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回文短歌風の作り方(5)

 特に秘策はないですが、今回も、システマチックに考えました。


1)まず、短歌の構造を知ります。


 57577を丸で示すと、


 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇


 となります。よって、折り返し点(●)は以下となります。


 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇●〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇


2)今回は、例えば、「かいぎろく(会議録)」のような、後半三文字を引っ繰り返すと意味が通る(この場合は「くろき(黒き、グロき、等)」)5文字言葉(または、応用として6文字言葉)から考えます。


 ①②③④⑤ ⑥⑦⑧⑧⑩⑪⑫ ⑬⑭⑮●⑮ ⑭⑬⑫⑪⑩⑨⑧ ⑦⑥⑤④③②①


 まず、8~12文字に入れ込んで考えます。


 〇〇〇〇〇 ⑥⑦かいぎろく 〇〇〇●〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇


 次に、⑥⑦に入る言葉を考えます。


 そして、「あの」「この」「にせ」「まだ(また)」「いつ」等の常葉を考えついたとします。

 これらの言葉を逆から読むと、「のあ」「のこ」「せに」「だま(たま)」「つい」となります。

 ついで、それに繋がる言葉を想像します。


 のあかいろ(NOR回路)、のあざみ(野薊)、のあそび(野遊び)、のあのはこぶね(ノアの方舟)


 のこぎり(鋸)、のこす(残す/遺す)、のこった(残った)、のこりび(残り火)


 ぜにあおい(銭葵)、ぜにあつめ、ぜにもうけ(銭儲け) (「せに」から始まる言葉は少ない、且つ、小さい「ゅ」「ょ」等を含むので、回文として使い難い。


 たまかずら(玉鬘)、たまごがた(卵形)、たまござけ(卵酒)、たまむしいろ(玉虫色)


 ついえる(費える/弊える/潰える)、ついおく(追憶)、ついそう(追想)、ついらく(墜落)


 「会議録」に関係し、且つ、 「回文」及び「短歌」的に使い易い4文字言葉を選びます。

 例えば、「ついえる」を選んだとします。


 〇〇〇るえ いつかいぎろく 〇〇〇●〇  〇〇くろきいか ついえる〇〇〇〇 


 〇〇〇るえ

 いつかいぎろく

 〇〇〇●〇

 〇〇くろきいか

 ついえる〇〇〇〇


 「〇〇〇るえ」から「①②③る」を抜き取り、成立する言葉を考えます。

 その際、①が、「か」「さ」(そ)「た」「と」」「ね」「は」「も」「よ」(り)となる言葉を優先します。


 かいとる(取る)、かかえる(抱える)、かさなる(重なる)

 さかえる(栄える)、さくする(策する)、さばける(捌ける)

 そくする(則する)、そこねる(損ねる)、そろえる(揃える)

 たすける(助ける/扶ける/援ける/佐ける)、たずねる(尋ねる/訊ねる)、たんなる(単なる)

 とうじる(投じる)、とがめる(咎める)、とぎれる(途切れる/跡切れる)

 ねじれる(捩れる/捻れる/拗れる)、ねたがる(妬がる)、ねんじる(念じる)

 はいよる(這い寄る)、はぎとる(剥ぎ取る)、はずれる(外れる)

 もうかる(儲かる)、もくする(黙する)、もちさる(去る)

 よくばる(欲張る)、よじれる(捩れる)、よみとる(取る)

 りっする(律する)、りべらる(liberal)、りりかる(lyrical)


 例えば、「かいとる(取る)」を選んだとすると、


 かいとるえ いつかいぎろく 〇〇〇●〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 


 かいとるえ

 いつかいぎろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろきいか

 ついえるといか) 


 買い取る絵

 いつ会議録 

 〇〇〇●(〇

 〇〇黒き意が (黒き委(異)か)

 潰える問か 


 何となく意味が通じるようなので、ここで諦めずに、先を続けます。

 番号を交えて上記を記すと、以下のようになります。


 かいとるえ

 いつかいぎろく

 ⑬⑭⑮【⑯】(⑮

 ⑭⑬くろきいか

 ついえるといか) 


3)「⑬⑭⑮⑯⑮」で意味が通り、且つ、「⑬⑭」が可能になるような「くろき」の前の「⑭⑬」を考えます。


 かいとるえ

 いつかいぎろく

 ⑬⑭⑮【⑯】(⑮

 ⑭⑬くろきいか

 ついえるといか


 まっくろい(真っ黒い)、みつくろい(見繕い)、みづくろい(身繕い)、はらぐろい(腹黒い)、等を思いついたとします。

  ※ 上記は「くろき」ではなく、より一般的な言葉「きろい(ぐろい)」から探しました。

  ※ ここで、真っ先にわたしが思い付いたのは「どすぐろい(どす黒い)」でしたが、「すど(すど、ずと、ずと)」で始まり、3文字目と5文字目が同じになる言葉は見つかりませんでした。


