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野良狼、拾いました   作者: 桔夜読書
36/38

30話 自覚

幕間の筈だったんですけどねー

ほのぼので終わらせようとしたんですけどねー

おっかしーなー

まあれんれんが可愛いから許してテヘペロ


今日はGW最終日。

だからといってこれという用事もない自分は、リビングのソファーの上で外から差す陽光に、つい先ほどまで微睡んでいた。

いい天気だから布団でも欲したいな、とか考えていたけれど、いつの間にかこの穏やかな春の日差しというのにやられてしまったみたいだ。

しかし、忙しかった日々を思えばこんな日もたまには許されるだろう。

あの騒動を終えて恋との生活も慣れてきた。

恋も常識を身につけ、目を覆うようなトラブルも減った。

そう、減った。

それはつまり、ゼロでは無いことを示すわけで。

現在進行形で、プチトラブルに巻き込まれているということだ。

「どうしてこうなったかな…」

「ん、んん…」目を覆ったり頭を抱えたりするほどではない。しかし、何かがじわじわと削られてる気がする状況。

「むにゃ…」

恋は寝ている。やや、艶かしい声を出したり、尻尾と耳を出して寝ているのはいつもの昼寝と変わらない。流石に見慣れた。

「…はふぅ…」

問題は、その声が真下から聞こえているという点。つまり…

野良狼、膝枕してます。

むしろ強いられている。

まあ先ほどの最初のとりとめのない胸中は半ば現実逃避していたわけで、正直目覚めた瞬間の動揺はそれなりにあった。

だが、幸か不幸かその程度で恋は目覚めない。

故に、この膠着が起きているわけだ。

「どうしよう…」

起こさないように小さく呟く。

いや、起こすべきだろうか。もしかしたら恋も自分が起きたら起こされると思って寝たかもしれない。

しかし…

チラッ

「……すぅ…」

この気持ち良さそうな眠りっぷりを妨げるのは気がひける。

ではどうするか?

「待つかな…」

というか先ほどのが消えた段階で選択肢はない。

とりあえず尿意の類いや可及的速やかに何かを行う必要はないわけで、ならばこの寝顔を起こさずに眺めていても何の罪も無い…よね。

「くぅ……すぅ…」

静かな寝息。乱れた絹のような銀髪が顔にかかって揺れていたので、耳にかけるようによけてあげる。

露になる顔。初めて会った時に思わず息を呑んだのも懐かしい。

今でもそれを綺麗だと思う気持ちに変わりはない。

ただ、以前よりもそれを可愛いと思える位には親しくなったんだろう。

それにしてもよく眠る、と思う。

いつから寝ているかはよくわからないが、かなり熟睡しているのは間違いない。

GWは忙しかった。

といっても、それは楽しいものであって深刻な意味合いは無い。

前は仲間外れにした渓も連れて携帯を買いに行ったり、他にもカラオケやボーリングなど、普通の学生らしい過ごし方をした。

また、幾つか出された学校の課題を家に集まってやったりもした。

大半は自分の独壇場になるかと思いきや意外にも恋が勉強をこなせたのが驚きだった。

いや、侮っていたわけではないがどうしても英語の件が脳裏に…


そんな風に、ここ数日は何一つ危険の無い日々を送っている。

だが、やはり自分も恋も慣れないことをして疲れたのだろう。

春の日差しに魅了されるわけだ。

「ん?」

恋が身動ぎをする。起きたのかなと思ったがそうでは無いようで……寝返りしました。顔の位置は、下腹部付近。

「これは…ちょっと…」

よろしくない。何がって息が当たったり、絵的な意味で青少年の精神によろしく…いやいや何も考えるな。冷静になれ。

大丈夫だ。自分なら乗り越えられる。恋検定2級の自分なら…!

