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野良狼、拾いました   作者: 桔夜読書
15/38

14話 色々と激怒した

お久しぶりです。3週間ぶりですね。すみません。忙しさとかやる気とか諸々の理由があったのです。今期アニメ14本も見てるので夜は時間が無いのです。通学電車ではラノベを読んでますし。どちらも参考資料ですよ?てへぺろ(棒読み)

前回が無駄にシリアス風味なので今回はギャグテイストです。残念ながらエロもありません。

クラス(男子)は激怒した。必ずかの羨望の対象である神無を裁かねばならないと決意した。

波涼は盛り上がった。必ずかの可愛くて純情なれんれんを弄り倒したいと決意した。


4限の終了まで残り1分。それを人はどう思うか。ある者は絞首刑を待つ死刑囚の如く。ある者たちは世紀末の暴走族の如く。ある者はいつもの如く。残り僅かな解放への時を待つ。

クラスには殺意が充満している。それは全て一人の男子生徒に集約している。目の前の女生徒には殺意よりも危険な視線が向かっている。互いに目を合わせやるべきことを悟る。


残り10秒。

教師が何かを言うのを気にせず、机上の筆記用具を速やかにしまう。

5秒

時計の秒針がいつもより長く感じる。

3秒

手元のノートの切れ端を広げる。

1秒

殺の文字で埋め尽くされた血判状を見て覚悟を決める。


キーンコーガタタッ!!「いくよっ!恋!」ドタッ!「望!逃がさんぞ!」「れんれん!あたしから逃げられるかな!」「行け野郎共!」「「「「ぬああああ!」」」」「おめえらうっせえんだよ!」


およそ5秒。

たったそれだけの時間でクラスの半数近くの人間が消え失せた。残ったのは女子と英語の教師である矛刀と余裕のある男子たちだけだった。



全力で廊下を駆ける。風を操れても風のように速く走れないことをここまで呪ったことはない。それでも男子生徒らよりは幾らか速く、後方の罵声も遠のきつつある。しかし、まだ厄介なのが残っていた。

「のおおおおぞおおおおみいいいい!!!」

「逃げるなれんれん〜」

案の定というか何というかあの二人である。何が彼らをここまで駆り立てるのか、望にはわからない。いや、波涼は多分面白がってるに違いない。

「どうする!?なんだかわからぬが今の波涼に捕まってはいけないと頭の中で警鐘がなりやまないのだ!このままでは…」

「くっ…」

このままでは埒があかない。

「どうにか、撒けないか、な」

段々と息もあがってきた。猶予は少ない。

「望、あの窓から飛び降りるのは、どうだ?」

恋が左前方を指す。確かに人が通れるくらいに開いた窓がある。

「…オッケー」

迷ってる暇は無かった。ナイフを取り出し飛ぶ準備をする。タイミングを合わせようと恋に声をかける。

「じゃあ、まず僕が…って!?」

しかし、気づけば恋は既に窓に手をかけており、あろうことか飛び降りる寸前だ。

「恋!危ないよ!」

止めようとするが手遅れであった。宙へと勢いよく飛び出す恋。遅れて銀髪が引っ張られるようになびく。

「大丈夫だ!」

そういって視界から消え去る恋。ちなみにここは4階である。

「ああもう!」

文句を言いたいのを我慢してすぐに後を追う。空中で瞬時にナイフを取り出し、先行する恋の下方に向けて風を放つ。回りにいる生徒が何事かとこちらを見上げている。それを凪ぎはらうように着地寸前の恋を受け止めるように暴風が吹き荒れる。それは一瞬体を支えた後に吹きやみ、恋は足音もなく着地する。それに遅れて自分も同じように着地する。

