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魔界猿雄伝  作者: にわとり・イエーガー
群雄割拠。
62/103

特別付録。これまでの魔界猿雄伝。3。

 人物紹介。



 魔王。


 シャアルネルラ。魔王。勇者亡き世界における最強の存在。



 魔法師団。


 シャアルラ。魔王の娘。魔法師団ナンバー1。現在はシャアルネルラに付いて勉強中。


 パアルカラッソ。魔法師団ナンバー2。シャアルラの教育係だが、現在はその任を解かれ、魔法師団を束ねている。


 オゥルネイア。魔法師団ナンバー3。シャアルラの守り役。パアルカラッソとは正式に婚約中だが、どちらも結婚のタイミングを掴みかねている。とりあえず、シャアルラが成人してからでも良いか、とか思っている。ちなみに魔族の結婚適齢期は10代から100代までである。流石に年齢も千年に踏み込むとパートナー探しからは離脱したものとみなされ、結婚市場からは敬意と共に居ないものとして扱われる。そうして涙を飲んだ魔族も、まあ居なくはない。


 リジェ。魔法師団ナンバー4。厚い忠誠心を買われているが、実力も折り紙つき。見た目は繊細な女性だが、誰よりも愚直で無骨。


 ユーリクロイド。魔法師団ナンバー10。軍議に出られる魔法師団の中では最低位。



 魔軍大将軍。


 ヒポリ。元魔獣軍団長。ダルス族。現魔王代行であり魔軍大将軍の地位にある魔界ナンバー2の存在。個体戦力としても指揮官としても最高級。


 カネ。ヒポリの副官。メイラ族。ヒポリと共に魔獣軍団をもり立てていたが、軍団解散となり、その際ヒポリに付いて来た。頭脳労働を得手とするが、ヒポリに次ぐ戦闘能力をも持つ、使い勝手の良い男。間違いなく、本人の自己評価より高い評価を周囲から得ている。ただ、謙遜ではなく、ヒポリとの比較により、自己評価はそこまで高くない。



 海魔軍団。


 ミリアステリオ。海魔軍団長。レイロード族。モデルはイカ。体長140メートル(触腕が90メートルである)。海中では無類の強さを誇るが、動くたびにプランクトンなどを無限に摂取してしまうため、海が死ぬ。普段は「イカツボ」から動かない。触腕はイカと同じく10本。触腕は一般的なイカやタコと同じく、鋭敏な知覚能力を有している。それに加えて身体の大きさに見合った吸盤(腕一本につき880個)と、その内部に注射器状のスパイクが存在する。ここで吸い上げられた獲物の体液は、触腕それぞれに内在する消化器系により、本体の胃腸を介する必要なく、触腕及び本体に栄養として吸収する事が出来る。10本の触腕全てに副脳が存在しており、全身合計で16個の脳が存在する。仮に頭部に存在する大脳が破壊されても、副脳に存在する記憶領域をコピーする事によって、元の記憶と知識を持った大脳を復元する事が出来る。そのためミリアステリオを完全に倒すためには、一度に全ての脳を破壊し、かつ栄養を摂取出来る環境から切り離さなければならない。ゆえに海中にあるミリアステリオは、ほぼ無敵に等しい。


 カンドゥナサス。海魔軍団。パーサー族。ミリアステリオの副官。イロリウムの親戚で同じパーサー族。イロリウムらにとっては超えるべき壁であり一族の筆頭でもある。イロリウムより強くイロリウムより賢い。


 ダンセイ。海魔軍団突撃部隊隊長。カラッカ族のエリート。モデルはタツノオトシゴとウミヘビ。体長は10メートルほど。流線型のフォルムは海中での高速移動に適している。ただし、直線的な移動速力は高いが、肉弾戦に耐える強度は全くない。武器はたった一つ、口。頭部と一体化している歯は鋼鉄すら噛み砕き、毒物を含むあらゆるものを咀嚼そしゃくする(当然、その後には純粋な死が待っている)。腹部から飛び出る「子供達」は同族以外を食い殺す。周囲に味方が居る時には出陣出来ない、最強の単騎。イロリウムでさえ、単独ではダンセイには勝てない。