「いや、待つしかないけどね…」

優しさは時にこの身を締め付けます。


しかし、ただこうして待つのはやはり苦痛だ。

手元にある携帯で時間を潰すにしても、まだ電話とメールしか使えない。

テレビもリモコンが近くに無いためつけようがない。

と、なると…

「…すぅ…」

膝元の恋を弄りたくなるのは必然以外の何物でもない、と思う。

ここから見えるのは横顔。気持ち良さそうな寝顔。

いつもは些かきつい表情も険を無くして柔らかい。

そして柔らかそうな頬に目がいく。

瞬間、ある衝動に襲われる。

ゴクリ、と喉がなるが、躊躇いはない。

そのまま衝動に任せ…


プニ…プニ……フニフニ

わぁ…柔らかい…

男性なら一度はやってみたいだろう。ほっぺプニプニ。言葉にできない感触に胸中で喜ぶ。


プニプニ…フニフニ…クニュクニュ……


あらゆる角度から病的なまでにほっぺを弄る。

「…んんっ…」

「っ!」

やり過ぎたか?

恋がまた身動ぎをする。

気づけばプニプニを開始してから5分経過していた。夢中になりすぎたようだ。

見ればプニプニしすぎたせいか恋のほっぺが赤くなっている。

恋はそのまま上へと向きを変える。

「…ほんと…よく寝るなあ…」

幾分か正気に戻って正面から恋の顔を眺める。

思えばこんなに近い距離で彼女の顔をまじまじと見ることは無かった気がする。

いつもはあの赤くて無垢な瞳に見つめられると、気恥ずかしくて眼を逸らしてしまうことが多い。

「やっぱり、綺麗だなあ」

しみじみと呟く。

今は残念ながら瞳は見えないが、こうして寝顔を眺めるだけでもそう思ってしまう。

徐に頭を撫でる。少し恋の体がビクリとするが、すぐに気持ち良さそうに落ち着く。

「でも、寝顔は可愛いんだよね」

相手が寝ていると思うと普段言えない台詞がすらすら出てくる。

「全く、綺麗で可愛いくって…僕より大きいとか…ずるい」

男なのに嫉妬してしまう。

「それと、もっと自覚して欲しいよね…じゃないと身が持たないよ」

これでも色々我慢している。

「きいてるかー…きいてないから言ってるのか…えいっ」

腹いせにほっぺをつつくが先ほど散々やったのですぐに飽きる。

なのでシャツが捲れて露になった横腹をつつく。

「柔らかいなー」

もっと引き締まっているかと思ったが、そこはやはり女の子といったところだろうか。

また夢中になってプニプニを始めようとする。

しかし…

「流石に…くすぐったいぞ…」

困惑の眼差しで自分をみつめる恋がいた。

「っっっっ!?いいいつから起きてたの!?」

「あれだけ頬をつつかれれば誰でも起きるに決まっているだろう…」

「じゃあ…もしかして…聞いてました?」

冷や汗が垂れる。

「………///」

無言の肯定。こちらも赤面してしまう。

「というか!何で恋はここで寝てたの!?」

見苦しいほど明らかな話題転換である。

「むぅ…ここで寝たら気持ち良いだろうなと…すまない。本能に抗えなかった…」

耳と尻尾を指差し侘びる恋。

「なるほどね……まあとりあえず離れようか」

「ああ…」

名残惜しそうな雰囲気を漂わせて返す恋。

「恋?」

しかし、なかなか起き上がらない。

「まだ…ここにいては駄目か?」

「ぐっ…な、なんで?」

普段なら叶わない上目遣いによるお願い。

「気持ちいい。良い匂いがする。安心する。といったところか」

「そんなに気に入ったの?」

「最高だ」

迷いなく最高の笑顔で言われてしまってはどうしようもない。

「わかったよ…」

仕方がないといった様子で承諾する。いや、別に嫌なわけでは決してない。

