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夢が現実に!?

*************************************

「にゃー。」

僕の耳元で猫の鳴き声が聞こえた。

「にゃーにゃー。」

辺りを見渡してみたが周りに猫らしきものはいない。

聞き間違いか。

ふわぁぁ…。徹夜明けの朝なので無理もないだろう。

僕は何事もなかったかのように昨日やり残していた仕事に取り掛かろうとした。

ぐるるぅぅ…。そういえば昨日から何も食べていない。

僕のお腹の虫は早くご飯をくれと、急かさんばかりに鳴いている。

お腹がすいている状態では仕事もはかどらないので、僕はご飯を買いに行くことにした。財布を持ち、さぁ出発!…とはいかず着替えるのが先だ。

袖に腕を通し、シャツのボタンを留める。服が少し大きいみたいでダボダボとしているが気にしないでおこう。

ズボンを履きベルトを締め。鏡の前に立ち、自分の姿に不自然はないか確認。

「・・・!?」

鏡に映ったのは―――――。

*************************************





ガバッ!!荒々しく布団を投げ捨て飛び起きる。

「はぁ…はぁ…。」

自分の体に手を当てて確認してみなければ落ち着かない。

あれがもし、現実だとしたら。

考えるだけで恐ろしい。

「何で・・・」

僕は普通に喋ることが出来ている。

それもあり、大丈夫だろうと安心した居たのだ。

足から順に上へ触って。確認していく。

お腹、肩、腕、顔。

何も変わったことなどない。普段通りの僕だ。

「はぁ~…」

安心しため息をついたのも束の間。頭部に違和感がある。

慌てて確認してみると、柔らかく耳のようなものがついていた。

引っ張ってみたが痛くてとることが出来ない。

鏡に向き直り見てみると

鏡の中には、夢で見た――――



――――――猫の耳がついていたのだ。




でも可笑しな話だ。夢では僕自身が猫になっていたはず。

それなのにどうして今は、耳だけ猫になってしまっているのだろう。

こんな状態を誰かに相談できるわけもないので、帽子で耳を隠し近くの図書館へ行ってみることにした。

図書館なら何か手がかりになりそうなことがあるかもしれない。





「えぇっと、ねこ…ねこ…」

ドンッッッ!!

「あいたたた…」

本棚に夢中になりすぎて人に気づけずぶつかってしまったようだ。

「大丈夫ですか!?」

僕は慌てて倒れている女性に駆け寄り手を差し伸べた。

「あ、ありがとうございます。」



――――帽子が脱げていることに気づかないまま。

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