嵐の後のような静けさが場を満たす中、天然の嵐が口を開く。

「いや、なかなかに落下するというのは面白い感覚だな」

それを言う人の頭もなかなか面白いものである。

「恋…なんでいきなり飛び降りちゃったの?もう、こっちの寿命が縮まるかと…」

ナイフをしまい、遅れて文句を言う。正直、かなりひやっとした。だがそんなことはお構い無しと言わんばかりに笑う。

「フッ…何、大丈夫だと言ったであろう。ただスカートの中がスースーするのが不快だったがな…」

「下は履いてる!?」

「安心しろ。今日は赤だ」

「安心したけど色は言わなくていいよ!」

ため息をつく。何で異性の下着の心配をしなければいけないのか…いや同性よりはいいか…じゃなくて

「それにしても…何か着地のあてでもあったの?」

思考を切り替え尋ねる。いくら何でも無計画ではない…と思いたい。

「あてが無いことも無かったが、望ならなんとかしてくれると信じていた」

「…そういう信頼は嬉しいけども心配する身にもなってよ…」

「それは考えてなかったな。心配してくれてありがとう。でも…こうやってなんとかしてくれただろう」

「う…まあね」

ちょっとだけ照れ臭くて、頬をかきながら目をそらす。なんで屈託の無い笑顔でそんなことを言うのか…これじゃ叱るに叱れない。

「さて、二人が降りてくる前に移動するか」

彼らなら何かしらの手段で飛び降りてきかねない。恋が言う通り追い付かれる前に離れるべきであろう。

「そうだね。嫉妬で追われるのは御免だよ」

「嫉妬?私たちは嫉妬で追われていたのか?」

立ち止まって問いかける。彼女にすれば、逃げてきたのは単に波涼が危険と判断したからなのだろう。

「…そうだね正確には僕がかな。追ってきたのが男子だけだったのは覚えてる?」

「ああ」

「彼らは僕みたいな平凡な男子が、恋みたいにかわ…非凡な女子と……な、仲良くしているのが許せないんだよ」

所々表現を変えながら説明をする。日本語は便利である。しかし、この時点で望は既に過ちを犯していた。

「……」

「恋?」

急に俯く。何事かと顔を覗きこむとそこには…

グルルルル

「つまり…なにか…私たちが仲が良い。それだけ、たったそれだけの理由で、望と昼飯を食べる大事な、大事な時間が削られ、あまつさえ走らされた…そういう解釈で、間違ってはいないな?」

腹を空かせた修羅がいました。銀髪が逆立っているように見えるのは幻覚?リアル?個人的には悪夢に一票入れたい。

「はははい、それであってますですよ」

声が裏返った上に恐怖のあまり敬語になってしまった。

「どうした?私の顔に何かついてるか?まるで鬼にでもあったかのように顔が白いぞ?安心しろ……今から本物を見せてやる!」

そういって教室の方へと駆け出す白髪鬼もとい恋。

「何処にいくの!?」

「何処も何もあるまい。望が作ってくれた弁当を食べに教室に戻るだけだ。ただついでに腹を空かせる運動もしようと思ってな。美味しい弁当がさらに美味しくなる」

「それは作者冥利に尽きるけど、運動って…」

「狩りだ」

「血染めの弁当になるよ!?」

「最高の調味料だ」

「そんなスパイスはありません!」

「料理に犠せ…隠し味はつきものだ」

「今犠牲って言いかけたよね!?」

止まらない。このままでは昼間の教室が血の海になりかねない。

「安心しろ。血は流さない。なに、少し語らうだけさ」

そういってにこやかに口元を歪める。まだ理性はあるようで少しだけ安心した…のは遠い昔の話。

「拳でな」

「流れる涙なしには語れないよ!」

よくみると目が笑ってない。もう教室は目の前である。こうなったら…

「恋!夕飯抜きにするよ!」

ピタア!

