特別付録。これまでの魔界猿雄伝。4。
魔族。
シャアルラ。魔王。前魔王であるシャアルネルラの能力を受け継いでいるため、小さな子供ながら全魔族中最強の個体。
シャアルネルラ。前魔王。シャアルラの父親であり、1万年以上の長きに渡って魔界を安定して支配していた。
パアルカラッソ。魔法師団ナンバー1。オゥルネイアと共に、幼少期のシャアルラの教育係を任せられていた。現在はその任を解かれ、魔界最精鋭部隊を統括している。
オゥルネイア。魔法師団ナンバー2。パアルカラッソの婚約者。
リジェ。魔法師団ナンバー3。頭の硬い魔族。シャアルネルラに対して絶対的な忠誠心を持っていた。
エルジ。魔法師団、ノーナンバー。ショートカットのボーイッシュなスタイルだが、かっこいいとか精悍とかの類ではなく、何かが足りない印象を受ける。それはきっと本人が一番知っている、実力不足によるものなのだろう。
ルアナ。この時代にしては珍しく魔力値が高い。先祖返りの力だと思われている。魔力コントロール能力はそのまま特殊技術として重宝されるので、ルアナも生き残れればエースになれるかもしれない。
魔獣。
ヒポリ。魔軍大将軍。
カネ。ヒポリの副官。
サルタ。元人族。現魔王付き軍師。
ノウマ。猿族オリンキー種。元魔獣軍団。魔獣軍団が解散してからは地方の医者をやっていた。戦闘専門かと思えるほどに発達した筋肉を持つ、大柄な魔獣。実際には本職の医療専門家であり、カネほどの戦闘技能はない。
テンクウ。雑用係を極め、魔王付き軍師付きになる。
グラス。猿族ガネーサ種。歴史学の専門家。市井の人物だが、たまに魔城に上がり講義などしている。戦力としては数えられない、小柄な人物。外見モデルはメガネザル。
ルック。アイメ種。原始的な魔獣だが、知的にはかなり高レベル。アイメ種は現在、魔界から姿を消し、テアの世界に移住している。野良魔獣に食われるリスク、魔都では成功できない不器用さ。それらを考え、テアの保護下に入る。モデルはナマケモノ。ナマケモノに多少の敏捷性をプラスして、栄養効率を落とした生き物。
ワチ。現在の魔界ではすでに絶滅したラウトロ種の生き残り。わずかな数がテアの領域内で生息している。その中の一匹がルックになついたため、二人は一緒に居る。モデルはサーベルタイガー。実際のワチの外見は、サーベルタイガーをずんぐりむっくりにした上で真っ白な体毛を生やした感じ。外部に突き出た牙もないため、完全に丸っこい白猫である。
シロムシ。虫の名が付いているだけに、生物学的には虫だと判別される生物。ただしその全長は5メートルから20メートルにも達する大きさで、一般的には動物として扱われる。普段は腹部の硬い装甲で滑るようにして氷上生活を行い、大型魔獣のおこぼれを狙ったり小型魔獣を狙ったりしている。獰猛といえば獰猛なのだが、それは半ば反射的な生態であって、感情があるとかいう話ではない。虫として分類されるのは、シロムシはほぼ頭脳というものを持ってないからであり、周囲の仲間とそしてエサ、さらには捕食者以外を判別しているかも怪しい。実は過去に食用肉として養殖しようと試みられたこともあるが、やはり極寒の寒冷地方以外では生き残れず、失敗に終わっている。見た目に反して肉は美味であり、シロムシを好物としていた魔族、魔王もそれなりに居る。
白狼。成体で体長80センチほど。狼と名が付いているのは、命名者が魔城に居た魔王だからであり、実態に即した名前でない生物ナンバーワンの座を争っている。実際の白狼とは、極寒地域でも生き延びられる短い手足に分厚い皮下脂肪、さらに分厚い毛皮をまとった、生きたぬいぐるみである。それゆえ高位魔族からの人気は高く、一時的に乱獲による絶滅の恐れさえあったほど。戦闘能力は高くなく、なぜ極寒地域に住んでいるのかといえば、他の魔獣から逃げて逃げて、そこでしか生きられなかったからだ。それでも寒冷地域に適した肉体構造は嘘ではなく、一日に消費するカロリーはごくわずかであり、水分を切らさない限り気楽に絶食できてしまう生存能力の高さである。なお前述のシロムシの主食でもある。
