4 狙われたアイドル(前編)
最近暇な日が続いている灰村探偵事務所はいつもと変わらない平和な朝だった。
蓮達は昼食を終えて事務所で暇をしていると、入口から帽子を深く被りサングラスをした一人の女性が入ってきた。
美姫はいつも通りに事務所の中に案内してお茶を出す。
女性は帽子とサングラスを外した。
女性の顔を見ると今人気のアイドルだった。
「あなたは成瀬陽菜さんですね」
「えっ、誰?美姫ちゃんの知ってる人?」
美姫は小声で蓮に注意した。
「蓮さん、彼女は今人気のアイドルですよ。あまり失礼の無い様にして下さい」
「へえー」
依頼人の陽菜はクスッと笑い、話し出した。
「すいません、笑ってしまって。フフ」
「気にしないでいいよ」
「蓮さん、軽すぎです。言葉使いに気をつけて下さい」
「大丈夫です。気にしないで下さい」
陽菜は依頼内容を話し出した。
「実は真希ちゃん、氷川真希さんの紹介でここに来ました」
「真希ちゃんの友達かぁ」
「蓮さん!すいません、成瀬さん続きをお願いします」
「はい、最近脅迫電話や手紙、それに家の中も荒らされていて•••警察に相談しても何も手がかりも出ずに困っていたんです」
「でもそれは警察の仕事でしょ?俺達は犯人探しなどはしないよ」
「ええ、ですから護衛をお願いしたいのです」
「成瀬さん、少し依頼料の話をしても宜しいかしら」
「はい」
「単なる護衛の金額は1日10万円です。また襲われた時、襲ってきた人がNAなら+礼金を頂きます。Level1で30万円、Level2で60万円、Level3で100万円、Level4で500万円、Level5で1000万円です。あなたに払えますか?」
「美姫ちゃん、真希ちゃんの友達だしぃ、もう少し安くしてあげていいんじゃない?」
「だ、大丈夫です。今、事務所でマネージャーが社長と交渉しています。少し待ってもらってもいいですか」
「それは良いけど………」
「分かりました。お待ちします」
蓮達は陽菜のマネージャーが来るのを待つ事にした。
しばらく待つと灰村探偵事務所に一人の女性がやってきた。
女性は部屋に入ると挨拶をした。
「遅れてすいません」
マネージャーをしている峯岸が入って来た。
「峯岸さん久しぶり」
「お久しぶりです。灰村さん」
そして一応峯岸は蓮と美姫に名刺を渡す。
「今お茶を出しますのでお座り下さい」
「お構いなく、美姫さん」
美姫がマネージャーの峯岸にお茶を渡すと、陽菜に話した依頼料の話をもう一度した。
「来て早々ですが、依頼料の話をして宜しいでしょうか?」
「はい、お願いします」
「護衛の金額ですが、1日10万円です。また襲われた時、襲ってきた人がNAなら+礼金を頂きます。Level1で30万円、Level2で60万円、Level3で100万円、Level4で500万円、Level5で1000万円です」
「はい、分かりました。申し訳ございませんが、この後陽菜がTVの仕事が入っていて一緒に来て頂いても宜しいでしょうか」
「それは構いませんが、契約で宜しいのでしょうか?」
「はい」
そして美姫は契約書の発行やその他事務所の仕事がある為、後で合流する事になり、マネージャーの峯岸が乗ってきた車で陽菜と蓮が乗り、テレビ局に向かった。
車の中で蓮は峯岸に話しかけた。
「峯岸さんって、名前は遥っていうんだね」
「はい、そうです」
「ふ〜ん、可愛い名前だね」
「な、何をいきなり言っているんですか」
「ごめんごめん。思った事すぐ口に出しちゃうので気にしないでね」
ちょっとした雑談をしながら走っていると、1時間位でテレビ局に到着した。
テレビ局に入ると、流石は人気アイドルって思う程、色んな人が挨拶してくる。
控え室に入り、着替えなど用意が終わると陽菜は他の芸能人に挨拶しに行った。
そして本番が始まると、普段なら現場を見守らないといけないマネージャーが席を外し、控え室に残っていた蓮の所に向かった。
◆ ◆ ◆
名前 成瀬 陽菜 (なるせ ひな)
真希と同じ人気アイドルグループの一人
◇ ◇ ◇
名前 峯岸 遥 (みねぎし はるか)
人気アイドルグループのマネージャー
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