「ありがとう。だが、迷惑ではないか?」

不安そうに恋が尋ねてくる。

「大丈夫…ただ普通は逆…」

口にしてからしまったと思う。こんな言い方をすれば、彼女がどう反応するかなんてわかるのに…

「む?そうなのか?なら名残惜しいが一方的に膝を借りるのは悪いな…うむ」

恋はすぐさま起き上がり望の横に座り直すと、当たり前のように言い放った。

「さあ、寝ろ望」

何この男らしい膝枕の誘い方…じゃなくて。

「いやいや僕はいいよ。そういうのは普通は仲のいい男女がやるものだし…」

「なっ!?つまり、私たちは仲が良くないと…それともそんなに私の膝が嫌なのか…」

その自虐的解釈には恐れ入ります。

ひどく傷ついたような表情で言うものだから、それに抗える筈もない。

「もう、そんなわけないでしょ…」

大人しく恋の膝の上に頭を乗せる。

恋の声が真上から聞こえてくる。

「固くないか?」

「柔らかいよ」

「頬よりもか?」

「ぶっ!」

思わず吹き出してしまう。やられた。

「ふふっ…くらえ先ほどの恨み」

恋がほっぺをつついてくる。仕方ない。甘んじて受け入れよう。


しばらくプニプニタイム。


ようやく飽きたのか指をはなす。

「望、上を向いてくれ。顔がよく見えない」

「いや、いいって…」

「良くない」

「なんで?」

「膝を借りて一方的に寝顔を観賞されたのだ。逆も然りではないか」

「僕起きてるよ」

「つべこべ言わずこっちを向け」

無理矢理頭の向きを変えられる。というか痛い。

「痛いよ恋……っ…なん…だって?」

驚愕する。今、自分は確かに上を向いている。だが、恋の顔は見えない。

豊かな双球がTシャツの下から存在を主張し、視界の大半を奪っているのだ。

「むぅ…よく見えないな」

だが驚愕は止まらない。真の敵は恋だったのだ。

あろうことか前へ乗り出して顔を覗こうとしてくる。

そしてそんなことをすれば当然、目の前の双球が迫ってくるわけで…

「恋!ちょっと待って!僕が動くから!」

慌てて体を捩らせて外側へ移動する。

「おお。これなら問題ないな。しかし、そんなに前では固くないか?」

「はは…大丈夫だよ」

目の前の柔らかい物体に押し潰されるよりは。

「そうか?それより顔も赤いし少しは寝たらどうだ?」

「じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」

いや寝れないと思うけどね。

仕方ないので少し落ち着くまで目を瞑ることにしよう。

大体、ついさっきまで自分だって寝てたわけだし。

あれ……結構……ひざまくら…いい、かも………


side恋


「すぅ……すぅ」

望が寝息をたて始める。やはり疲れが抜けていないのだろう。

自分の固い脚でも寝てくれるなら嬉しいものだ。

少しだけももに望の頭を寄せる。

危ないからモノクルも外してやる。

彼にやられたように頭を撫でる。

さらさらの黒髪。本当に男子か。

「先ほどは恥ずかしいことを言いおって……っと」

思わず顔がにやけてしまった。こんな顔を見られたらしばらく立ち直れない。

「望が悪い…」

あんなこと普段は言わないくせに人が寝てると思い込んでいけしゃあしゃあと…

「それに…私だって羨ましいのだ…」

可愛くって小さくってでも強くて…っ!

「私は乙女かっ!?」

顔が熱い。落ち着くのだ。男だの女だのと言うのは些細なことだ。

「しかし…なら今の私は何なのだろうな…」

そもそも人間ですらない。

半分は得たいの知れない何か。

それなのに…

「人並みに幸せを求めるなど…」

あっていいのか?