 ユーリッド。海魔軍団ネビキュア防衛隊隊長。モデルはタコ。クリウッド族のエリート。再生能力に長けていて、頭部さえ残っていれば、心臓すら再生させられる。その能力は多種族に用いる事が出来、組成としてはカルスに伍する再生液であるネウルマと似たものである。この特質で、ユーリッドの属する部隊は不死身と言い切っても良い。


 ニュウルベオリ。リゲッコ族。海魔軍団人事担当。海上施設における管理責任者でもある。直接戦闘能力は、死闘の末にウキザメを倒せるか否かというレベル。つまり、お話にならないほど弱い。それでも生き残ってきたのは、海魔としては最高レベルの知性ゆえ。リゲッコ族は元来、小魚以下の小さな生物らを捕食していた弱小海魔である。それがいつしか多種族との協調を覚え、その高度な探知能力、情報処理能力を用いる事で、共存を可能にした。例えばカミツキガニの背部に寄生しているタイプも。


 イロリウム。パーサー族。海魔軍団突撃部隊副長。チームを束ねる人材としては最高級の海魔。単独での戦力も高く、どこに配置しても活躍が見込める。


 ホロン。ゲイル種。海魔軍団における軍馬と同じ存在。体長50メートルを超える巨体でありながら、戦力としては数えられない。皮膚、骨格ともにとても戦いに耐える強度ではない。だがその巨体をうねらせながらの泳法は、想像も付かないほど早い。自らが弱い存在である事を知っているため、海洋における守護者と共生する道を選んだ生物。その身の内に守護者を住まわせ移動する代わりに、自分を守ってもらう。共通言語は解さないが、犬猫よりは賢く、守護者の指示を聞く事が出来る。モデルはクジラ。


 テンクウ。猿族、チンツー種。元魔獣軍団。現在はイロリウムの命により、ナレニアコンブという海洋生物を調査している。


 ミキメ。メガッカ族。元魔獣軍団。現在は海魔軍団内飛竜軍団出張所にて勤務。先輩である飛竜カリナについて教練を受けている。戦闘能力はまるでないが、凶鳥とは思えぬコミュニケーション能力がある。



 海魔。


 ウキザメ。カールムン種。下位魔獣であり、共通言語は用いない。平べったい体に見えるが、身体の厚みは2メートル以上あり、薄っぺらく見えるのは全体が20メートル以上あるための錯覚である。海洋生物ならなんでも食するが、戦闘能力は皆無に等しく、5メートル程度の海獣に狩られる事も多い。しかし、その巨体は襲われさえしなければ素晴らしい生存能力を有し、寒暖の差をものともしない。どちらかと言えば適応能力の高さゆえに生き残っている種族である。


 カミツキガニ。ブロウンズ種。海獣の中では上位に位置する海魔。海魔軍団には属していないが、その理由は他種族とのコミュニケーション能力の低さに由来する。主に海底を住み家とし、潮流に運ばれる獲物を捕獲して食す。その対象は全く無差別で、それはカミツキガニが食物連鎖の上位にある事を示している。ただし、海魔軍団の上位メンバーがわざわざ海底に赴かない事も関係する。今作では海竜の体内に吸い込まれたカミツキガニが登場。彼らはその中でも上位を占めているようだ。



 飛竜軍団。


 ダロン。フェーン種。飛竜軍団長。体長8メートル。体重8トン。年齢は8千才。シャアルネルラがまだ駆け出しだった頃に騎竜とした名竜。と言いたいところだが、当時も今も、一切の才覚のない、駄竜である。飛行速度並み、戦闘能力平均以下、勝負勘なし、長所なし。竜タクシーすら務まりそうにないダメドラゴンだったが、とある事情により、シャアルネルラの魔竜となった。