地竜の寄生虫。寄生虫という呼称ではあるが、原始的な魔獣の一種である。火山に巣食う微生物、その微生物を食べる虫を食して生きている。その流れのまま、地竜の背甲に住んでいる。
マルタ。身長154センチ、体重48キログラム。この時代の標準体型。猿族という種族名称はあるが、それは遺伝子検査の結果、種族的病症を予防するためのものであって、この時代に種族を誇る者は存在しない。猿族とはただの呼称に過ぎない。
妖樹。
ヒワダ。妖樹軍団の事務方だったのだが、軍団の壊滅的被害を受け、主要人物に躍り出た。妖樹苦難の時代に踏ん張っている、影の功労者。
ヤルド。動く妖樹軍団。妖樹軍団内での指揮系統におけるイレギュラー。半ば封印状態で、魔王や妖樹軍団上層部から強く管理されていた。しかし今、その監視は解かれ、ヤルドは動き出した。
ドボル。ドボルゲウザー種の古老。種族名をもらうだけの事はあり、若かりし頃は英才として名を馳せていた。強く強靭な皮膚構造、身体組織を持ち、戦う妖樹として有名だった。その実力は当時の魔獣軍団をさえ圧倒し、領土決定戦における最大戦力として計算されていた。年老いて、身体組織が硬化、動く妖樹ではなくなった今も、ドボルゲウザー種の最大有力者である事は間違いない。
ドリュー。ドボルの孫の孫の孫の孫の孫の孫。若い頃のドボルを彷彿とさせる強さ、運動能力を持ち、実力としてはジョウゴと正面からケンカが出来る。ただし飛竜や凶鳥、魔法師団などの飛行戦力相手には全くの無力。現在の戦場では厳しい。
グナデア。デア・リイ種。柑橘類の甘酸っぱさを持つ果物が特徴的な妖樹。甘い果実で獲物を引き寄せ、枝や幹に生えたトゲで魔獣を狩る。鳥を仕留めるほどの速度は出ないため、鳥が果実を食しその種子を運ぶ。
ジャウト種。プラオ種から派生した妖樹であり、魔都の食料の一つ。純粋な果実栽培種であり攻撃能力はない。モデルはブドウ。
スイト種。ジャウトと同じく、プラオ種からの派生。特性も同じ。強いて言えば、ジャウトはスッキリした甘さで、スイトは甘みが強い。
ラウモ種。水分をたっぷり含んだ果実は美味だが、中央部に堅い種があるので、飲み込みに注意。妖樹軍団に属しているものより、野生環境で育っているものの方がはるかに多い。妖樹軍団ではやはり魔都の食料庫を担っている。モデルはスモモ。
凶鳥。
ギリィ。凶鳥軍団長。バルグリス族。魔王シャアルネルラとは個人的な友誼があった。最大速度は30音速。必殺技の音刀の正体は超音波カッターである。ギリィのみが操れる音波振動を自身の高速移動振動に混ぜる事により、不可視かつ聞き分けられない無色の攻撃となり、回避も防御も不能な見えざる鞭と化す。
ミキメ。メガッカ族。すっかりテンクウと一緒に魔王直属のサルタ直属になってしまい、自分はどこに行こうとしているんだろうと考える。給料は上がった。
シオド。メガッカ族。ミキメの兄。メガッカには珍しく、戦闘を得手とする。
トミ。メガッカ族。ミキメ、シオドの父親。交渉能力の高さを活かし、各地の凶鳥をスカウトしている。
オカリ。メガッカ族。ミキメ、シオドの母親。
飛竜。
グランダロン。空竜。飛竜軍団長としてシャアルネルラに仕えていた。シャアルネルラの騎竜として長い年月を過ごしたが、勇者カルナに敗れた。
グランダ。魔王付き飛竜。将来は空竜として飛竜軍団長になる事が確定している器だが、それは早くとも千年後。今はまだ子供の竜に過ぎない。
テオドラ。ヒポリを運んだ飛竜。前線で安定した働きを示す。
カーン。魔城付き飛竜。
海魔。
ミリアステリオ。海魔軍団長。海竜亡き今、海中生物では最強の座に位置している。最近、新しい制服がもらえそうでウキウキしている。
グゴン。レイロード族。ミリアステリオのおじさん。やはり海中において最強の実力を有しており、レイロード族に天敵たる海竜が居なければ、魔王でも海は支配できなかっただろう。なお近年のレイロード族は各海域の海底にそれぞれ配備され、たまのお見合いや親戚、友人の集い以外では持ち場を離れる事はない。
カンドゥナサス。海魔軍団副長。全てにおいて優れた、海魔の手本のような男。