それ以前に私は何がしたいのか。

見聞を広めるためと此処まで来たのは良かった。

しかし、その先に何を見ていたのか…

今も見えない。

しかし…

「こんな毎日が続けば良いと思うのは、やはり夢なのだろうか」

互いに守ると誓ったあの日。言葉に嘘はない。

だが、誰よりも彼に傷ついて欲しくない。

彼自信が彼を傷つけることもだ。

「私は何がしたいのか…何が出来るのか…」

あれ以来考えてしまう。衣食住を頼りきりで、何も返すものもなく、目的もなく怠惰に過ごす日々。

拳に力が入ってしまう。

「悔しいなあ…」

彼の優しさが辛い。甘えてしまう自分が憎い。

あまりにも無知だった。自分の弱さすら知らなかった。

ただ刀を振ることにどれほどの強さがあろうか。

しかも繰り手は人も切れないなまくらだ。

「はあ…」

深い溜め息をつく。らしくない。こんな姿は人には見せられない。

「特に望にはな…」

身を乗り出して寝顔を眺める。

やはり私より可愛いに決まっている。

別に美しく在りたいなどとは言わないが、可愛いもの好きとしては自分がそうでないのはどうだろうかと思うのだ。

うむ…やはり可愛い…

ぺんぺん同様に抱き締めたくなる。

ふと自分の気持ちに疑問が沸く。

みんなを好きと思う気持ち。

望を好きと思う気持ち。

程度の差とかではなく何かが違う。

最近は顕著にそう思う。

羞恥心を覚えたり、一緒にいたいと思ったり、胸が高鳴ったり…

そう、まるでこれは…

「恋…?」

自分の名前と同じ感情。本の中でしか聞かなかった単語。ありふれているのに目には見えない。

これでは本当に乙女ではないか…

似合わないと思ってしまう。

まさか自分がと思ってしまう。

そうやって否定してきた。

目を逸らしてきた。

でも、そうなのだろう。

こんな耳と尻尾があるからわかってしまう。自分の欲求や本能が。

今日だってそうだ。睡魔と同じくらいに望の上で眠りたい欲求が溢れて耐えきれなかった。

今までなら三大欲求以外は耐えられたのに。

つまり、それに匹敵するのだろう恋というのは。

「こんな形で自覚するとは…」

だが、まずい。

こんな些細なことですら我慢できないとなると…いつか望に対して取り返しのつかないことをしてしまうのでは…

具体的には……………………………っ!////

最悪の想像をしてしまった。波涼に聞いた知識は私にはまだ早かったと本当に後悔している。

現状では欲求より恐怖や遠慮が勝っているからいいものの、やはり性欲も三大欲求。

タガが外れてしまわない保障は、ない。

故に最近は…その…定期的に……解消…して、だな…///

別に淫乱だとかでは無いぞ!

しかし、誤魔化しは誤魔化しだ。今だって色々と耐えている。

全く、望も自覚……されたらそれはそれで恥ずかしいな。

しかし、こう寝顔を眺めてばかりだと…っ!