 グランダロン。空竜。全長120メートル、体重6千トン。8対の翼を持つ。ダロンの封印されていた本当の姿。その実力は魔王シャアルネルラに伍する、魔界随一の実力者の一人。超高速飛行状態で放つ翼撃ランスレイは、超音速の衝撃波を翼に蓄え、重ね合わせてから解き放つ、衝撃爆弾である。その威力は魔王級の膨大カクルタスに匹敵する。


 エウギル。ランドール族。飛竜軍団。魔城付き。消去法で飛竜軍団長になってしまった、ある意味運の悪い竜。その責任感と実績、堅実性、全てが高評価だが、空竜の魂を受け継ぐには肉体が追い付かない。それでも飛竜軍団長の重責から逃げなかった男。


 カーン。シリュウ種。飛竜軍団。魔城付き。


 カリナ。ランドール族。飛竜軍団。海魔軍団付き。ミキメのトレーニングコーチも務めている。


 テオドラ。フェーン・グ種。飛竜軍団。魔獣軍団付き。現在はニア・ライン上空を警戒中。


 ガルナディン。ルボーク種。飛竜の里、エア・ラインのまとめ役の一人。現役を退いた知恵者である。


 グランダ。フェーン・ダ種。体長28メートル。体重140トン。単純な戦闘能力なら、すでに飛竜軍団で最強。ただしまだ幼竜ゆえ、実戦経験が全く足りていない。



 妖樹軍団。


 ヒワダ。ヒスノ種。妖樹軍団事務担当者。サルタを面接した魔族。妖樹軍団の生産管理に関わっている妖樹で、軍団の中では賢い方に入る。見た目は完全な木だが、枝を器用に動かしペンを取る。モデルはスギとヒノキ。


 サルタ。猿族。元魔獣軍団。妖樹軍団雑用係。元は人族の生まれだが、色々あって魔界に流れてきた。


 タルナキア。カワグラ種。妖樹軍団の中核を担う存在。彼女自身には作物の生産能力はないが、周囲の植物を守る能力がある。正確には彼女自身も大規模な寄生植物として栄養を得る。最初期、種子から生成されるタルナキア茎葉けいようはその周辺の植物を虫害や冷害から守り保護する。タルナキアはその過程を経て、傷付いた自身の欠片や枯れ落ちた葉片を周囲にばらまく。そして次のタルナキア種子が茎葉を生成する際、それらパーツを取り込み、より広大な勢力圏を形成するのだ。ただしタルナキア自身にはより高く成長する能力がない。ゆえに高く伸びる植物を守り、その成長の恩恵に預かる生き方を覚えた。結果、タルナキアは妖樹軍団内でも広く顔が利く存在となり、軍団全体の潤滑油として機能していた。


 ヒガナシ。オガナシ種。妖樹軍団最強種の一種。妖樹軍団全体で1割も存在しない純粋な戦闘種の一つ。皮膚組織で光合成を行いつつ、水分補給は獲物の体液でまかなう、肉食植物。毒性花粉、トゲだらけの皮膚、柔軟かつ再生能力の高い全身構造を持ち、ヒポリですら戦術を誤ればダメージは免れない、誰もが戦いたくない相手。ただし植物の例に漏れず、成体での長距離移動は苦手なので、妖樹軍団に属していなければ、いずれ滅ぼされていたかも知れない。


 カウリッツ。リーエ種。ある意味、妖樹軍団内で最も重要な存在。その種族特性は他種族にすら有効な超再生能力。すなわち、秘薬カルスの原材料となる細胞を持っている。ゆえにカウリッツは周囲を攻撃性の高い妖樹に囲まれた、妖樹軍団内部で最も警戒厳重なエリアで守られていた。


