなければいけない。急がないと)。この杖には特殊能力があり、その能力は半径50m以内のものの魔力を一時的に封鎖するというものだ。5分を過ぎてしまうとカタクリの攻撃の出力が下がってしまう。それまでに何とか倒さないといけない。その武器の名前は「両所大権現。を出した数秒後、トシとさつきが壁を壊して目の前に出てきた。
さつきは新しいことを試そうとした。それは新しい結界を出すこと。結界を壊す方法は魔力の違う物の結界の押し合いと、本人の意思で壊すこと、そして外側から破壊する、この3つだ。だが最後の方法は少し違う結界の破壊方法だ。その結界は常に出ている結界である。生物が出す結界は魔力切れがあると消えてしまうが、ある器具を使うと常に結界を出せる。さつきは結界の押し合いをしようとする新しい結界。その名はさつき流結界。
トシが地底人に沢山殴られた。トシが
「おいぼこすか殴りやがって。新しい技を出してやる」
と言い腕を上にあげた。新しい技は「吸収・放出」である。この能力は全体的に見てトシと同レベルかそれ以下の物を吸収しそれを放出する技である。今、トシは土の粉を吸収している。
「これでお前が見える」
トシは言う。そして妖精の顔に土の粉を浴びせる。トシが
「さっきの仕返しだ。ここで畳み掛ける」
トシは2本刀を出して、片方には炎。片方には水をまとわせた。
「これでもくらえ。遠水近火」
地底人は体を切られ気絶している。トシが妖精を倒した瞬間カタクリが両所大権現を出した。なのでトシの魔力が消えた。トシはこの魔法の杖の能力を知らなかったので最初は戸惑った。がトシの魔力探知が途切れる前カタクリが何か出してから消えたのでトシはそれに怒りカタクリのいる通路の壁を壊した。
「おいカタクリ、お前がその杖を出したとたん魔力探知とかいろいろ消えたんだけど!お前が犯人だな」
とトシは言う。
さつきは結界を出した。その効果でさつきは斬撃をカウンターする。そして結界の押し合いに強い。弱点は土偶流結界とは違い攻撃は確実には当たらない。土偶が出した結界は消え、さつきだけの結界が残った。さつきの結界の中にいる土偶は結界の外に行こうとした。だがさつきはそれを見逃さなかった。さつきは土偶の前に出て攻撃をした。
「結界から出させないわよ。勝負はこれから」
さつきは前回と同じ技を出した。
「四神相応 朱雀」
今回は体を直撃した。土偶は最後まで力を振り絞りでかい飛び道具を飛ばしてきた。だがさつきはどうってことなかった。それをかわした。土偶はそこで力尽きた。とその時、カタクリの杖で魔力と結界は消えた。さつきはカタクリのせいかなと少し思いつつ洞窟の壁を壊した。
「カタクリ。もしかしてあんたが魔力消した?」
カタクリはトシとさつきが出てきてびっくりした。
(なんで壁壊してまでこっちに来てるんだ?厚さ20mぐらいあるぞ)カタクリがさつきに向かって
「すまん。少してこずっちゃって。だけどねさつきちゃんが壊れた壁に埋まっちゃって動けないみたい」と言った。トシが
「じゃあ俺のおかげだな。俺が壊した壁で倒したんだろ」
カタクリはトシに怒って
「はあ?俺がまず限界まで疲れさせてさつきちゃんがとどめを刺した。これは俺とさつきちゃんの手柄だろ」
さつきが続けて
「そうよ。カタクリがここまでやってくれたのよ」
すると地底人が起き上がって
「なんでやられたことになってるんだ?まだやられてない」
と言った瞬間トシ、さつき、カタクリがパンチをして
「これは俺の手柄だ」
「私の手柄だ」
「なんでやられてないんだ」
それぞれ誰の手柄になるか競っていたのである。