効果音が文字で現れそうな勢いで慣性の法則を無視して止まる恋。

「な…ん…だと?」

止まらない冷や汗を拭いもせず、耳を疑うように動揺した眼差しを向けてくる。

「夕飯を抜きにします」

「頼む後生だ。それだけは、それだけは勘弁してください」

涙目で腰にすがり付いてくる。効果は抜群である。しかし、端からみるとかなり勘違いや憶測をうみかねないのでとりあえず恋を立ち上がらせる。

「じゃあとりあえずまったね」

「しかし、このままでは私たちに安息は訪れないぞ。そして弁当が食べれない」

「やっぱりみんな勘違いしてる節があると思うんだよ。まずはそれを正すべきだと」

「事情を説明すると?」

「うちで泊めることになった経緯を、ね。もちろん尻尾や耳は触れないで」

そう、停めた理由に関しては誠実なのだ。それ以降に起こったことも全てトラブルに過ぎない。決してToloveってはいない。

「…了解した。それでなんとかなるなら任せた」

「いや、恋がやるんだよ」

「何ぃ!!?わ、私がか!?」

物凄く意外そうに驚きを露にする。何故だか妙に慌てている。驚きはあっても慌てる姿は少し珍しい気が…しないけど、こうした場面では想像してなかった反応だ。

「?そうだよ。僕が言っても聞く耳もたないだろうから」

「いやしかし、私は説明下手だし…」

「普通に事情を言うだけだから。他はフォローするし」

「いや…だが……ちょっと厠に…」

確保。こいつは嘘の味がするとか言いたくなる位に嘘だ。

「で、何がそんなに嫌なの?」

笑顔で問い詰める。まあ半ばわかりつつあるが…

「…うう……」

俯いて涙目で抗議する。しかしその手はくわん。恋の飼い方をマスターしつつある自分には効かない。いや、ちょっと揺らいだ。だが心を鬼にし確信に近い言葉を口にする。

「実は恥ずかしがりやとか?」

「………うううううううう」

黙秘権がこれほど意味を為さなかった瞬間を初めてみました。容疑者は陥落。これより送検手続き(説得)を行い法廷(教壇)へ。

「人前で話すのは、3人くらいが限界だ」

「うわーキャパ少ないねー」

「からかっているのか…」

睨まれた。鬼の片鱗が見えた気がする。ちなみに今は顔の色的に赤鬼。

「…私だってな…これを望んだ訳じゃない。ただ、やったことが無かったから…少し怖いだけだ」

ふて腐れた様に話す。4階から飛び降りれる猛者のセリフとは思えない。

「こ、これは誰にも言うなよ。いいか?信じているぞ」

「…大丈夫だよ。そんな恥ずかしがることじゃないから。といようりもっと違うことに羞恥心を覚えてほしいよ…」

「うるさい!ということで後は任せ…」

「だが断る」

恋の顔がムンクの叫びを再現する。

「な、何故だ?」

「いや、克服できるいい機会だと思うんだよね。それに僕じゃ意味ないって言ったじゃない」

とりあえず逃げ道を塞ぐように捲し立てる。

「しかし…無理なものは無理…」

「夕飯」

その場で頭を抱えて悶える。そんなに辛い選択なのだろうかこの2択は。

「むむむ………これも平和な昼と夕飯の為…生きるためには困難を乗り越える必要があるということか…」

「大丈夫だよ…人前で話してて死んだ人なんていないから」

暗殺された方々はもちろん除外で。

「う、うむ。しかし…1つだけ頼みがあるのだが…」





今、教卓の前には二人の生徒が立っている。それを見つめる視線は様々である。しかし、皆一様に多かれ少なかれ疑問の色を浮かべている。

「ああ、と、とりあえずその私が、こちらの神無君の家にお、お世話になることになった経緯について説明しようと思いまして」

噛まないように必死に話す恋。明らかに緊張が滲み出ている。白い手に力が入っているのがよくわかる。

「恋、少し痛いよ」

「わ、悪い」

握られた手から僅かに力が抜ける。それでも伝わってくる緊張に変わりはない。こうして恋の頼みで繋いではいるものの正直大して意味を成してないように思えてしまう。かといって何もしない訳にはいかない。ほんの些細な自分に出来ることをする。

「ほら、安心して」

そっと手を握り返す。汗が滴り落ちそうな程に緊張しているが、伝わる緊張は何となく和らいだ気がする。

「ありがとう……ではまずは…」

説明を始める。真面目な態度が伝わったのか、一応みんな耳を傾けてくれていた。

所々つっかえたりもしたが、望が適当なフォローを入れたおかげで無事に説明は終わった。恋が大きく息を吐く。それを切っ掛けに望が尋ねる。

「今の説明で何か質問はありますか?」

沈黙する教室。まだ全員半信半疑ではあるがとりあえず信じてくれたらしい。きっと恋の誠意が伝わったのだろう。

しかし、彼らは忘れていた。嘘はついていないが全ては言っていないということ。全てでは無いが一部を知るものがいることを。

「意義ありいい!」

教室の扉を全力で開け放ち渓が現れた。嫌な予感しかしない。

「みんな!騙されるな!こいつらは嘘をついてる!まずはその握った手の説明をして貰おうか!」

「っ!?」

しまった。渓の位置からは見えてしまう。慌てて手を離すも時既に遅し。

「ふふふ…どうした?もっといちゃついたらどうだ?羨ましいぜコラッ!」

こいつめんどくさい。

しかし、渓のせいで再びクラスの男子の目に嫉妬の火が点る。このままでは冒頭の繰り返しになりかねない。

「更に!これをきけ!」

そういってポケットから何かを取りだしスイッチを押す動作をする。途端

『暇をもて余した休み時間の』

自分らの声が機械から聴こえる。これは…屋上の!?