 例えば、「まっくろい(真っ黒い)」を選べば、次に、「⑬⑭」に当たる文字を引っ繰り返した、「つま」から始まり、且つ、3文字目と5文字目が同じになる言葉を探すことになります。


 つまがき(妻書き/端書き)、つまぐる(爪繰る)


  ※ 妻書き(つまがき) 意味: 江戸時代の両替屋仲間で、両替の際に振り出した手形に、お金を渡す相手の名前(宛名)を記入すること。


 ※ 爪繰る(つまぐる)」 指先で爪を使いながら物事を順繰りに進める、または送るという意味。具体的には、数珠を一つずつ指先でたぐり寄せるたり、指の先でたぐり動かす様子を表す。


 幸い、 「つまぐる(爪繰る)」を選べば、「つまぐるぐ(爪繰る愚)」となり、ギリギリ意味が繋がります。


 買い取る絵

 いつ会議録 

 爪繰る愚

 真っ黒き意が

 潰える問いか 

 かいとるえ

 いつかいぎろく

 つまぐる(ぐ

 まっくろきいか

 ついえるといか)


 買い取る絵 いつ会議録 爪繰る愚 真っ黒き意が 潰える問いか 

 かいとるえ いつかいぎろく つまぐる(ぐ まっくろきいか ついえるといか)


となりますが、しかし、しっくりこない感は残ります。

 

4)……ということで、最初から遣り直すか、改善策を考えます(実際、回文短歌を作る場合、大抵、そんな感じになります)。


 そもそも「かいぎろく(会議録)」という言葉に可能性(回文潜在性)がなかったと考え、代わりに、似たような言葉の中から、「じききろく(磁気記録)」を選んだとします。


 〇〇〇〇〇

 〇〇じききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 〇〇〇〇〇〇〇)  

 

 「磁気記録」←→「黒き記事」「黒き雉」


 以下は、これまでと同じ考え方(方法論)で進めむため、結果のみを記します。


4-1)


 〇〇〇〇〇

 〇〇じききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 〇〇〇〇〇〇〇)  

 

 〇〇〇〇〇

 やなじききろく

 〇〇〇●〇

 〇〇くろききじ

 なや〇〇〇〇〇)  


 〇〇〇すま

 やなじききろく

 〇〇〇●〇

 〇〇くろききじ

 なやます〇〇〇) 


 かけだすま

 やなじききろく

 〇〇〇●〇

 〇〇くろききじ

 なやますだけか) 


 かけだすま

 やなじききろく

 たま〇●〇

 またくろききじ

 なやますだけか) 


 かけだすま

 やなじききろく

 だまか【す】(か

 またくろききじ

 なやますだけか) 


 駆けだす間

 やな磁気記録

 騙かすか

 また黒き記事

 悩ますだけか

 かけだすま

 やなじききろく

 だまか【す】(か

 またくろききじ

 なやますだけか) 


 駆けだす間 やな磁気記録 騙かすか また黒き記事 悩ますだけか

 かけだすま やなじききろく だまかす(か またくろききじ なやますだけか) 


4-2)


 〇〇〇〇〇

 〇〇じききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 〇〇〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 あのじききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 のあ〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 あのじききろく

 たま〇●(〇

 またくろききじ

 のあ〇〇〇〇〇)


 〇〇ろいか

 あのじききろく

 たま〇●(〇

 またくろききじ

 のあかいろ〇〇)


 うつろろいか

 あのじききろく

 たま〇●(〇

 またくろききじ

 のあかいろつう)


 うつろろいか

 あのじききろく

 だます【あ】(す

 またくろききじ

 のあかいろつう)


 移ろいか

 あの磁気記録

 騙す明日

 また黒き記事

 NOR回路通

 うつろいか

 あのじききろく

 だます【あ】(す

 またくろききじ

 のあかいろつう) 


 移ろいか あの磁気記録 騙す明日 また黒き記事 NOR回路通

 うつろいか あのじききろく だますあ(す またくろききじ のあかいろつう) 


4-3)


 〇〇〇〇〇

 〇〇じききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 〇〇〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 いなじききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 ない〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇ぶ

 いなじききろく

 たま〇●(〇

 またくろききじ

 ないぶ〇〇〇〇)


 〇〇〇〇ぶ

 いなじききろく

 たまた【ま】(だ

 またくろききじ

 ないぶ〇〇〇〇)


 かるくはぶ

 いなじききろく

 たまた【ま】(だ

 またくろききじ

 ないぶぱくるか)


 軽くハブ

 異な磁気記録

 偶々だ

 また黒き記事

 内部パクるか

 かるくはぶ

 いなじききろく

 たまた【ま】(だ

 またくろききじ

 ないぶぱくるか) 


 軽くハブ 異な磁気記録 偶々だ また黒き記事 内部パクるか

 かるくはぶ いなじききろく たまたま(だ またくろききじ ないぶぱくるか) 


4-4)


 〇〇〇〇〇

 〇〇じききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 〇〇〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 このじききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 のこ〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 このじききろく

