表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミニャのオモチャ箱 ~ネコミミ少女交流記~  作者: 生咲日月
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

208/267

5-32 女神の月7 通水式

本日もよろしくお願いします。


 宴会が終わり、夕方にはアメリアたちは帰っていった。

 泊まればいいじゃんと賢者たちは思うのだが、ミニャンジャ村から領主館まで、森を徒歩、船、馬車と合わせても40分程度でついてしまうので帰宅するハードルが低いのだ。


 翌日。


 本日も世の中は女神の月。

 グルコサ滞在の人形には検証賢者が宿り、異世界の祭りはどんなことをするのか社会科見学をしている。次からは似たような行事や飾りつけを取り入れようという算段だ。


 本日もミニャンジャ村はお祭りである。

 ダンジョンへの女神詣は昨日のうちに済ませたが、本日も子供たちが楽しめるイベントが用意されている。

 もちろん、昨日に引き続き宴会もある。これは村民さんのためというのもあるが、増えた賢者たちに前後半で宴会に参加するチャンスを与えるためでもあった。本日の宴会は後半組というわけだ。


 さて、この朝、ミニャはとても楽しい夢を見ていた。

 水魔法を使い、賢者たちと遊ぶ夢だ。


 広場で水をバシャバシャと生み出していたと思ったら、夢特有の場面転換によりお風呂に入りながら水をバシャバシャ。賢者たちがうわーと流されたり、そうかと思えばミニャがずぶ濡れになって笑ったり、それはとても楽しい夢だった。

 そんな夢も、朝になって終わりが訪れた。


『ルナリー:ミニャちゃん、朝ですよー』


『ホクト:起きて起きてぇ!』


 昨日とは違って賢者から揺さぶり起こされたミニャは、ふわふわと意識が浮上した。


 しかして、本日の脳内子猫たちは深刻な問題を告げなくてはならず、お外はピカピカお天気なのに開幕お通夜状態。脳内子猫の司令官は涙を拭いつつ、ガラスカバーをパカリと開き、中の緊急ボタンを押した。

 それに連動して、ミニャのお目々は徐々に大きくなり、ねむねむフェイスがやっちまった感に彩られ始めた。


「み、みー……っ!」


 下半身のパジャマの冷たさと湿り気に気づき、情けない猫っ気が口から出る。

 ミニャちゃん陛下、一生の不覚……っ!


『ホクト:あちゃー。昨日、たくさん水遊びをしたからかなー?』


『ケアリア:ミニャちゃん、大丈夫ですよ。私も7歳でおねしょしましたから』


『ルナリー:私もお化けが怖くて12歳までやってたよ。だから大丈夫!』


『ホクト:え? じゅう……に?』


 というわけで、いつもの朝よりも少し時間がかかった。


「賢者様。あのねあのね。みんなには内緒にしてほしいな?」


 下着を着替えたミニャは、もじもじしながら近衛賢者たちに言った。


『ルナリー:もちろん言ったりしないよ』


「ホント?」


『ルナリー:うん。こういうのはね、秘密にしておくものだからね』


「そっかー。モグちゃんも内緒だよ?」


「もぐ? もー……もぐ!」


 下着を替え、パジャマやお布団もひとまずお部屋に置いておく。あとで洗濯をする算段だ。


 もうお姉さんなのになぁ、とミニャはちょっとしょんぼりしながら、お外に出た。


 一方その頃、スノー一家の家でも、スノー以外の全員がおねしょをしていた。同じく、エルフ一家の家でも、マールがやらかしていた。

 近衛賢者たちは、これはおかしくないかと原因を究明すべく動き始めた。


 お外に出たミニャは、ほとんど同じタイミングでお外に出てきたニャロクーンを発見した。


「あっ、ニャロクーンさん。おはようございます」


「おはよう、ミニャ殿」


 体をウネウネとさせながら空き家から出てきたニャロクーンを見て、ご挨拶。ニャロクーンがそばまで来ると、ミニャはお膝を曲げて猫ちゃんと会話する幼女の構えで迎えた。


「おウチはよく眠れた?」


「うむ。良いベッドであった。感謝するよ」


「それなら良かった!」


 ニコパとするミニャは、ちょっと調子が出てきた様子。


 ニャロクーンにはお客さん用の竪穴式住居が宛がわれた。家がバージョンアップするまでは、そこがニャロクーンの家になる。昨晩は検証賢者たちがお邪魔して、夜まで色々と話を聞いていた。