唇に視線がいってしまった。


この身の呪いが鎌首を持ち上げ、理性を刈り取ろうとする。

本能は求めてしまう。

寝込みを襲うような真似をしてはいけないとわかっている。

だが、したい。

これくらいなら、以前したから。

恐怖もないし、相手を傷つけるわけでもない。

本能を肯定するような言葉が理性を染めていく。

「あ……ああ……っ!」

出会って2日でした行為。自分の無知さに、無恥さに腹がたつ。

「望…!」

思わず悔恨に満ちた声で名前を呼ぶ。

しかし…


「んん……恋…?」


幸か不幸か望が目覚めてしまう。

「っ!」

一瞬、理性が回帰する。だが、長くは持たないだろう。

「望…逃げろ…」

「!?」

寝起きではあったが、さとい彼はすぐに状況を看破する。

一度距離を開けてこちらを見つめてくる。

「…暴走してる?」

「ああ…だが、衝動的なものだ…離れてさえいれば…治まる」

そう。これは一過性のものだ。耐えていれば治まる。

ここに住み初めてからこういうことが無かった訳ではない。

故にお互いにわかっている。望もそれを察して離れてくれるはずだ。

「僕に関係してるの?」

「ああ…だから早く…傷つけたくは、ない」

もたもたするなと叫びたい。

しかし、望は離れなかった。むしろ近づいてきた。

「っ!何を…」

「恋、苦しいでしょ?何するかわからないけど僕が協力してそれが楽になるなら、喜んで協力するよ」

「馬鹿者っ…!」

何するかわからないのに身を差し出すなど正気じゃない。

しかし、互いの前進は止まらない。

気づけば目の前である。

「うう…自分が情けない…」

涙が出そうだ。この程度の…いや、それは自分の感情を否定することになる。

だが、それでも情けないのだ。

「いいよ。我慢しなくて」

望が、にこりと邪気なく微笑む。

私はその笑顔に…


やはり彼が好きなんだなと自覚した。


覚悟を決めて望の顔へとゆっくり手を伸ばす。

「えっ…まさか…!」

望が何をするのか気づいて慌てるが遅い。

馬鹿者め…

ちゅ…

唇と唇が触れあう程度の優しい接吻。

しかし、それだけで私は満たされる。

数秒程度、それを堪能し離れる。

望は固まっている。

全く、この程度の覚悟で体を差し出すとは情けない。

「望、もう大丈夫だ」

「え!ああ…うん……//」

「赤くなるな…私まで恥ずかしい」

先ほどの男らしさはどこへいった…

「ど、どうして…あんな…」

「嫌だったか?」

「いやそんなことはありえないけど…あまりに急で…」

「もっとしたかったのか?」

「っ!…恋の意地悪…」

そういって逃げ出す望。

「ふぅ…なんとか誤魔化せたか…」

どうしてしたか?

「好きだからに決まっているだろう…」

この台詞を言わずに済んでホッとしている自分。

それを認めてしまった以上、もう逃げられない。

でないと本当に取り返しのつかないことをしてしまう。


私はペットだ。飼い主に甘えることはあっても噛みついてはいけない。


耳と尻尾をしまう。

だから今は、人間としてこの気持ちを伝えるのは少し待っていてくれ。

伝えれば、もうペットですらいられなくなるのだから。

いやね。最初は休日のお昼寝一幕にしようと思ったんですよ。

でも書いてるうちにエロの荒波に舵とられまくって、軌道修正しようとしてるうちにあっれー?

作者にも耳と尻尾があるのではと疑っちゃいます。



NGシーン(むしろこちらを先に書いたことは秘密だ)



私はその笑顔に…


プツン


何かが切れる音を聞いた。


ガシッ

望の肩を強くつかむ。

「言ったな…なら…もう我慢はしない。後悔しても、知らないからな…!」

「う、うん……って!?」

少し怯えた表情で見上げていた望の瞳が見開かれる。

唇と唇が触れあう。

「ちゅ…ふぅ…んっ…」

右手は望の頭へと回して逃げられないように固定する。

左手で体を抱き止める。

「ぴちゅ…んんっ…ちゅ…」

界隈な音をたてて、唾液の交換が行われる。

そのまま本能に従い舌を伸ばす。

「っ!?」

望がびくりとするがもちろん逃がさない。

余すところなく口内を蹂躙する。

まさしく獣…いや、けだものだ。

そのことを自覚して羞恥心も沸き上がるが、もう手遅れだ。

それよりも体の芯が熱い。触れ合っている部分とは関係ない部分が熱を帯びる。

一人で処理する時とは比べ物にならない快感だ。

客観的に理性的にそんなことを思いながら、舌が望を求めることは止まらない。

「あんっ…ふっ…ぴちゅ…くちゅ……ん……」

望も耐えきれなくなったのか腕を回して求めてくる。

きつく抱き締めあうと今最も敏感な部分に何かが当たる。

「あっ!」

確認せずともわかる。自分だけでなく相手も興奮していると思うと嬉しい。

「…ぷはっ…」

一度、唇をはなす。唾液が糸をひいている。

「…治まった?」

「いや、悪化したよ…」

「…付き合うよ」

「お前もしたいくせに…っ!」

今度は望からきた。

望の舌が口内を犯してくる。

「ん…くちゅ…あんっ…」

頭が真っ白になる。もう何も考えられない。

だが本能はより刺激を求めて舌を伸ばし絡み合う。

口だけではない。互いの性感帯も服越しに界隈に擦り付けあう。

やがて限界が迫りくる。

それを察して互いに動きが激しくなる。

「「っ!」」

ビクビク!ビクン!

接吻したまま互いに体を痙攣させる。達したのだ。


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