 ヤルド。ツギネ種。通称、動ける妖樹軍団。現在は自制している。



 凶鳥軍団。


 ギリィ。凶鳥軍団長。最高速度はおよそ30音速。



 巨石軍団。


 ロイドナイト。巨石軍団長。今回、数千年ぶりに姿を現す。飛行する城であり岩石砲台でもある。モデルは「天空の城ラピュタ」、テレビゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの天空の城など。全身をディナライトで構築された動く希少金属。魔王テアの作。


 ジョウゴ。ジョウゴ族。移動城塞型巨石族。全高30メートル、体重8千トン。攻撃性能は高くなく、兵を収納しての移動基地能力が売り。



 過去の魔王。


 ヨルグ。魔界最古の王。記録に残る魔族の中で、最初に部族統一を果たした者。種までは特定出来ていないが、おそらく魔獣だったのではないかと推測される。魔族統一を果たすヨルグの用いた軍団が、そもそも魔獣軍団だった事から。


 シャイニ。ヨルグの次の魔王。あるいは最も好かれている王。魔界を初めて端から端まで探索した偉人。でありながら、その行く先々でありとあらゆる考えられる限りのトラブルを巻き起こし、魔界大戦の引き金ともなった馬鹿王でもある。血と笑顔と涙と、全ての感情と行動に祝福された、王の中の王。


 テア。才人だった。



 海竜。


 グランエルス。海竜。古代から生き続けている。姿はウミヘビに似ている。全長数十キロの身体を誇り、今でも成長し続けているらしい。魔法を無効化し、雷を発生させられる。勇者か魔王以外では、勝ち目は薄い。神話級の怪物だが、知性も怪物並みで、以前の戦いで疲れてからは、ずっと眠っていた。食べて眠るだけを繰り返す生き物。個体生物というより、既に海中環境の一つと数えた方が正確かも知れない。神位第10位。




 人族。


 ラアブレイ・トリキア・ギウ。20台半ば。覇気と知性の両方をあわせ持つ、人の王。性格は穏やかで思慮深く、軽挙に走る事がない。かと言って誰かの言いなりになるほどヤワでもない。覇者たるべく生まれた王そのもの。今でもレインを想っている。


 ラアブレイ・ヨルギ・ギウ。トリキアの母親。前帝崩御に際して帝国にヒビを入れさせなかった女傑。トリキアへの継承時も全精力を注ぎ、親衛隊をフル稼働させ、ラアブレイを維持した。最大の権力を持った有能な支配者。


 ラアブレイ・ガルタ・ボセッシ。二十歳手前。親衛隊級の腕前であり、猛将の資質を持つ。皇帝の従姉妹。現在は父親に付いて移動している。


 ラアブレイ・ガルブレイ・ボセッシ。ラアブレイ帝国陸軍第6大隊大将。現在の帝国で最も実戦経験の多い陸軍を率いる。南方諸国の治安を守るのが主要任務。ガルタの父親。


 ラアブレイ・トリーク・ボセッシ。ラアブレイ帝国陸軍第1大隊大将。皇母の妹。血縁関係によらず、実力によってエリートに昇格し、現在の地位を維持する女傑。ガルタの母親。


 サンゾウ。軍師。大臣や将軍とは違い、機関に属してはいない。皇帝直属の知恵袋。指揮系統としては上に皇帝が居るだけで、軍を動かす権限は実はない。ただし皇帝から親衛隊を動かす許可を得ているので、蒼すらサンゾウが願えば、動かせる。


 ルフ・ヴァニッシュ。蒼色狼の隊長。ラアブレイ帝国最強。まだ15才ではあるが、並み居る親衛隊員を抜き去り、隊長の地位に着いた少年。見た目はボーイッシュな少女で通るが、中身は鬼。闘鬼、戦鬼、剣鬼。あらゆる言葉が似合う、戦場の申し子。