貝の身。ゼルト種。通常、ゼルト種はあらゆる海に生息する生態系の掃除屋である。魚の死骸、プランクトンなどを食し、そして魚に食されるような、普通の生き物に過ぎない。だがゼルト種が普通と違うのは、その身の浸透圧をオンオフ切り替えることが可能であった。つまりレイロード族始めとする吸収攻撃に耐性があるため、レイニード海域にて繁殖していた。しかしレイロードが魔王支配下となり、各海域に配備されるにつれ、レイニードの海は普通の海になっていった。当然、数多く繁殖していたゼルト種はかっこうのエサとなり、その数を急激に減らした。今ではむしろ、レイニードにゼルト種を見るのは難しい。そして貝の身はその中でもダイナソアに力を授けられた者。ダイナソアの命令を聞く代わりに、ゼルト種を遥かに超える力を得た。
海竜の卵。直径50メートル以上。本当に海竜の卵だった。貝の身に守られながら成長するはずだったが、ミリアステリオに倒された。ダイナソアの目論見としては、普通に次のグランエルスになっても良し。別の生き物に食べられて、他の生物の進化を促しても良い。どう転がっても良かった。よく考えると可哀想なやつである。
海獣。
ヨロイザメ。体長8メートル、体重3トン。比較的浅い海域に住み、海流任せの生活をしている。ただその理由は、海域を選ばず戦い捕食できる高い戦闘能力によるものである。実際にヨロイザメの皮膚強度は並みの大型海獣の噛みつきを完全に防ぎ、同じ強度の歯はほとんどの生物を噛みちぎれる。しかし、その硬度が仇となり、海魔軍団の模擬戦ターゲットとして狩りまくられ、現代では保護海獣となっている。モデルはホオジロザメ。
人族。
マリー。勇者のボディガードをしていた。
レックス・ラギアルス。レックス王国国王にしてレシュタル国家連合の盟主。当代最強のドラゴンキラーとして海竜と戦い、生き残った。
レックス・ラウントボン。タルン王国国王タルン・ボレーの長女。父親に似て美人ではないが、賢明で働き者。王妃となった後も次代の育成と国家の切り盛りと精を出している。
タンカイ。レックス王の護衛。たまにしか役に立たない男。
ラアブレイ・ガルブレイ・ボセッシ。ラアブレイ陸軍第6大隊大将。
ラアブレイ・ガルタ・ボセッシ。ガルブレイの娘。ポニーテールがキュート。
ルフ・ヴァニッシュ。蒼の隊長。15才で、現人族最強の男。
タントー。紅蛇。意に沿わぬ任務でも、親衛隊である己のために働く。
ジャウル。ジャウル国王。流石に実務は息子に継承しているが、相変わらず王として象徴的に精力的に生きている。
ヒビキ。ジャウル王国外交担当。外交担当とあるが、実際のジャウル王国の政務の半分を担う男。
カヒキ。ラアブレイ帝国本国での試験に受かった超スーパー司書。あらゆる知識に精通し、単純な知識量ならサンゾウより上。
タルオン。勇者。歴史上、最も我欲が強い勇者とされる。当時の人間の人権感覚において、並外れたそれ、というわけでもないので、貧乏くじと言えば貧乏くじである。
ラアブレイ・トリキア・ギウ。ラアブレイ帝国皇帝にして、人族最高権力者。
サンゾウ。皇帝付き軍師。
神々。
マリオン。神獣。神位第1位。
ダイナソア。神竜。神位第2位。天雷を撃った者。
カルナ。神人。神位第3位。最古の勇者。
グランドキア。地竜。神位第4位。最強の地竜。体長2,6キロメートル。体重60億トン超。ドキア種。誤解されがちではあるが、彼らドキア種は魔族に押しのけられて地中深くに生育しているわけではない。そのあまりにも巨大な身体を無理なく伸ばせる環境。それが地中だったのだ。逆に言えば、地上ではあまりにも大きすぎる。敵(魔族)に見つかりやすく、エサも膨大な摂取量となる。それら全ての問題点を解決できるのが、地底環境への適応であった。鉱物をエサとし、死火山を住み家として、ドキア種は勢力を拡大した。
グランアルム。空竜。神位第5位。体色は青や白に変換可能。ミレーニア種。元々魔王配下の飛竜ではなく、魔界人界を問わずあちらこちらの空で生きていた、放浪の竜である。ただその最中に凶鳥など魔王側の配下とぶつかり合うこともあり、自然にレベルアップ。ただ逃げ惑っているだけで、空竜にランクアップしていた。生き残るため以外の理由で生き物を殺したことのない、臆病で優しい竜。体長20メートル、体重12トン。