「ほら、お前たち、こっちにおいで!」


「わふぅ……」「くーん……」


「うぅうう……」「うぐぅう……」


 そんなことをしていると、スノーの家からスノーと弟妹たち、そして近衛賢者たちが出てきた。スノーはイヌミミ姉妹のシーツを、ラッカとビャノは自分のシーツを運んでいる。これから公衆浴場の洗濯室に行くのだ。


「おはよー!」


「あっ、ミニャさん、おはよう」


 ててぇとミニャが近づくと、スノーは少し気まずそうに挨拶した。

 しかし、挨拶をしたのはスノーだけ。双子兄弟はあわあわとしながら顔を真っ赤にしてシーツを抱えながら走り出し、イヌミミ姉妹はスノーの後ろに隠れてしゅんとする。


「どうしたの?」


「くーん……」「きゅーん……」


 ミニャが首を傾げると、パインとルミーはササッとスノーの後ろに隠れる。


「こいつらみんなして、おねしょしちゃったんだよ。だから恥ずかしがってんだ」


「なんでお姉ちゃん言っちゃうの! わんわん!」


「んーっ、わんわん!」


 ネタバラシしたお姉ちゃんをパインとルミーがポカポカした。幼女にもプライドがあるのだ!


「2人もおねしょしちゃったの? ミニャもしちゃったんだ」


 そう言ったあとに、ミニャはハッとした。

 内緒にしてほしいと自分で言ったのに、同類を見つけて気が緩んだのだ。

 ミニャは「きゃぱー……」と奇声を上げて顔を真っ赤にした。ミニャちゃん陛下、一生の不覚その2!


 すると、ニャロクーンが子供たちに言った。


「我が孫も魔法を覚えた翌日には寝小便をしたものだよ。これは、水魔法を覚えた子供によくあることだから、気にする必要はない」


 スノーが「そうなの?」と首を傾げた。


「うむ。魔法が使えて嬉しくて、楽しい夢を見る者が多いのだろう。その夢の中で水魔法を使い、現実では寝小便をすると昔から言われている。あとは魔法を覚えたことではしゃぎすぎ、目を覚ませないくらいに深く寝てしまうというのもあるかもしれぬな」