 ふと〇●(〇

 とぶくろききじ

 のこ〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 このじききろく

 ふとみ【る】(み

 とぶくろききじ

 のこ〇〇〇〇〇)


 〇〇〇はす

 このじききろく

 ふとみ【る】(み

 とぶくろききじ

 のこすは〇〇〇)


 どうのはす

 このじききろく

 ふとみ【る】(み

 とぶくろききじ

 のこすはのうど)


 どう延ばす

 この磁気記録

 ふと見る身

 飛ぶまた黒き雉

 残すは濃度

 どうのばす

 このじききろく

 ふとみ【る】(み

 とぶくろききじ

 のこすはのうど) 


 どう延ばす この磁気記録 ふと見る身 飛ぶ黒き雉 残すは濃度

 どうのばす  このじききろく ふとみる(み とぶくろききじ のこすはのうど)

 

4-5)


 〇〇〇〇〇

 〇〇じききろく

 〇〇〇●(〇

 〇〇くろききじ

 〇〇〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 このじききろく

 だは〇●(〇

 はだくろききじ

 のこ〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 このじききろく

 たばか【る】(か

 はだくろききじ

 のこ〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 このじききろく

 たばか【る】(か

 はだくろききじ

 のこ〇〇〇〇〇)


 〇〇〇すら

 このじききろく

 たばか【る】(か

 はだくろききじ

 のこらず〇〇〇)


 たんしすら

 このじききろく

 たばか【る】(か

 はだくろききじ

 のこらずしんだ)


 端子すら

 この磁気記録

 謀るか

 肌黒き雉

 残らず死んだ

 たんしすら

 このじききろく

 たばか【る】(か

 はだくろききじ

 のこらずしんだ)


 端子すら この磁気記録 謀るか 肌黒き雉 残らず死んだ

 たんしすら このじききろく たばかる(か はだくろききじ のこらずしんだ)


5)さて、上記のような結果は得ましたが、もう一回、「かいぎろく(会議録)」という選択wordを考え直してみます。


 最初は、「かいぎろく(会議録)」という言葉を8~12文字に入れ込んで考えましたが、これが間違いの始まりでした(今回の場合です!)。


 〇〇〇〇〇 ⑥⑦かいぎろく 〇〇〇●〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇


 そこで、少しずらして、6~10文字に入れ込んで考えます(こういった柔軟な判断は、回文短歌風を作る場合に重要です)。

 以下、「磁気記録」の例と同じ感じで記載します。


 〇〇〇〇〇 かいぎろく〇〇 〇〇〇●〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇


 〇〇〇〇〇

 かいぎろく〇〇

 〇〇〇●(〇

 〇〇〇〇くろき

 いか〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 かいぎろくとび

 〇〇〇●(〇

 〇〇びとくろき

 いか〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 かいぎろくとび

 きつ〇●(〇

 つきびとくろき

 いか〇〇〇〇〇)


 〇〇〇〇〇

 かいぎろくとび

 きづか【ぬ】(か

 つきびとくろき

 いか〇〇〇〇〇)


 〇〇〇ない

 かいぎろくとび

 きづか【ぬ】(か

 つきびとくろき

 いがいな〇〇〇)


 にどこない

 かいぎろくとび

 きづか【ぬ】(か

 つきびとくろき

 いがいなことに)


 二度来ない

 会議録飛び

 気づかぬか

 付き人黒き

 意外なことに

 にどこない

 かいぎろくとび

 きづか【ぬ】(か

 つきびとくろき

 いがいなことに)


 二度来ない 会議録飛び 気づかぬか 付き人黒き 意外なことに

 にどこない かいぎろくとび きづかぬ(か つきびとくろき いがいなことに)


7)完成品の纏め


 買い取る絵 いつ会議録 爪繰る愚 真っ黒き意が 潰える問か 

 かいとるえ いつかいぎろく つまぐる(ぐ まっくろきいか ついえるといか)


 駆けだす間 やな磁気記録 騙かすか また黒き記事 悩ますだけか

 かけだすま やなじききろく だまかす(か またくろききじ なやますだけか) 


 移ろいか あの磁気記録 騙す明日 また黒き記事 NOR回路通

 うつろいか あのじききろく だますあ(す またくろききじ のあかいろつう) 


 軽くハブ 異な磁気記録 偶々だ また黒き記事 内部パクるか

 かるくはぶ いなじききろく たまたま(だ またくろききじ ないぶぱくるか) 


 どう延ばす この磁気記録 ふと見る身 飛ぶ黒き雉 残すは濃度

 どうのばす  このじききろく ふとみる(み とぶくろききじ のこすはのうど)

 

 端子すら この磁気記録 謀るか 肌黒き雉 残らず死んだ

 たんしすら このじききろく たばかる(か はだくろききじ のこらずしんだ)


 二度来ない 会議録飛び 気づかぬか 付き人黒き 意外なことに

 にどこない かいぎろくとび きづかぬ(か つきびとくろき いがいなことに)


以上


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