エレイン。神獣。神位第6位。戦力だけでなく、魔神テアをもしのぐ知性を持つ。元の種族はエザー種。魔界ではすでに滅びた古代魔獣。エザー種は集団生活を行う草食獣であり、高度に発達した知覚機能が特徴の下位魔獣。エレインはその中でも高い戦闘能力と知性を持って生まれたエリート。モデルはヤギとゾウのミックス。
ジャラル。神雲。神位第7位。本来はマリオンやダイナソアを乗せて飛ぶ、魔族にとってのロイドナイトのような存在。直径10メートル。
ユナハ。神樹。神位第8位。元妖樹。体高300メートル、体重300万トン。その生態を知る者は少ない、今は魔界から消え失せたハナシギ族の末裔。ヒワダら、ヒスノ種がその近縁種にあたる。外見は一見すると単なる大樹だが、その実態は植物よりも動物に近い。水分や栄養を摂取する必要はあるが、地面を離れて移動でき、動物の死骸からも直接栄養補給ができる。身体の大きさも自由に調節でき、高くなる必要がなければ低木の状態を維持することも出来る。なぜそのような機能があるのかというと、ハナシギ族が隆盛を誇った時期、魔界の大地は常に栄養不足であった。若木の枯れる跡に、ようやく雑草が芽生える。そんな荒野にあって、ハナシギ族はあえて低木のまま生存し続けた。水滴ほどの水分を限界まで消費せず、雑草を生かすので精一杯の養分をあえて消化しきらず。常に体内に蓄え続けた果てに、ようやく大地は潤った。そしてハナシギ族の大繁栄が起きた。膨大な水分を思いっきり巡らし、有り余る栄養でひたすら身体を伸長し続けた。魔界にほんの気まぐれに起きた雨期。そのたった一度の機会に、ハナシギ族は荒野をジャングルに変えた。今は昔の話である。
テア。魔神。元魔王。神位第9位。
智歯喜神パール。人族の願いを叶えるマジックアイテムのようなもの。今まであまり起動されなかったので、ちょっと常識がない。
用語説明。
カイブ地方。熱帯。年間平均気温28度。暑さもさることながら、その気温による、危険な病原菌を介する虫が恐ろしい地方。現代では一般魔族で居住している者は居ない。妖樹の敷地と言って良い。なお、知虫軍団からスカウトが来ることもある。
ダン。防衛都市。魔界と隣接するシャダンの森に近い街。魔族の侵攻を水際で防ぐための城塞。
レックス王国。レシュタル国家連合に属する鉱山国家。
ジャウル王国。勇者生誕の地。現在はラアブレイ帝国の庇護下にある。
パオメキシトス図書館。ラアブレイ登場以前の歴史の中に燦然と輝くジャウル王国の知恵の象徴。強欲と名高いゲマドウス王が近隣諸国始め、支配下に置いた全ての地域から得た情報を集積した、知識の宝箱。
ギア・ライン。巨石軍団の敷地。各地方から魔王が生み出し連れてきた巨石族が待機している土地。普段は静かな物音一つしない美術館である。有事の際には警告なしで巨石軍団が動き出すので、観光には飛竜タクシーなど即時脱出可能な移動手段が望ましい。もちろん馬車で行ってピクニックも楽しいのだが。
ライン海域。魔都ラインの近海全てを言う。その中でも水温、海流、水深によって様々に生態系は移り変わるので、かなり大まかな地域名である。
レイニード海域。魔族領の極北に位置する海域。海上気温、実にマイナス100度に達し、生存可能生物は限られる。その代わり、完全凍結した水面の下には莫大な栄養を得た海流が流れているため、水温に耐えられる巨大生物の溜まり場になっている。
角猫。小型肉食獣。実際には雑食。体長50センチ、体高20センチほどの小さな生き物で、魔族社会においては愛玩動物としての姿をよく見かける。名前の通り、頭部に角が生えているが、これは闘争のためのものではなく、雌雄を分ける飾りである。実際にぶつけ合って、折れたままの個体も普通に生存できる。折れても不便はない。雄の角は頭部を守るようにして曲線を描いて伸びるが、雌の角は頭部からゆるく突き出している。これは雌に交尾の主導権があるため、気に入らない雄を追い払うために攻撃的な角度を取っている、という説がある。