 調査を始めていた近衛賢者たちは、答えを知って納得。

 この場にいないマールにもニャロクーンがしてくれた話をして、励ましてあげた。


 大量おねしょ事件はこうして幕を閉じた。

 一方その頃、グルコサでもアメリアがやらかしてガチ泣きをしたが、やはり賢者がニャロクーンの話をして、励ましてあげるのだった。




 そんな事件がありつつ。

 朝はやはり森の女神像へお参りに行き、いつものように清掃。


「なんかちょっと違う!」


 女神像がある祈り広場の様子を見て、ミニャはズビシと見破った。


『くのいち:今日はここでイベントがあるんだよ。だから、またあとで来ようね』


「ほえー。そうなの?」


『くのいち:うん。楽しみにしていてね』


「わかった!」


 女神像にお祈りする頃には、子供たちもおねしょのことを忘れて笑顔が戻っていた。今日は女神の月の2日目。しょんぼりしている場合ではないのだ。


 村に戻ったミニャたちは、冒険装備を装着。ネコミミヘルメットにリュック、水筒、オヤツと完全武装だ。

 そんな重装備をして整列する子供たちを引き連れるのは冒険者たち。完全に引率の先生である。


 一行が向かうのは、ミニャンジャ村の北にある川だ。


 ぶっちゃけ、クソザコのイコーンしか出てこないダンジョンの1階層よりも危険な道のりである。なので、賢者たちは四方に偵察に出て、冒険者たちも注意深く警戒している。


 とはいえ、これだけ手練れが多ければ問題ない。


「おー、凄く綺麗になってる」


 河川工事はかなり前から賢者たちを大量動員するメインのお仕事になっていたが、そのかいもあって、ミニャンジャ村近くを通っていた枯れ川は綺麗に護岸整備されていた。


『くのいち:ミニャちゃん、ここから降りられるみたいだよ。ちょっと降りてみようか』


「うん!」


 途中には階段があり、まだ水が通されていない川に降りてみる。水が通されると、この階段も途中まで水没する形だ。


 ミニャたちはその階段を使い、枯れ川に降りてみた。


「おー、壁!」


「綺麗になってるねー」


 大人たちには別に面白いものではないが、視点が違う子供たちは楽しそう。


 枯れ川に転がっていた石やミニャンジャ村で作ったレンガを使って護岸整備をし、かなり立派な造りだ。水が入れば基本的にもう見られない光景なので、子供たちにはどんなものなのかしっかりと見せてあげた。賢者たちも過去動画に残すべく、目で見て記録していく。


 ミニャは斜めに護岸された川縁に賢者を乗せてシャーッと滑らせる。それを見たイヌミミ姉妹がさっそく真似っこ。正しいお人形遊びと言えよう。中身は入っているが。


 そんなことをして遊びつつ枯れ川の中を移動し、次の階段でまた岸に上がった。

 そうして上流まで来ると、ミニャたちはそこでオヤツタイムにした。


「長き時を経ても、植物は変わらんな」


 子供たちがオヤツを食べてニコパとし始めたので、ニャロクーンは近くの茂みを観察してそう呟く。それを聞いて、セラが話しかける。


「姿形は変わらなくとも、昔にはなかった用法があると思いますよ。逆に失伝してしまった用法もあるようですが」


「今の薬品を知らんから今と昔の違いは語れんが……技術は失伝したものがあるとわかっているのかね?」


 セラは「私も師から聞きかじった程度の知識ですが」と前置きをして語る。


「帝国が滅んだあと、広大な領土がいくつも分割されて多くの国が生まれるのですが、どこの国も大なり小なり疲弊した状態でスタートしたと言われています。その後、上手くいった国もあれば、疲弊したまま他の国に吸収された国もあったようです。この混乱期に、薬に限らず失伝した技術が結構あると教わりました」


「なるほど。人の世の話だ、そんなこともあるか。まあ、我は闇属性に関わる薬品の作り方しか知らぬがな」


「闇属性の薬品なんてほとんどありませんよ。話を聞きたい人は多いと思います」


「そうなのかね? それも子や孫に伝授したのだがなぁ……いや、それも帝国の崩壊で失伝した技術のひとつと考えておくか」


 闇属性の薬が伝承されていなくてがっくりしそうになったニャロクーンだが、ポジティブに考えておいた。


「例えば、どんな薬があるんですか?」


「魂魄性の病を治す薬が主だな。他にも悪夢を取り除く薬や、過去の記憶の夢を見る薬、対アンデッド用の薬などもある」


「へえ、それは凄いですね」


「そうだろう? 闇属性というのは便利なのだよ」


 2人の会話を賢者たちも興味深く聞いていた。


 子供たちのオヤツタイムが終わり、北の川まで移動した。

 枯れ川と北の川は、レンガと石で作られたかなり立派な用水路で結ばれていた。


「ここ、賢者様たちが穴掘ってたところだ!」


 ミニャは北の川に何度か釣りに来ているので、工事風景をしっかりと覚えていた。

 チャム蔵や百太郎たち土木賢者は、立派な用水路が作れてとても誇らしそうに胸を張っている。


『チャム蔵:ミニャちゃん、あっちあっち!』


「なになにぃ?」


 賢者たちに案内されて、北の川が見える場所まで移動する。

 そこには用水路の工事をするために、工事地点に川の水が入りこまないように木材と石でバリケードが設置されていた。川の水はそのバリケードを撫でながら、人のやる事なんて知らんとばかりに下流へと流れている。


