ありがちなイベントは入学式と共に
初投稿です。拙い文ではありますがぜひ最後まで読んでください。
人はだれしも装いながら生きている。
謝りたくもないくそみたいな上司に理不尽な理由で頭を下げる。
嫌われたくない、仲間外しにされたくないからと興味のないことに話を合わせる。
こういうのが今の日本のいけないところ、だと思うだろう?でも実際はそうすることでこの社会は成り立っている。
やりたくもない仕事をやってくれる人がいるおかげで、社会が回り、経済が回り日本という国は世界で見ても裕福な国になった。
まあ長々と喋ったが、何を言いたいのかというと。
やりたいことやって生きていきたいって訳だ。
第一話 ありがちなイベントは入学式と共に
私立新明高校。今日から俺が通う学校だ。
クラスは7クラスあり、1クラス約40人ほど。単純計算で1学年280人、全校で840人ほどだ。
この学校に来たのにはいくつか理由があるが、1番大きな理由は地元の馬鹿な奴らと同じ学校に通いたくなかったからだ。
地元の奴は、近くの偏差値の低い学校に通っている。入試試験は思いのほか簡単で、その気になれば満点も取れるテストだったが目立ちたくなかったので8割5分くらいに抑えた。
それにも関わらず、滑り止めでこの高校を受けたやつはみんなこぞって「難しすぎー」という。
バッカじゃねえの。
話しかけてきたやつにはこう言いたかったが、さすがにまずいなと思い「そうだな」と適当に流しておいた。
勉強ができないだけならいいが、面倒なのはみんながみんな能無しだからだ。
黙れない、落ち着かない、理性がない。クラスの中心人物(無論能無し野郎)の別に面白くもないギャグで大爆笑。
こんなのが3年続いたんだ。我ながらよく耐えたと思う。
卒業式はちっとも悲しくなかった。ほかの奴は後輩との別れ、先生との別れを惜しんで涙を流していたが、何がどう泣けるのか理解できなかった。
まあこんな理由で俺は地元を少し離れた学校に通うことにしたわけだ。
もう一つは・・・・・・・
いや、今話すことじゃないな。
もうそろそろ時刻は12時30分。13時から入学式だ。体育館行くか。
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入学式は退屈だった。意味もない話を聞くというのはこんな退屈だったっけ?
中には寝てる奴いるし、式で寝る奴なんてリアルに始めて見た。俺も眠たかったがさすがに寝たりはしなかった。
入学式も終わり俺たち新入生は各ホームルーム教室に帰っていった。
俺が所属するのは1年7組。男子21人女子19人の40人のクラスだ。
俺がするのは最初から決まっている。観察だ。
誰と誰が仲がいいのか、カースト上位そうなのはだれか、そして利用できそうな奴は誰なのか。
1通り眺めたが、しゃべってる奴はせいぜい10人ほど、グループを作ってしゃべっている。同じ中学だったのかは知らないが初対面ではなさそうだ。
それ以外の30人ほどは、顔を伏せ寝ているか、配られた学校の資料を見ているかだ。
まあ、無理もない。みんなが初対面で話せるほどコミュ力お化けではないのだ。
ホームルームまであと5分ある。トイレいっとこ。
席から立ち上がり歩き出すと、誰かにしゃべりかけられた。
「ねえ。織彦久しぶり。」
え、まじか。
読んでいただきありがとうございます!
不定期ですが、まだまだ投稿していきます。
これからもよろしくお願いします。