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 僕は朽中木兎(くちなかぼくと)。趣味はアニメ鑑賞と読書(ライトノベル)、そして友達と話すこと。いわゆる陰キャってやつだった。

 放課後に友達に誘われて遊びに行った帰り、学校にラノベを忘れたのを思い出し、取りに行く途中だった。階段を上がり2年生の教室の3階に来たところで話し声が聞こえた。

「・・・俺と付き合ってください!!!」

 高校らしい甘酸っぱい告白現場だった。

 男の方はクラス内カースト上位の中島(もちろん普通にイケメンだし、人当たりもいい)

「あ・・・えっと・・・」

 女の方は1年の蜂烙結衣(ほうろくゆい)。数多の告白を受けてなお、彼氏はいた事なし。外国の血が入っているのか、腰まである金髪、陶器のような肌、目に至っては碧眼・・・まぁ、信じられないくらいの美少女って事だ。

「絶対楽しく過ごせるから!ね?」

「その、ちょっとまだそういう関係にはなれないって言うか、そもそも先輩ともあまり話したことないですし・・・」

「これから二人のこともっと知れるから!」

 中々にしつこい。僕の中では少しでも告白を否定されたら脈ナシだと思ってるからなのかものすごいしつこい。

「もっとお互いを知ってからということで知り合いからでいいでしょうか?」

 困り気味に蜂烙が言った。

「そんなこと言わずにさ?付き合ってみてからでもいいんじゃない?」

「え?・・・」

 しつこく迫る中島に押されてる蜂烙・・・

(柄じゃないけど、助けるかね)

「お?やっほ〜中島、ちょっといい?」


「何やってんの?下まで聞こえてるけど」

「は!?いや、なんでもねぇけど・・・」

「なら良かった、ちょっと教室寄るんだけど鍵貸してくんね?お前部活で最後鍵持ってるでしょ?」

「あぁ、うん。・・・ほれ」

「サンキューな!・・・・あぁ、それから、人の前で告白できないやつって、めちゃくちゃかっこ悪いからな?」

「・・・はぁ!!??」

「んじゃ、俺教室行くわ、じゃ〜な〜」




「はぁ〜〜、めっちゃ緊張したぁ!!マジで柄じゃないことってするべきじゃない・・・・・・ラノベ取ってさっさと帰るか」




 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「チッ、朽中のやつ、邪魔しやがって・・・、なんか萎えたわ。俺帰るから。今日のことは忘れて?」

「・・・あっっ!はい!」





 家に帰った主人公(ぼくと)ヒロイン(ほうろく)は、この日から2人の日常が劇的に変わる瞬間が近いこともまだ知らない。







第1話、いかがでしたか?これから毎週月曜に定期更新。筆がのったら他の日にも更新するかもです!これからもお願いします!

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