表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界は小説の中に  作者: pizmo
第一章 再生
6/64

06 マリン登場

 3Dプリンターの作業が終わると、そこには指定通りの美しい女性が立っていた。


 見た目、二十代前半という感じ。就活中の学生のような黒いスーツを着ている。髪は肩甲骨くらいまであり、後ろで束ねていた。


 じっくり観察していると、マリンはこちらを向いた。目が合った。


「挨拶が遅れたが、なろ王だ。お前の主である」


「なにジロジロ見てるのよ、キモいわ」マリンはそう言うとそっぽを向いた。


 想定外のセリフに驚愕する。おかしい、見た目清楚なのに、心優しい子という指定もしたのに。


 まあ、いいだろう。しっかりと仕事をしてもらえれば、いいわけだし。


「君には世界創造の手伝いをしてもらいたい」気を取り直し、精一杯の威厳を作って言った。


「わかっているわよ、そのために生まれたんだから」物分りがいい。頭脳明晰のようだ。


「この端末を使ってくれ。この部屋は自由に使ってもらっていい」


 三階にある投稿用の端末のある部屋を与えることにした。部下とはいえ女の子だ、同じ部屋で寝泊まりという訳にはいかない。


「いろいろと揃える物もあると思うので必要な物は投稿してくれ。明日からは世界創造の手伝いをしてもらうのでよろしく頼む」


 そう言い残して部屋を出た。マリンは終始無言だった。


 隣の部屋を自分用に使うことにした。二階に降りた。ここはリビングスペースなので食事などができる。朝食がまだだったので隣のコンビニで牛乳とブリトーを買ってきて食べた。


「やれやれ扱いにくい部下だな」


 これからの役割分担を考えた。世界創造には女性目線の意見も必要になってくるだろう。マリンはきっと役に立つ。


 上の階からゴトゴトと、もの音が聞こえる。模様替えをしているようだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