 ダウザー。蒼。年齢は30台後半で間もなく親衛隊を引退する。蒼の中でも上から数える強者で、10年以上に渡って蒼の部隊長補佐を務める。


 ジロット。蒼。年齢は21才。技量はまだまだだが、強さという意味では同年齢時のトステンを超えている逸材。ただ、親衛隊ともなれば、ほとんどの人間がそういうレベルだ。


 ガーツ。蒼。武器術に秀でた技巧派。身体能力はそこまで高くはないのだが、鍛錬によってカバーしている。最近、二人目の子供が生まれた。


 リドラ。蒼。145センチの低身長ながら、腕力は親衛隊中の平均値。見た目で侮ると痛い目にあう。年齢は28才で、そろそろ子供が欲しい。恋人はラアブレイ城付きの文官。


 モリアーナ。紅蛇のリーダー。部隊長サントの下で副長を務めていた。


 タントー。紅蛇。部隊長サント亡き今、皇母の立場を守るために動いている。私生活では女手一つで4人の子供を育て上げている。夫は2つ前の領土決定戦で倒れている。40を数える年齢だが、実力は今もなお親衛隊級を維持している。


 カーネル。ラアブレイ帝国陸軍第1大隊所属。今回の魔界侵攻作戦のために選抜された現場指揮官の一人。彼らは他の指揮官が死亡した際に瞬時に指揮権を移譲出来るよう、各部隊ごとに配置されている。名の通り、トリークの表した基本方針を実現するための現場監督である。


 ジャン・ロード。大海賊。現在の肩書はラアブレイ帝国第3艦隊所属特務水兵。麗しのリュッケ号に乗る。妻はリュッケ。


 リュッケ。ジャンの妻。元は高貴な身分の生まれ。


 リギング。ジャンの副長。ジャンより早くに海に生きていた海賊。ジャンが頭角を現すと同時に副長にスカウトされた。元は雑用係をやっていたが、とある海賊船ではやはり副長を務めていた過去を持つ。左足はサメに食われて義足。


 ダッガット・リムス。ラアブレイ帝国第3艦隊司令。親戚も多く軍属に。


 レイゾン・ミンスタ。ラアブレイ帝国第3艦隊旗艦リューユー艦長。ダッガットが来る前から第3艦隊にて活躍していた船乗り。前司令に認められて出世したと思っているので、ダッガットに対してはまだ心服まではしていない。


 ガルムダンデ。ラアブレイ帝国第3艦隊12番艦艦長。ダンスリュー乗りの中でも中核を担えるベテラン。よその海域に行けばリューガ艦長も夢ではないので、進路に悩んでもいる。


 レックス・ラギアルス。レシュタル国家連合の盟主。妻子あり。当代最強のドラゴンキラー。


 タンカイ。レックスの護衛。


 ナール。レキシオン艦長。レックス王との交流を見越して、特にコミュニケーション能力に秀でた者を抜擢した。


 マリー。元勇者付きのボディガード。現在は帝都に戻っている。


 ドンス。将軍。領土決定戦での最高責任者。前回の領土決定戦で死亡。


 トステン・ミニッツ。トレイン・ミニッツの父親。前回の領土決定戦で倒れている。


 レイン・トーカー。勇者。人の守護者でありながら、人の手によって死んだ。トレイン・ミニッツの母親。


 聖竜レイン。勇者レインが死した後、竜体として蘇った姿。全身を聖剣で包み込んでいるため、単純な物理攻撃は一切通らない。その上、竜なので魔法も通らない。およそ無敵と言って良い存在。