「さあ!この続きを…」

更にレコーダーを操作して流す渓。

『私は望の…』

プッツン(何かが切れた音)

ダッ!(恋ダッシュ)

パンッ!(渓の手を弾く)

ガチャ!(望が銃の撃鉄を引く)

パァン!(撃ち抜かれるレコーダー)

所要時間およそ3秒。

「きけなくなっちゃったね…」

「仕方ない」

二人は激怒していた。必ずこの茶番の元凶である渓を裁かねばならないと決意していた。

「ひいっ!?」

逃げようと駆け出す渓。

「何処へいく?」

それを塞ぐ恋。手にはいつの間にか抜き身の刀が握られている。

「良かったら案内するぞ。ただし私はこの辺の土地には不馴れでな。場所は限られてる」

「い、いえ俺地元なんで大丈夫っす」

後ずさる渓。しかし、突如後頭部に硬い感触がぶつかる。

「まあまあそう言わずに。僕と恋がとっておきの場所へ案内するよ。きっと渓もいったこと無いからさ…楽しいと思うよ」

「そ、それはどちらでしょうか?」

「「地獄」」

「実は常連だったり…てへってあああああああああ!!無理無理!本当にいっちゃう!まだ我が生涯未練たっぷぶふぉ!望…お前いい拳持ってるぬはあっ!恋…赤とはいいセンって俺が赤に染まるうう!首がもげる!あ…胸の感触…我が生涯に一片の悔いなし!」

3分後…

「いやーいい仕事したねー」

「だな。これでしばらくは平和だろう」

怯えるクラス男子を尻目に笑顔で血を拭う二人と、床にモザイク処理の施された渓が倒れていた。

横には血文字で…

【B90W57H86】

というダイイングメッセージがあったが望が迅速に消去した。ただし彼の頭からの消去は不可能だった。

スリーサイズが公開されましたー。まあキャラデザも何も無いので暇があったら脳内で作って下さい。あとピクシブしてる友人に気がのったらイラストをお願いしてみます。


以下おまけ


「なんか体が痛むわ〜なんかあったか?」

「記憶を無くすほどの惨事をそれで済ませてるのが不思議だよ」

「ん?惨事?……あれ、寒気が止まらない。望と恋が怖い」

「まあ渓は置いといて帰るか」

「そうだね」

「ねえねえれんれんのぞみん。明日放課後暇ー?」

「…まあ特には…ねえ?」

「そうだな…暇だ」

「ホントー!じゃあさ明日放課後少し駅前で買い物しない?」

「いいけど…何か買いたいものでもあるの?」

「あるよあるよ。ただしれんれんのね」

「私の?」

「そっ!だってれんれん服とか色々必要でしょ!」

「そうだな…今は望の服を借りているが大きさが合わないし、望に迷惑だからな。できるなら幾つか自前の物が欲しいな」

「だよね〜やっぱ胸とか苦しいよね〜。てなわけで明日授業早めに終わるし行こうっ!」

「まあ服以外にも生活必需品が必要だろうしね。この際まとめて買いに行こうか」

「それは有り難いが…金子はどうすれば…幾らかは持っているが、こちらの物価を知らぬから些か不安なのだが…これまでも迂闊に使えず結局全く手をつけてはいないが…」

「えっとどのくらい?」

「なんか顔の描かれた紙が…」

「うーん、一万円札かな?」

「袋一杯に入っているのだが…」

……………はい?