 チャム蔵はコーネリアに翻訳を頼んだ。


「ふむふむ。えーっと。今からね、賢者様たちがこの木材を外していくんだって。そうするとどうなると思う?」


 ミニャや子供たちは木材を外すとどうなるのかピコピコと考えた。


「これが無くなるとー、川の水がこっちにも流れてぇ……はっ!」


 名探偵ミニャちゃんに閃きの電流走る。それに続くように、マールや双子兄弟も。パインとルミーは幼過ぎて首をコテンと傾げる。10歳以上のスノーたちは、すぐにわかったので除外。


「ミニャンジャ村の方に川のお水が来るんだ!」


 正解!


『百太郎:ミニャちゃん。それでは木材を外して、ミニャンジャ村に川を通して良いかな?』


「お願いします!」


 ミニャは気づかないが、今のは通水式だった。女神の月ということもあり、大安吉日っぽいので本日を通水式としたのだ。


「それじゃあ、いいとこ取りになっちまいますが、俺たちが木材を外しやしょうか」


 バールがそう言ってくれたので、流れを変えている木材の撤去は冒険者に任せることにした。危ない作業なので、子供たちは見学。


 水を吸った木材は半端じゃなく重たいが、さすが異世界の冒険者というべきか、2人でなら割と軽々と持ち上げてしまう。


 丸太を1本外すごとに、丸太の前後に積まれていた石の隙間に水が流れ込み、用水路方面に水を通し始めた。


「おー、ちょろちょろ入ってきた!」


 ミニャは珍しそうにその様子を観察した。


「賢者様、お水これだけ?」


『チャム蔵:ラッカ君、もっといっぱいだよ』


「うんと。もっと、いっぱい……もっといっぱい!」


 ラッカは文字を指さしながら読み、理解した。ちゃんと読めていると賢者が頷いて教えると、ラッカは嬉しそうに笑った。


 丸太を外し、用水路の方に流れる水が多くなる度に、子供たちはキャッキャとはしゃぐ。


「最後ーっ!」


「よっこいしょ!」


 コーネリアとセラによって最後の1本が外されると、後に残るのは積まれた石と細かな砂利のみ。しかし、これらの石だけでも水をかなり堰き止めているので、これも崩さなければならない。


 子供たちを川縁から下がらせ、冒険者たちが丸太で突いて石を崩す。1か所が崩れるとそこから一気に水が流れ込み、子供たちはテンションを上げた。


「賢者様たちが作った道にいっぱい流れてる!」


 2つの川を繋ぐ用水路に大量の水が流れ込み、ミニャがピョンピョン。


『百太郎:ふぉおおおお!』


『チャム蔵:良いじゃん良いじゃん!』


『平社員:やべぇ、めっちゃ感動してる!』


『ジャスパー:やったーっ!』


 自分たちが作った用水路なので、土属性賢者も激しくピョンピョン。


『乙女騎士:ミニャちゃん、ちゃんとお水が流れてるか、ミニャンジャ村の方まで追いかけてみよう!』


「にゃん!」


 ミニャは、なにそれ楽しそう、と言わんばかりに目を輝かせた。

 賢者たちですら枯れ川を復活させるという体験をしたことがないので、子供たちにはぜひ体験してほしかった。


「みんなー、川の水を追いかけてみよう!」


 ミニャが呼びかけると、すぐにイヌミミ姉妹が尻尾をパタパタ振った。何かを追いかけたいのはイヌっ子ゆえか。


 長年水が流れていなかった枯れ川だからか、水は、流れ、染み込み、染み込んだ上にまた流れ、染み込み——と繰り返す。それでもしっかりとした水量が入り込むように計算されて作られたので、結構な速度で下流へと進んでいく。