 神族。


 ゴメス。神位昇格試験を受けていた。元勇者で聖剣を所持している。


 カルナ。神位第3位。元勇者で聖剣を所持している。記録に残る最古の勇者。


 ダイナソア。神位第2位。神竜。体長3メートルほど。翼を持たない。


 マリオン。神位第1位。神獣。体長2メートルほど。




 用語紹介。



 ネビキュア。魔海を守る網。対海竜用。


 フユニ運河。魔都からシア・ラインへと流れる大きな川。全盛期には一日に数万の船が行き交ったという。現在も海魔に限らず、魔族のデートスポットとして名高い。


 シア・ライン。魔海への出入り口であるライン。無数の港町と漁業関係者、にぎわう観光地を含む。海魔軍団の敷地。


 ニア・ライン。元魔獣軍団の敷地のあるライン。シャダンの森から入れる、人族領に最も近いラインである。


 ダイア・ライン。妖樹軍団の在する豊穣のライン。農作物の大量生産に成功し、魔族の繁栄を約束した記念碑的なラインである。


 エア・ライン。飛竜軍団の在する岩山。そこかしこに洞穴があり、その中にはそれぞれ飛竜が暮らしている。遠目からは単なる山だが、夜間には大量の篝火かがりびかれており、観光スポットとしても機能している。


 スキア・ライン。凶鳥軍団の在するライン。ラインの地における最も標高の高いエリア。自然は豊かだが、立ち寄る観光客はほとんど居ない。悪名高い凶鳥の巣である。


 ダン。シャダンの森の手前にある、魔族領に最も近い人族領。領土決定戦に挑む兵らもここで宿泊する。常時は魔族の侵攻に対する第一の盾として機能している。


 シャダンの森。領土決定戦場のある森林。


 ラアブレイ城。帝都ラアブレイに存在する人類領で最も強固なエリア。多数の兵と親衛隊に守られる。


 麗しのリュッケ号。流石に帝国旗艦リューユーなどに比べれば小型だが、個人所有の船としては最大級の大きさを誇る。砲門は左右に24ずつ、合計48門。砲弾は対艦(大型海獣)用と対海魔用の2種。陸戦の用意はない。長期周遊を念頭において、艦内には菜園がある。


 リューユー。第3艦隊旗艦。リューガ型の最新艦。防御力を重視している船であり、艦隊の中で最も沈みにくい頑強性、冗長性を持たされている。その余裕ある設計は艦内船員の居住性にも影響し、船員の士気は他の船よりも高い。なおラアブレイ帝国第3艦隊に属する戦闘艦は全て、レシュタル国家連合のサポートの下で改造を受けている。レックスから運ばれた鉄鋼をタルンで加工。そしてシュターのアドバイスを受けながら装着。事実上最強の艦隊が生まれた。


 リューガ。帝国海軍で広く使われている前期フラグシップモデル。ダイリュー型を全ての意味で上回る事を目的として開発されたリューガ型の完成形。攻防のバランスに優れ、火力だけではなく船員救助や火災、浸水時防御システムも設計時から組み込まれている万能艦。海の上で起こる全ての事態に対応出来る、ラアブレイ究極の船。その戦闘性能は、ダンスリュー3隻を同時に相手取った状態で完全勝利出来ると計算されている。それゆえにダンスリュー20隻分の建造費がかかるのが難点である。


 ダンスリュー。帝国海軍標準戦闘艦として開発された、ダイリュー型の優等生。これまでの速度特化のスイリュー型、火力特化のガンリュー型とは違い、初期から標準艦として設計されたダイリュー型。その中でも最もバランスに秀でた船である。他に兄妹艦として装甲を固めたガイリュー、上陸戦に備えたランリューなどがあり、現代のあらゆる海域で活躍している。


 ガバウ。バリューガ型として古代から使用されている輸送船をリメイクした船。一時期、輸送船という存在そのものが消えた時代があった。時はラアブレイ建国以前。当時、船と言えば軍船を指し、他に漁船、渡し船はあったが、物を運ぶためだけの船は無かった。近海では他国軍隊、遠洋では海獣。どちらにも備えなければならなかった世界では、輸送船というものは存在を許されなかった。だが時は進み、ラアブレイの名の下に支配がなされる。それと同時に治安が維持されるようになり、近海では海獣も討伐され、海の安全が保証されるようになった。そうして、火砲というものが発明された世界で、輸送艦は復活した。護衛艦としてガンリューなどが必要だったとは言え、バリューガ型の積載性能はラアブレイの発展に大きく貢献した。それから数百年の時が流れても、バリューガ型はブラッシュアップのみで、古代からの思想を変えていない。物をいっぱい積んで運ぶ。それだけのために建造されたガバウだが、現代に合わせた推進性能と耐久性を獲得。戦闘艦には及ばずとも一時的に持ちこたえるぐらいのタフさはある。