「大丈夫だろうか…」

「……うん、恋の言ってることが正しければ問題ない。いやむしろ問題か…?」

「れんれんお金持ちだー」

「その、恋のお父さんはお金に関して何か言ってた?」

「ん?確か…久しぶりに仕事で稼いだとか少ないがしばらくはなんとかなるとか…」

「恋のお父さんってお仕事何してるの?」

「画家だ。稀にしか書かないがな」

「恋の家ってどのくらいの広さ?」

「木造平屋建てのボロい家だ。ただ…庭は広かったな」

「どのくらい?」

「山3つ」

「えっ?」

「山3つ。昔はよく迷ったな…」

「恋」

「ん?」

「きっとそのお金があれば食事は飢えたりすることは無かったはずだよ」

「…なんだと?」

「多分高校三年間は余裕で行けるくらいに」

「そんなに?」

「そんなに」

「……ちょっと落ち込んでもいいか?」

「ご自由に」


「…ううう…ううう…父上の阿呆…ううう」



「予算は大丈夫そうだから、明日は駅前でショッピングと洒落こみましょうか!」

「とりあえず買えるものは買っとこうか。結構あるだろうから思い付く限り紙にリストアップしとこうよ」

「のぞみん賢いね〜よし、任せた」

「任されました。えーと…まずは服、と…他には?」

「うむ……………思い付かん」

「えーー」

「まあまあ…ここは現代女子を代表してあたしが…下着!生理用品!」

「声が大きいよ波涼!確かに必要だけどさ…幾らなんでも褌じゃ…」

「何?褌は駄目なのか?」

「いや、駄目というほどじゃ無いけど…」

「そうだよれんれん…せめて普通の下着も無いと…上もさらしだけじゃ限界があるでしょ?」

「しかし、やはり褌が一番しっくりくるしな…長年の習慣はいかんともし難い…」

「まあいつもとは言わないけど…やっぱ服によってはそういうものも必要だし…それに…」

「それに?」

「のぞみんもそういう色っぽい下着のがいいと思うんだよね〜」

「え!?」

「そうなのか望?」

「えっといやその…」

「俺は水玉!」

「渓は黙っててね〜」

「ぐああああ!床に血の玉があああ!むしろ池!?あっ意識が…」

「どうなんだ望?」

「その…れ、恋は何でも似合うんじゃないかな…」

「ほうほう…つまり何を着ていてもベッドの上で待機完了と?」

「何でそうなる!?」

「じゃあ何を着たらいい?」

「えっと…いや僕も女性の下着には詳しくないし…実際見ないと…はっ!?」

「つまり実際見て似合うやつを決めると言うことだね。なら判断は明日だね。下着は私が見繕うからそれを試着してのぞみんがジャッジ!完璧だね〜」

「えっ?ちょっと?」

「つまり私は試着してくだけでいいのか?」

「そうそう。のぞみんが決めたなら文句ないでしょ」

「ああ。望の趣味を信じよう」

「なんか僕が下着に凄い拘りがあるみたいな言い方はやめて!」

「のぞみんが拘っているのは下着じゃなくてれんれんでしょう」

「っ…違うよ!」

「望は私には関心が無いのか…?明日付き合うのはやはり面倒か…」

「なにこれ…新手の誘導尋問?勝てる気がしないのは何故?」

「まあまあ腹を括りな…考えてもみろ。生で恋の下着姿が拝めるんだ。こんなチャンス逃すのは勿体ないぜ」

「渓は明日来たらクラスの女子に黒歴史ばらまくからね」

「ジーザス!神は死んだ…」

「それで望…やはり明日はお前も不参加か…」

「たんま!れんれん…ちょっとこっちに…」

耳打ちをする波涼。

「下着……魅力………誘惑……いちころ…………別に?……嘘嘘……素直に……」

作戦会議終了。

「の、望っ!」

「はいっ」

「その、良かったら私の服選びに付き合っては貰えないだろうか?」

「でも僕なんかじゃ…」

「い、いや普通の殿方の意見も取り入れ……ちょっ痛っ。わかった!わかったから………ううう…その…わ、私は…望に選んでもらいたいのだ」

「その言い方はずるいよ……わかったよ。服選びに協力するよ。あんま期待はしないでね…」

「よくやった。れんれん。人間素直が一番だよ!」

「べ、別に…これは望を信頼しているだけで他意はないぞっ!」

「……まあ、今はそーゆーことにしておこうか…ふふふ」

「そーゆーこと?どーゆーこと?」

「さてスキル鈍感をお持ちの君に俺が優しいレクチャーを…」

「また記憶にさよならしたいか?」

「いや、俺は90をその目にするまでは…」

「渓?何が90なの?」

「そんなのバストに決まって…はっ!?」

「言わぬが花。知らぬが仏…思い出さなければ良かったのにね」


とりあえず渓は再び記憶とさよならしました。

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