二話
別の部屋と間違えてしまったと、部屋番号確認すると彼女の部屋で間違いありませんでした。
ドアに近付いて耳を澄ませてみると、やはり嬌声を我慢する声が聞こえてきます。男性の声も微かに聞こえてきました。
何を言っているかは聞き取れず耳を澄ませてもう一度聴いたみると、やはり彼女の聞き慣れた声に似ていました。
「勘違いかもしれないし、一人でしているのかもしれない」
と思い、心を落ち着かせ合鍵で鍵を開け、ドアノブに手を伸ばしそっと玄関のドアを開きました。
先ほどより声がハッキリと聞こえてきます。
やはり一人ではなく男性の声も聞こえます。
寝室のドアをそっと開けて覗いてみると、青年の彼女と男が産まれたままの姿で、抱き合いキスをし、激しく動いていました。
青年は、頭が真っ白になりドアの隙間から覗いたまま固まってしまいました。
彼女と抱き合っている男を見たことがあったからです。
彼女の会社の同期の男でした。
彼女の会社に迎えに行った時に彼女と一緒に出てきて
「同期なんです」
と挨拶してきた男でした。
イケメンで仕事が出来そうな男でした。
彼女も
「彼は同期で一番仕事が出来るし会社からもすごく期待されてるんだ」
と言っていた事を思い出しました。
その時、激しく動きながら男が
「彼氏と別れて俺と付き合えばいいじゃん。そしたら、隠れて会わなくて済むしいつでもエッチできるじゃん。」
すると彼女が
「あなたとは身体の相性が良いだけで付き合わない。」
男は
「おれはお前が好きだし、彼氏より幸せにする自信がある。エッチだって俺との方がいいんだろ?」
「エッチは確かにあなたの方がいいけど…、彼の方が一緒にいて安心出来るし結婚して幸せになれるのは彼だから!」
と彼女が答える。
すると男が
「そんな事言って今日だって誘ってきたのお前の方だろ!彼氏に嘘ついてまでやりたかったんだろ!」
さらに動きを激しくさせました。
それから彼女の嬌声が激しくなり、青年はそっとドアを閉めて玄関に向かい、
彼女のアパートを出て行きました。
「何がなんだかよくわからなかった。」
「自分の何がいけなかったのか。」
「自分がなんでこんな気持ちにならなくてはならないんだ。」
「指のサイズを測りにきただけなのに。」
「プロポーズして幸せな結婚生活が待っていると思ったのに。」
そんな事を思い歩き、気付いたら自分アパートに着いていました。
部屋に入り
そして、ベッドに蹲り泣きました。




