プロローグ-序章
主人公の紹介
日本国では、失われた30年下の新自由主義政策で、経済格差が開き続けている。
貧困で明日の食べるものもない乞食がいる一方で、名門とされる上級貴族階級の人間は、お金を使いたい放題である。
そんな中、中学3年生の田中広道は、中流階級の庶民だった。
父の田中将太は、水道局に勤める平職員であり、自宅近くの出先官庁で、10年以上、働いている。
母親の田中美咲とは、ともに、高卒で、典型的な昭和家庭である。
日本人の模範とされた、男は仕事・女は家事を体現するような家庭だった。
広道は、勉強はできるが、ものすごい運動音痴である。
体育の時間では、
「集団行動をすると、お前のせいで、全部やりなおしになる。」
「パラリンピックにでも出ていろ。」
と、文句を言われるのだった。
だが、広道は、剣道部の副部長だった。
これには、不良も警戒し、武器を使った攻撃を恐れている。
しかし、言葉の暴力については、あびせられ放題であった。
そのため、彼は、勉学に偏った、アンバランスな中学生である。
そんな広道は、中学3年の受験で、県内トップの公立・私立高に合格していた。
中年ニートの小説初心者です。