 レキシオン。レックス・ラギアルスの乗船だけを考えて建造された専用艦。通常のダンスリューなどとは違い、護衛兵は居るものの、砲兵は少なく、リューゴは乗船していない。リューガ型やダイリュー型との連携が前提となっているためだ。特記事項としては、24隻のタグボートを積載していて、その燃料となる石炭を山のように積んでいる。船体後部は開口し、タグボートの進水口となる。


 ラアブレイ帝国陸軍。1大隊を10万人で構成。各地方を治めているのもこの部隊。大砲、騎兵がメインで銃は未発達。弓兵も現役。兵の能力は高く、エリートに準じる能力を持った兵らが中心となっている。


 ラアブレイ帝国陸軍第1大隊。常時5万人と、他の地方に配備されている大隊の半数程度の人員で構成されている。が、それは皇帝の座するラアブレイ本国に配備される最精鋭部隊であるがゆえ。第1大隊では通常歩兵ですら、よそなら準エリートクラス。それだけの鍛錬を課して選抜されている。


 親衛隊。皇帝を守るためだけの直属部隊。将軍でさえ、親衛隊に対する命令権は持っていない。100名からの人員がラアブレイ城を守っている。


 蒼色狼。人類最精鋭部隊。領土決定戦に出る戦士団をのぞく中での人類最優部隊である。わずか10名で構成される。


 紅蛇。親衛隊の中でも、皇母直属の部隊を言う。親衛隊を引退した者達で占められるため、肉体的には衰えているが、技量は蒼にも劣らない。


 翠鳩。親衛隊の中でも、諜報活動に従事する者達を言う。皇帝直属であり他部隊との指揮系統に関わりのない独立部隊である利点を活かし、帝国の全てを知る。ただし、その任務の特殊性のために、部隊員は蒼と同レベルの訓練に耐える必要がある。


 戦士団。領土決定戦のために育成されるエリートのみで構成される特別部隊。時には勇者を含む編成であり、この部隊が領土決定戦の趨勢すうせいを決めると言っても過言ではない。だが同時に最も危険なエリアでの最前線を張るため、前回の領土決定戦に選抜された戦士団などは一人残らず全滅している。


 リューゴ。ラアブレイ帝国海軍特殊部隊。海魔の位置を探るための潜水部隊。潜水服に身を包み、移動は蒸気機関を内蔵した手持ちスクリューに依存している。その性質上、敵に発見されれば逃げる事しか出来ないので、ほとんど特攻部隊と言い切って良い。海軍の中でも冷静さや判断力を失わない精神力、そしてずば抜けた体力の両方を持った人間が選抜されている。


 兜車。いわゆる戦車。装甲は鉄板を複数枚重ね合わせ、衝撃を分散する仕組みになっている。対人兵器は存在せず、武装は大砲一門のみで、戦車内で装填可能。操縦は最低人数2名で可能だが、現実的にはドライバー1名、砲手2名で操縦される。砲台の火力を高速移動させるために生まれた兵器だが、その車体の上に歩兵を乗せる事により人員移送をも高速化できた。なお携行保存食なども積載可能であり、理論上は生存性も高まっている。相手が魔法師団でなければ・・・。