「石がコロコロしてる!」


「ホントだ!」


 ビャノとラッカが見る先では、水に押された小石がコロコロと転がっていた。それもすぐに後続の水に飲まれて沈んでしまった。残念そうな声を出す双子だが、すぐに次の対象を見つけて、水と一緒にどこまで進むか観察を始める。


「頑張れ頑張れ!」


 川には淵という深い場所もあるが、そこで水が止まるとミニャたちはお水を応援した。その応援に応えるように、貯まった水はまた下流に流れ始める。


『くのいち:けっこう濁ってるね……』


 一部の賢者が少し心配そうにした。濁っているし、変なのも浮いているし、お世辞にも綺麗な水とは言えなかった。それには近くにいたニャロクーンが答えた。


「この川は枯れていたのだろう? ならば、固まっていた泥や石についていた埃やゴミが水に洗い流されるゆえに、最初はこんなものだろう。数日もすれば上流のように綺麗な水になるはずだ」


『くのいち:はー、なるほど』


 このネコ賢いな、と近衛賢者はドキドキした。欲を言えばショタ声が良かったとも。


「ねえねえ、賢者様。この川でも釣りできる?」


 ミニャが問うと、釣り好きな賢者が答えた。


『釣りっぽ:できるけど、しばらくは無理かなぁ。ここら辺にお引越ししてくれる魚がいないとダメなんだ』


「お引越しかぁ。来てくれるかなぁ。お魚さんはどうしたらお引越ししてくれるの?」


『釣りっぽ:水の中に水草や藻ができると、その草や藻を食べる水中で生きる虫が住んでくれるんだ。川の魚はその藻や虫を食べたりするんだよ。そういうのができれば、魚も食べ物があるからお引越ししてくれるかもね』


「そっかー。お魚さんも食べ物がないと住んでくれないんだ。にゃるほどねぇ」


『釣りっぽ:そういうこと』


 賢者たちやミニャは、川を作るという大事業を通じて自然を学んだ。


 やがて川はミニャンジャ村のすぐ北に到着した。

 自分たちでゴールと定めたラインを水が通過すると、ミニャたちは「やったー!」と喜んだ。

 もちろん、川の水はまだまだ止まらず、東にある湖へと向かうが、そっちは森の手入れが不十分なのでミニャたちの追いかけっこはここで終わり。


 子供たちと一緒に達成感を味わうミニャに、近衛賢者が言った。


『乙女騎士:ミニャちゃん、この川に名前をつけてあげましょう!』


「むむっ、お名前!」


 賢者なら『無茶ぶりすんな』と文句を言うところだが、ミニャは村長さんなので腕組みをして前向きに考えだす。

 1分ほど考えて、ミニャはヘルメットの上にピコンと豆電球。


 ミニャは村民さんの前でギュルンと体を捻り、ぐぐぅとエネルギーを貯めた。

 そのエネルギーを解放し、両手両足でエックスを作り、大宣言。


「この川をミニャンジャ川と命名すっ! んー……すっ!」


 賢者たちに教わった命名の文言を覚えていたミニャは、『すっ!』と名付けた。

 ドストレートだが、まあわかりやすくはある。


「ミニャンジャ川!」


 オラが村にもついに川ができたというわけで、子供たちはキャッキャと嬉しそう。


 ひとまず大きなミッションを終えた賢者たちだが、まだまだ利水事業は続く。


読んでくださりありがとうございます。


ブクマ、評価、感想、大変励みになっています。

誤字報告も助かっています、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ミニャンジャ村村民になったような臨場感 ミニャのおもちゃ箱の魅力は尽きないね
親友のおねしょ事情に思考停止するホクトちゃんww ところでルナリーちゃんそのあたりの事情をkwsk……
夢に影響されておもらし!あるある、オイラもやっちまった経験あるよ! ドエロい夢を見や時パンツの中が・・ゲフンゲフン
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