ビダルアザラシ。体長15メートル、体重22トン。極北の地で生存できるように分厚い脂肪をまとい、その下に巨大な心臓を始めとした太い筋肉組織を持つ。言語を解さない下位海獣の中では特筆すべき強さを持ち、海魔軍団に属している戦士でも必勝とは行かない。肉は固く臭みも強いので、魔都のレストランに並ぶ事は少ない。
ライトパール。3000メートル以下の深海に生息するディナ・リンプ貝が生み出す天然の宝石。自然の超重圧によって形成されたその真珠はディナライトにも匹敵する硬度を持つ。もちろん貝殻そのものも同じだけの硬さを持っているので、海魔軍団の幹部クラスはこれを加工した武器を持っている。
防寒スーツ。ミリアステリオらが氷の大地で着用していたもの。海魔軍団とテンクウの共同開発によるもの。構造としては、スーツ内部から外部にかけてナレニアコンブの皮膚組織を流用した吸収装置を仕組んでいる。これが装着者のエネルギー、カロリーを吸収してスーツそのものを活性化、外気を始めとする外的行動に対し恒常性を働かせ、内部にある装着者を守護する。外装は海魔の甲殻を流用し、これも常時回復が働くため、単純な防御能力の向上にも寄与する。欠点としては、お腹が空きやすいので、長時間の着用は命に関わる。
カルス。秘薬。死んでさえいなければほぼ完全回復可能というとんでもない薬。妖樹軍団の協力がなければ生産不可能なので、これこそが魔族の結集力の象徴とも言える。
ラヴァ。高級酒。モデルはワイン。20年ものはミキメやテンクウの給与一月分丸々で購入可能。複雑で深い味わいは逆に初心者には不味く思えるかも知れない。200年ものとなると、金貨100枚からが相場となる。高級魔族がパーティーを開いた時などに客に提供されるもので、個人で飲むものではない。魔王などは市場を壊さないように、専用のものを作らせている。
ユナハ茶。神界においてカルナがシャアルラ一行に振る舞ったお茶。文字通り、神樹ユナハの若葉を摘み取って、乾燥、煎じたお茶。爽やかな香りが特徴。薬効は身体強化、体力回復。他に軽く不死身に近い肉体にもなるが、継続して飲み続けなければ効果はない。シャアルラ一行にとっては、美味しいお茶でしかない。
メガル焼き。古代のバーベキュー料理。メガルとは地方名ではなく、その時代の名前を指す。丸焼きから手の込んだ調理に移り変わった瞬間を捉えたネーミングだ。
グナデア水。グナデアの果実から採取した果汁を水で割った飲み物。その健康的なイメージとは裏腹にカロリーはそれなりに高く、逆に軍団員に人気のある飲み物。疲労回復効果は明確にあるので、一般人でも運動後などに摂取する魔族は多い。
天雷。人族側の伝承に残る自然現象。通常の雷とは異なり、地上の一定地域を完全に消し飛ばす。
次元変換刀。テアの最強魔法。使用者は魔神テアのみの、究極魔法。魔法の順序としてはまず「世界」を作る。ここでいう世界とは別次元上に生み出した空間のことである。さらに言えば、別次元とは便宜上の名前であり、「ここではないどこか」以上の理解ができているのは、ダイナソアとマリオンのみ。テアですら、実験成果以上の知識は存在しない。この「魔界猿雄伝」世界においての次元とは、世界にいくつもある別世界の意味である。その一つが神界であり、テアの世界である。また「別世界を作る」というのは、その世界自体の構築と、その世界への移動機会を作ること、この2つをクリアすることを言う。では次元変換刀の説明に戻る。生み出した世界を短刀に変換。その際、「世界の重さ」はそのままなので長さ20センチ以下、重さ計測不能の短刀が完成となる。そしてその短く止められない刃を敵体内に突き刺し、膨大が発動。たかが空気程度の物質でも絶大な破壊力を発生させる膨大を、世界そのもので発動させる。これが次元変換刀。神竜ダイナソアであっても、ダメージを食らわざるを得ない絶対攻撃である。完成させた魔神テアは、まこと賢明な魔族である。
これまでの特別付録製作、魔神テア。協力、神竜ダイナソア。