 魔法。物理法則にのっとった自然の力の一つ。扱うためには魔力が必要であり、魔力がなければ魔法は発動しない。その仕組みは簡単で、物を押せば物が前に進むように、魔法を発動すれば魔法が何かに作用し、何事かを成し遂げる。つまり道具だ。ここでは説明のため、カン系を例に取ろう。カン系は文字通り、物質に圧力を加え、切れ込みを生じさせる魔法である。かまいたち現象や、ナイフでパンを切るのと全く同じである。やり方が違うだけで。その手順は、まず術者の魔力を通じて、魔法にアクセスする。この時、術者の身体に触れる形で魔法陣などがあれば、それは魔法発動速度を早めさせられる。そしてアクセスした魔法は現実に発生し、物理的に影響を及ぼす。つまり魔法とは、火で温めたお湯のようなものだ。魔力という火をヤカンという魔法につなぐ。さすれば、熱いお湯が現実に誕生する。この場合、魔力も魔法も目に見えるものではないが、熱いお湯は確実に術者の敵に降りかかるであろう。不可視の攻撃であり術者が居ればそれだけで発動可能という圧倒的利便性を誇る魔法ではあるが、裏を返せば、術者が居なければ、他の誰かにやってもらう、というわけにはいかない。例えるなら、魔王不在時に魔王の魔法が欲しいと思っても、それは絶対不可能である。魔法だけに頼りすぎれば、結局は魔族の衰退を促すであろう。魔力のみが魔族を救うのではない。


 砕界カンターテアカン系の最上級魔法。発動のために膨大な魔力量を必要とするため、並みの魔族では扱えない。これをチャージ時間なしで発動させられるのは、魔王とその娘のみ。ゆえに現実的には溜め時間を誰かに稼いでもらうなど、複数人での発動が前提となるだろう。


 砕戯カンタカン系を魔法の形に現した代表的なモデル。現在の魔法師団でも最もポピュラーな攻撃魔法と言って良い。イメージとしては半球形の魔力モデルを敵近くにて分割しつつ射出。そのまま魔力モデルが敵並びに周囲にある全てを切り刻む。バラバラになるパズルが敵を襲い、敵の肉体を欠片に細分化する。最も美しい死体を作る魔法の一つでもある。


 取器チョコ。自然界から魔力を強制的に吸収する魔法。本来、魔力という物質は空気中にいくらか含まれる自然物に過ぎない。その含有量は例外はあれど、全世界どこも似たようなもの。ゆえに魔法使いは常に自身の現在消費量を自覚していなければならなかった。だが、魔王シャイニの時代に発見され、魔王テアの代で実用化された取器チョコを使えば、いつでもどこでも魔力補給が可能になった。魔法の原理としては、物質を魔力分解するだけ。言葉の上では簡単だが、その操作には熟練が必要である。史上最高の魔法使いとしてうたわれる魔王テアですら、習熟には10年の月日を必要とした。術の手順として、まず外界の自然現象を自身の魔力コントロール下に置かなければならない。この時、外界の一定範囲は術者の魔力に包まれている状態となる。そして術者の放射した魔力に包囲された範囲を魔力分解。この時の術は砕戯カンタなどの攻撃魔法ではない。それでは物質がただ分解されるだけで、周囲に魔力が残らない。ゆえに取器チョコを発動させる際には、自身の魔力で周囲の自然現象を「取り込む」操作が必要となる。攻撃ではなく吸収。そしてその魔力に侵された自然は、術者のそれと同質の魔力と化し、周囲に漂う。後はそれを取り込むだけ。より高位の術者となるほど、その操作は素早く、逆に言えば、これに手間取るようであれば、自身の魔力操作の技術に疑問を持った方が良い。魔力補給のための魔法でありながら、その発動手順は術者の技量をつまびらかにしてしまう。


 膨大カクルタス。物質を巨大化する魔法。実践的な使用法としては、巨大化に伴う破裂、爆発を利用する事が多い。魔法そのものが作用する相手なら、砕戯カンタで十分なケースが多いからだ。そして使用には十分な自制心が要求され、集団戦闘の際には使用厳禁である。この魔法は効果範囲を選べない。発動すれば、敵味方を選ばず被害が生じる。実戦でお目にかかる事は少ない、という意味ではレアな魔法だ。

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