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私は、行けない。  作者: たけ ゆう。
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今日から新1年生。


新しい環境。

友達、増えるかな。

期待と不安。


入学式が始まる前に貼り出された

大きな紙で自分の名前を探す。


「んーー、あった!!」


残念な事に、友達全員と離れた。


緊張しながら教室に入る。

席は名前順。

自由じゃなくて良かった。


見覚えがある顔もあるけど

ほどんど、知らない。


誰とも話さないまま体育館に移動。

入学式が順調に進み、教室に戻り

担任になった教師の話を聞く。


この時、少しだけ自分の中で

違和感が出始めていた。

だけど緊張からだと、気にしなかった。



家族と帰宅。

制服を脱ぎ、私服に着替える。

ホッとした。


次の日。

登校中、友達を見つけて一緒に歩く。


「誰かと話せた?」


友達が心配そうに聞く。


「ううん、むり」


「そっか、人見知りだもんね。

仲良くなったら良く話すのに」


「……うん、そっちは?」


「何人かとは話せたよ、今日遊ぶ」


「そっか。」


あっという間に学校に着いた。

友達は自分の教室に向かう。

私も向かう。



教室に入り自分の席に座る。

もう、みんな仲良く話している。

すごいな。



それから、1ヶ月。

たまに話しかけられるけど続かない。


そんな時、昔からいるらしい教師に

話しかけられた。


「お姉ちゃん、お兄ちゃんは元気?」


お姉ちゃん、お兄ちゃんも同じ学校で卒業生。


お姉ちゃんは頭が良い、お兄ちゃんは友達も多かった。


「はい、元気です。」


「あんまり、似てないんだね」


その、なにげない一言が胸に突き刺さった。



その出来事が原因か分からないけど、

私の中で異変が起こった。





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