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積もる話もないですが  作者: とんとん
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3/8

三話倉庫

登場人物紹介

田宮克彦たみやかつひこ大学三年 たまてばこ所属

秋里郁美あきさといくみ大学三年 たまてばこ所属

毎野駿まいのしゅん 大学一年 たまてばこ所属


昼休みも中ごろ、倉庫に集まった彼らは昼食もそこそこに世間話を始めた。

 

「最近の幸助たち、どう思う?」


「どうって、咲ちゃん連れまわしてるからあっちの人たちがねぇ。気付いてないのかしら」


「まあ、本多さんの方がくっついてる感じですが……」


「駿、それ他のところではあんまし言うなよ、特に”なべ”の前では、な」


「そうだよぅ、駿君。なんたって渡辺君、咲ちゃんにぞっこんなんだから」



トンカチで釘を打つ音が部屋に響く。渦中の人がまさに同じ部屋に居ようがお構いなしである。


「幸助はどう思うよ?」

それどころか意見を求めてきた。


「ちょっと!かっちゃん、それはあんまりだわ」

「そうですよ。こうちゃん先輩、この前フラれたばっかりなんだからそう言う色恋沙汰はご法度……」

「あら、駿君もなかなか言うようになったわね」

「いえーそれほどでも、」

「この前って言ったって一か月半もまえだろ?」


ダメだ。作業に集中できない。

「あ!こうちゃん!!」


ふり返ることなく倉庫を出ると、新鮮な空気で肺を満たした。

よくあんな埃と木くずの舞う部屋でめしが食えるものだと思う。


まあ自分も良くここで食べているのだが。

どうやら良く作業を手伝ってくれる後輩は本多さんと言う名前であるらしい。

どうにも名前を覚えるのが苦手なのとなんとなく一緒にいる機会が何度かあって

聞く機会を失っていたのだ。

知ることが出来て良かった。


彼らの話はそういうことにしておこう。



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